私は三十歳になるまで、百事百敗、何をやっても大した成功はおさめなかった。だます人間をあまりにたくさん相手にしたからである。しかし、今になると、これが私のたいへんな得になっただますことは一度きりだ。あとが絶対通用しない。そのうえ、十を得たところで百を失い、千を失う。元も子もなくす損な生き方だ。そこへいくと、だまされるのは生来の馬鹿でないかぎり、それによってたいへん知恵がつき、用心深くなる。二度と再び失敗せぬように警戒する。それがあとでどれだけの得になるか、測り知れない。
堤康次郎 西武グループ創業者
この名言を見ている方にお薦めの名言
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もちろん、人のやったものをそのまま輸入する必要もありますが、何と云っても、苦心してそこまでもって行った者には尚それをよりよく進歩させる力があります。人のものをそのまま受け継いだものには、楽をしてそれだけの知識を得ただけに、さらに進んで進歩させる力や迫力には欠けるものであります。日本の真の工業の独立をはからんとすれば、この迫力を養わなければなりません。
豊田喜一郎 トヨタ自動車創業者
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決算発表では「意志ある踊り場」という表現を使いました。販売台数1000万台を超えても成長し続けるために、あえて立ち止まるという意味です。
豊田章男 トヨタ自動車社長兼CEO
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経営マインドを持った人材の育成には、小さくてもいいので自らの責任で部門運営をさせることが一番。
稲盛和夫 京セラ創業者
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海外に行って世界を見ないと、一流の経営者にはなれない。
柳井正 ユニクロ創業者
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キャンプでいろいろと試すことは、ムダではありません。ムダなことを考えて、ムダなことをしないと、伸びません。
イチロー プロ野球選手、メジャーリーガー
堤康次郎の他の名言
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日本が発展すれば中産階級が台頭し、リゾート地の需要が大きく高まる。だから中産階級が使えるリゾート地を開発することは、国のためになるのだ。
堤康次郎
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景気の良い時は抑えろ、不景気の時に動け。
堤康次郎
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私鉄でストがないのは西武ぐらいなもので、なぜストがないのかといって聞かれることもたびたびである。別に大した理由はない。私が西武鉄道から財産をつくっていないということ。人事に公平だということ。従業員と一緒に仕事をしているという気持ち。そんなことがあげられるのではなかろうか。
堤康次郎
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人のやらぬこと、人のやれぬこと、やはりそれを自分自身の頭で考え出してやらねばウソだ。しかも、それが金儲けのための金儲けでは、決してモノにならない。
堤康次郎
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私に言わせれば、煩悶のないことが、養生の秘訣である。
堤康次郎
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私は従業員の生活は何としても安定させなければいけないと考えており、戦後はじめて賃上げ闘争があったとき、一挙に5倍引き上げを全部認めたこともある。食糧難時代には、食料確保にあらゆる努力もした。感謝と奉仕の信念で、全員が結ばれている。
堤康次郎
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事業は生き物だ。いままで共に辛酸をなめてきた従業員を会社と一緒に人を譲るなどというのは人身売買に等しい。どんなことがあっても売らない。
堤康次郎
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自分は生きている値打ちのない人間だとまで思った。思い悩んだ末に考え付いたのが「儲けようと考えたのがいけない」ということだった。自分は儲けなくてもいいから、この世のために少しでもできるだけのことをしようという奉仕の心だった。
堤康次郎
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私は20歳代の時には、儲かりそうな仕事に見境なく飛びついた。そしてことごとく失敗した。
堤康次郎