富士精密を買収したところ、赤字がたくさん出てだいぶ困った。しかし、金を入れて立て直し、いまでは立派な会社になった。最初からあれだけの小型自動車エンジンをつくったので、他の自動車メーカーが驚異の目を見張ったが、戦時中、飛行機のエンジンで非常に苦労し勉強しているので、技術がいいし、熟練工もそろっている。ただ、営業がまずかった。つまり戦時中は政府納めばかりなので経営が無能だったのだ。
石橋正二郎 ブリヂストン創業者
この名言を見ている方にお薦めの名言
-
専門家はリーダーシップをとらなければならない。しかし一人ひとりの人間が、技術的な改善に関心をもつことによって企業は強くなる。自らの製品と工場に一体感をもつ者が生産性の高いことについては、異論を見出せない。
ピーター・ドラッカー 経営学者
-
顧客獲得以上に重要なのは獲得した顧客の中で、大事な顧客を逃さないようにすること。顧客維持コストについても考慮をする必要があります。通常は、一度獲得した顧客は商品・サービスによほどの瑕疵がない限り、惰性で利用を続けるケースが多いのです。なぜなら別のサービスにスイッチするときには取引コストがかかるため、その取引コストを乗り越えるほどのメリットがない限り、移行しないためです。逆にだからこそ新規顧客の獲得は難しいわけです。
勝間和代 公認会計士、経済評論家
-
Facebookは本質的に口コミで広がったサービスだ。
マーク・ザッカーバーグ Facebook創業者
-
マーケットに合うような商品を作っていたのでは遅れをとる。最上のマーケティングはマーケットクリエーションだ。
盛田昭夫 ソニー創業者
-
重要なことは、すでに起こった未来を確認することである。すでに起こり、もとに戻ることのない変化、しかも重大な影響を持つことになる変化でありながら、いまだ認識されていないものを知覚し、かつ分析することである。
ピーター・ドラッカー 経営学者
石橋正二郎の他の名言
-
あまりに好調にものごとが進むと終いには上から下までみんな馬鹿になってしまうようだ。品物を売り上げてやるという調子で、苦労を知らない連中のことだから終戦後はひとしお苦労の味をなめることになった。
石橋正二郎
-
賃金は2倍でよろしい。しかしあとは駄目だ。人事権などにクチバシを入れるものではない。こっちからストをやれと言う必要はないが、肩透かしに一番いいときだと思うから、やるならやってみろ。一人でも戦う。
石橋正二郎
-
自動車タイヤの販売が始まった。しかし、たちまち破れやすいという評判が立った。破れるのはこちらの責任だから取り替えないわけにはいかない。どんどん取り替えたため千坪ぐらいの畑に10万本くらいのタイヤが山になり、破産するところまで行きかけた。ブリヂストンの仕事は4、5年ぐずつき、軌道に乗ってきたのは10年ごろだった。
石橋正二郎
-
弟子の賃金制度も思いついた。弟子は無給で働いている。仕事をするのに無休では勉強などしない。こんなことでは駄目だから給料だけは希望するだけ払い、その代わりに足袋を能率よくたくさんつくり、値段を安くする。こういう合理化案がまとまって実行に移した。いまなら無給から賃金制度に変えるのは何とも感じないが、当時としてはかなり思い切った考え方で、にわかに店費が激増したため、父からバカなことをしたと叱られた。しかし、それから皆働きがいがあるようになって能率が上がり生産も増え、同業者との競争に負けなくなった。
石橋正二郎
-
普通のたびにゴムを糸で縫いつけた地下たびはあった。しかし地べたにはくので、すぐに糸がすり切れ、始終修繕しなくてはならない。自転車のタイヤは二枚のきれを張り合わせ、その上にゴムを張っている。そのゴムのりで張りつけるのが一番いいだろうと思った。
石橋正二郎
-
そのうち仕立て屋に疑問を感じるようになった。雑多なものを古めかしくつくっているのではいくらやったって駄目だ。これから見込みのある足袋を専業にしようと考え始めた。福助足袋などが盛んにやっているのを見てヒントを得たわけだ。
石橋正二郎