南場智子

株式会社ディー・エヌ・エー創業者

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南場智子の名言

南場智子の過去の名言をまとめた名言集です。

  • 今まで高学歴で順調にやってきた人がビジネスの世界でも上手くいくとは限りません。逆に失敗を重ねて、それを乗り越えてきた人の方が活躍することもあります。エネルギー量の大きな人じゃないとビジネスの世界では簡単に潰れてしまうんです。ですから仕事に振り回されるような人ではなく、仕事を振り回すような人が新規事業の立ち上げには必要です。

  • 要職に就くということはその責任からして大変なことです。男性も物凄い競争を経て、苦労して、やっと要職に就けるのですから、女性も上にいくからには、その苦労を、激務を、ちゃんと経験してほしいと思います。

  • 「モチベーション」という言葉を若い人から聞くたびに違和感を覚えます。打席に入ったプロ野球の選手が、「今日はモチベーションが上がらないなあ。打つ気が起きない……」などと言ったらプロ野球人生は終わりです。ビジネスパーソンもほかの職業も、報酬をもらっている以上、その厳しさを持つべきと考えます。これがプロフェッショナリズムの基本です。

  • これからというのは、良い大学から一流企業というレールもまったく無意味で、いろいろな枠を超えて、個で勝負をして通用する人材かどうか、が問われる世の中になる。

  • 自ら行動できる人でなければ、どれだけ素晴らしい能力を持っていても、宝の持ち腐れになってしまいます。

  • ごく小さいことでいいから、何か成果を出すことを心がけてください。その成功体験を積み重ねていくと、それが手応えとなって仕事が面白くなり、自信につながる。いつの間にか、仕事に夢中になっているはず。

  • いま目の前にある問題に集中できる人は、同じ問題をプラスに変えられる力を持っています。

  • 事業リーダーにとって、「正しい選択肢を選ぶ」ことは当然重要だが、それと同等以上に「選んだ選択肢を正しくする」ということが重要となる。

  • ある企業の抱える課題について最もよく理解しているのは、その企業に20年、30年と勤め、四六時中自分の会社について考えている社員である。それでも多くの企業がコンサルタントを雇うのは、極言すれば、「自分たちがすでに気づいている課題を、気の利いたフレーズに言い換えてもらうため」だ。なかには「結論ありき」で依頼してくる企業もある。「マッキンゼーもこう言っている」と、自分たちの結論を追認させることで、組織の中に課題が浸透しやすくなるからだ。要するに、コンサルタントの仕事とはフレージングなのだ。

  • 最近は、政府主導の女性活用の影響もあって、「女性だから」という理由で管理職に登用しようとする動きが支配的ですが、私は賛同できません。わが社では、女性管理職を何割つくるといった目標も設定しませんし、実力のない人に下駄を履かせて昇進させる気もありません。こうしたやり方は、男性に対しても、何より頑張っている女性にも失礼だし、無理に女性を昇進させても、女性課長は出てきても、女性社長を輩出することはできないと思います。私は、わが社を女性社長や女性会長が堂々と出る会社にしたい。

  • 「質のいい非常識さ」を持つことが重要です。非常識といっても、常識を無視するという意味ではありません。むしろ、現在の仕事について考える際、いま当たり前と皆が考えている「常識」を謙虚に理解する姿勢が、「質のいい非常識」の源泉となります。

  • これからは、ひとつの会社で仕事をする人は少なくなっていくと思います。ひとつの会社にとどまらない、プロジェクト単位の世の中になっていくでしょう。多くの人とコラボレーションしながら、世の中に対して価値を提供していく時代ですから。だから会社自らが開かれていないといけません。

  • 事業計画もあるし、それを達成しないといけないからコストを削減して、と数字に目がいくようになりますが、そもそも何のためにコストを削減するのか。さらには何のためにそれをするのかと言うと、お客さまにデライトを届けるため。事業全体のビジョンやミッションをはっきりさせ、すべてはそれに資する活動になっているのかどうかということが、すごく大事です。

  • コンサルティングで学んだことは経営にあまり生きていません。事業をつくり、物を動かしているのは人であるという大事な視点がコンサルタントには抜けがちだからです。同じ戦略でも誰に任せるのかによって成功の可能性は9割にもなれば1割以下にもなりますが、コンサルタントはそういう発想をあまりしません。

  • 何か思いを持って、それを突き詰めてみる、深めてみる。自分という人間のアイデンティティや強さ、何ができるのかを意識して作っていかないといけない。

  • いろいろなことが後の世代にツケ回しにされているのだけれども、どういうことになるかって、若者には知らされていない。今の若者は、負の遺産を先輩方に作られてしまっている。それに対し、もうちょっと怒ってもいいかなと思う。

  • 私は人が人を育てるとは思わない。人は仕事のみによって育てられる。

  • 予期せぬ壁が唐突に立ちはだかったとき、ダメージを受けて「もうダメだ」と力が抜けてしまう人と、逆に「この問題を解決して次に繋げよう」と闘志が湧いてくる人がいます。当然後者の人材が優れているわけですが、そんなふうに闘志を燃やせる人の共通点は、ネガティブな状況が生じた際に「ひと」に向き合う姿勢にあると思います。

  • 試練は天からのプレゼントだと思って乗り越えます。才能に恵まれ、努力もし、すべてが報われて幸せな人生─それでは残せない生き方こそ、人に勇気を与えます。普通の人なら絶対に腐るであろう時に、腐らずに頑張る生き方が受け継がれます。

  • 人も運も暗より明へ、寒より暖へ集まる。世の中には優秀な人はたくさんいるけれど、大きな「うねり」を作り出せる人は、優秀なだけでなく、人柄に大きさやおかしみがあるのではないでしょうか。

  • 自分の成長だのヘチマだなどと言う余裕がなくなるくらい必死になって仕事と相撲をとっている社員ほど、結果が出せる人材へと、驚くようなスピードで成長する。

  • 新規事業がいったん実行段階に入ると、想像もしていなかったような壁が次々と現れます。もうそれこそ、1日に1000回くらい。さすがにやめたくなる。この壁を乗り越えるには、本気でこの事業をやりたいという強い想いが必要です。

  • 事業の成否や組織の発展に向けて最も重要なのは人材だと確信しています。でも、会話や意識がコトでなくヒトに集中すると内向きな組織になってしまうというパラドックスがあります。そもそも会社はコトをなすためにチームを組成しているわけで、経営者もコトを成し遂げるためのリーダーにすぎないのだから、コトに集中し、ヒトマターもコトを成すための文脈で対処することですがすがしい組織を築くことができると思います。

  • コンサルタントは日夜猛烈に働きながら、格好よく説得するためのファクトとロジックを積み上げている。そうしたスキルや癖は、コンサルタントの商売には役立つが、経営者としては役に立たないどころか邪魔になることが多い。

  • 私はコンサルタント出身ということもあり、ロジカルに物事を考えることを長く教育されてきたので、すべての意思決定はロジカルです。だから、コンサルタントを長くすればするほど経営者に向かないでしょうね。社長に求められる資質は胆力ですから。コンサルタントは胆力が磨かれる仕事ではありません。パッションにロジックが勝ってしまう。

  • 私が新卒者に必ず伝えることは、ベタですが、誠実に仕事に向かうことです。仕事をしていく中で、必ず失敗はします。私自身もそうでしたが、はじめはものすごく要領が悪くて仕事ができない人もいると思います。でも「できる」「できない」よりも大事なことは、仕事に向かう偽りのない姿勢だと感じています。

  • 一般的に、日本人は「人に迷惑をかけるな」と言われて育ちます。でも、時には会社の仲間や社会に迷惑をかけたって、頼ったっていいではありませんか。迷惑をかけたら、あとで、できるときに他の人を助けてあげればいい。むしろ、お互いに迷惑をかけあうことで、コミュニティの絆がタイトになると感じます。

  • 基本的に人は仕事でしか育たないと思います。さらに言うと、すんなり成功する仕事ではなく、苦労した末に成功を勝ち取る経験を通して、人は大きく成長するものです。

  • さまざまな困難に逃げずに正面からしっかりと向き合っていく、乗り越えることに全力を尽くすということに意味がある。

  • 「永久ベンチャー」を標榜している私たちは、挑戦を諦めません。それをやめてしまったら、ディー・エヌ・エーではなくなってしまう。そして、世の中に歓迎されて初めて挑戦を続けることができる。

南場智子の名言を見ている方へお薦めする名言

南場智子の残した名言を分析し、それらの名言の傾向に近い名言を厳選して紹介します。

南場智子について

南場智子は日本の経営者。ITサービス企業、ディー・エヌ・エーの創業者。ディー・エヌ・エーは携帯電話用ゲームサイト「モバゲータウン」で急成長。任天堂と携帯電話ゲーム分野での提携、横浜ベイスターズの買収なども進めた。結果としてディー・エヌ・エーは売上高1,000億円を超える東証一部上場企業にまで成長した。また、内閣IT戦略本部員、規制改革・民間開放推進会議委員なども務めた。

1962年4月21日新潟県新潟市に生まれる。実家は石油の卸売業を営んでいた。新潟県立新潟高等学校を卒業後、津田塾大学学芸学部に進学。在学中に米ブリンマー大学への留学を経験。大学を卒業した1986年、アメリカの大手コンサルティング会社マッキンゼー・アンド・カンパニーの日本支社に入社。2年後に南場智子はハーバード・ビジネス・スクールに留学し、MBAを取得。1996年入社10年にしてマッキンゼー日本支社のパートナーに就任。

1999年ディー・エヌ・エーを設立し南場智子は代表取締役に就任。当初はインターネットオークションサイト「ビッダーズ」、リサイクル情報サイト「おいくら」、携帯電話オークションの「モバオク」といったサービスを開発。2005年に東証マザーズに上場した。2006年携帯電話ゲームサイト「モバゲータウン」をサービス開始。モバゲータウンは携帯ゲーム流行の波に乗ったうえ、効果的な広告戦略も功を奏し、「グリー」と並ぶ2大携帯ゲームプラットフォームの一つとなった。しかし、00年代後半からスマートフォンの普及が進み、フィーチャーフォンを中心とする ディー・エヌ・エーのビジネスモデルは伸び悩み始める。2011年にディー・エヌ・エーの売上高は1000億円を超えるが、南場智子は夫の病気療養を看病するために代表権を返上して代表権のない取締役となった。同年プロ野球の横浜ベイスターズの株式の過半数を取得して買収。2015年スマートフォン向けゲーム分野で任天堂との提携を発表。同年南場智子はディー・エヌ・エーの会長に就任。2017年CEOの守安功との共同代表取締役として、代表取締役に復帰した。