米ハーバード・ビジネススクールでMBAを取得しましたが、マッキンゼーへ戻って早々に、退職を考えていました。プロジェクトがうまくいかず、「この職業は向いてない」と思ったんです。そんなある日、お世話になっている上司から、別件のプロジェクトを手伝うことを頼まれ、退職前の最後の仕事にするつもりで取り組みました。すると、初めて伸び伸びとした気持ちで働けた。なぜなら、退職を決めていたので、「成果を出す」という点に意識を向けられたからでしょう。それまでは、「自分は仕事がデキるのか」という点を気にしていた。それで自分は仕事がデキていないと思っていて、肩に力が入っていたんです。
南場智子 株式会社ディー・エヌ・エー創業者
この名言を見ている方にお薦めの名言
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スケジュールは、秘書から毎日メールでもらっています。日ごとに更新されていくので、毎日の予定をちゃんとはつかんではいません。でも、そのくらいがいい。スケジュールを把握していると上手にやろうとして、力の入ったスイングばかりになっちゃうというか。やっぱり何があっても、「はい」ってスタートできるようじゃないと、たくさんの仕事を動かせないんですよね。
糸井重里 コピーライター、株式会社ほぼ日創業者
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知ったかぶりをすることほど危険なことはない。とくにエンジニアのように専門的な知識を持った人の前で知ったかぶりをすれば、すぐに見破られて、相手にしてもらえなくなります。それよりも、「知らない」と勇気を持って言えるほうが信用されるし、助けてもらえます。
出井伸之 元ソニーCEO、クオンタムリープ創業者
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今あなたが立っている場所から、今持っている馴染みの道具を使って始めなさい。より良い道具は、あなたが進むにつれて現れるだろう。
ナポレオン・ヒル 自己啓発本作家
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無理にこの次は何をやろうとか、あの次は何をやるとか、そんなことは考えなくていい。目の前の仕事の中から自然と次のテーマは出てくる。
鈴木敏文 セブン&アイ・ホールディングスCEO
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段取り8分に、仕事2分。貴重な先人の訓えがあります。後始末をきちんとすることが前準備につながり、仕事の質と効率を高めます。
鍵山秀三郎 イエローハット創業者、日本を美しくする会創始者
南場智子の他の名言
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なぜ誤解が生じたのかと相手の立場になって考え、さらには相手から自分たちの姿がどう見えているかを想像する。そのうえで解決策をパートナーとともに考えていく。そうやって課題を乗り越えることは、新たな信頼関係を築くことにもなるでしょう。
南場智子
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うちの会社のヒットは社員が提案して出てきたものがほとんどです。プログラミング教育について言い出したのは私ですが、ちょうど小学校に上がる年頃の子どもがいる社員が多く、「プログラミングを教えるアプリを作りたいよね」「子どもたちがアプリで学んでプログラミングをできるようになったら、すごい世の中になるよね」と情熱を共有する仲間が集まって盛り上がり、形になりました。
南場智子
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目の前のことを夢中にやってみよう。
南場智子
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変化の激しい環境では、昨日の常識が瞬く間に通用しなくなることがあります。そんなときに従来の常識にとらわれていると、日に日に可能性が失われていきます。いわば変化そのものが私たちのいる業界では力であり、変わらなければ成功が侵食されていくばかりなのです。
南場智子
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自分が憧れる人と一緒に仕事をすることが私の幸せなんです。
南場智子
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優秀な交渉者は「ダメな理由」を冷静に聞き取っています。すると、いま対立している部分以外で解決できることもあります。新しく立ち上げる会社の資本比率の問題で提携先と対立しているのであれば、自社の希望を通してもらうかわりに、取締役の人数で妥協するといった方法もあるでしょう。
南場智子
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「経営にはこれが一番大切だ」といった教科書っぽいものはありませんでした。ただ振り返ってみるとそのとき・そのときの目標に向かってできることはとにかく全部やる――というスタンスでした。初めてサービスが出たとき、みんなの喜び方が純粋でした。そういう純粋なみんなと目標を共有して、全力で頑張ることを楽しめるチームにしたいなと思っていました。
南場智子
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あまり誰についていくとか、アイデアの帰属とか、あるいは評価だとか、ポジションとか、マネージメントとか。そういったことをすっかり忘れて仕事に打ち込むと、本当に良い結果がついてくるなと感じました。
南場智子
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ベンチャーは創業社長がずっと引きずることが多いですが、ディー・エヌ・エーはそうしたくなかった。それだと南場さんの会社という器から出ない。ディー・エヌ・エーは「南場さんの会社」というような小さなものに収まる会社ではないのです。
南場智子
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海外で働く人材というと、語学力や国際的なバックグラウンドが重要とされがちです。しかし実際の現場で求められるのは、馴染みのない文化や新しい環境に対する謙虚さなのです。海外展開の話に限らず、ディー・エヌ・エーという会社がいま、成功を収めている理由も、そのような人材に恵まれてきたからだと私は思っています。
南場智子