いちいち私に判断を仰ぐようになったら会社は終わりだと常々言っているものだから、出張中、連絡は皆無に等しいです。私の場合、仕事の現場を離れたり、環境を変えることが断続的に考えていたことをアウトプットできるいい機会になっているのかもしれません。
宮内義彦 元オリックス社長
この名言を見ている方にお薦めの名言
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会議は大きな罠だ。あなたは合意を得ようとし、賛同しない人たちは説得を受ける権利があると考え始めるのだ。
ジョン・ケネス・ガルブレイス 経済学者
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新しい日本を作るには、会社と個人の主従を逆転させればいいんです。個が自由に組織をつくればいいんです。私は社員みんなの「好き嫌い」で組織を作っていこうと思っています。いくら理屈を並べても、最後の最後に組織のベースになるのは、感情なんです。もっともらしい基準を設けて体裁を整えるのはやめてもっと人間的なことで評価しようと考えたのです。人間は結構本質を見抜くものです。松井証券は社員数が156人の会社です。感情を前提に作り上げた会社が一つくらいあってもいいじゃないでしょうか。
松井道夫 元松井証券社長
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上司嫌われてもいいじゃないですか。部下に好かれさえすれば。
夏野剛 iモードの開発メンバー、ドワンゴCEO
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敵と見られていた人々は、その評判を消し去りたいという思いから、なお一層君主のために精を出すようになる。
マキャヴェリ 政治思想家
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教育はあまりやってないです。うちは分厚いマニュアルを用意するより、背中を見て勝手にやってくださいという放任主義です。
前澤友作 ZOZO創業者
宮内義彦の他の名言
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経営者人生をあらためて振り返ってみると、しんどいことばかり。何しろ毎日問題が持ち上がってきて、「これは天下の一大事だ」と思って決断を下してきた。覚えていたら身が持ちません。夜、酒を飲んだら全部忘れるのが一番です。
宮内義彦
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外資系の投資銀行と比べれば、当社は部署や個の力では劣るかもしれませんが、チームプレーで戦えば間違いなく勝てる。
宮内義彦
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女性総合職にしても、熟年採用にしても、企業の中で少数派であるうちは本当の意味での実力発揮は難しいものです。本人も周囲も特別な存在であるという意識があっては、遠慮や差別が生じてしまい、あまり良い結果を生まないようです。このため、数を増やして職場で珍しくない存在にしてから、人材多様化という個々の人事政策の是非を判断しても遅くはないでしょう。
宮内義彦
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組織の一番のマイナス面は、セクショナリズムがいつの間にか生まれて官僚主義的になることです。セクション間の壁はあくまで便宜上の壁だということを言い続けることが経営者の仕事だと思います。そうしないと会社は、経営トップの意志とは無関係に組織の論理で動きだしていきます。
宮内義彦
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収益性で得意分野を判断して、得意分野に集中して経営資源を投入する一方で、利益の上がらない分野からは撤退することは、資本効率を求める株主の要求と一致します。利益の上がる分野に集中する一方で利益の上がらない分野から撤退すれば、それだけで利益が上がるからです。市場経済と効率経営と株主資本主義は一体の関係にあるのです。
宮内義彦
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ワンマンも別にいいんじゃないですか。私も「オリックスは自分の会社だ」と思ってやってきました。これは会社を私物化するという意味ではありません。私は会社の株もほとんど持っていないし、息子にも「オリックスだけには入れないぞ」と言ってきた。それでも自分の会社だと思うからこそ、会社のために体を張れるのです。ただ、そうなると後任が育ちづらくなることはたしかです。とくに私は、「いい大人を育てるなんておこがましい。早く自分で追いついてこい」と考えてきたので、結局、バトンタッチに時間がかかってしまいました。
宮内義彦
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人生も企業もリスクばかりです。「自分たちがやるべき事は、そのリスクの中で、グッド・リスクとバッド・リスクを区別し、グッド・リスクは絶対に取らなければいけないということ。
宮内義彦
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内部人材にこだわるのではなく、これからやろうとしていることで足りない部分を持ち合わせている人材がいるならば、それを外部に求めることも大事なことではないでしょうか。あらゆる時代や領域で通用するような人材を会社が育てるというのは不可能なことですし、効率も悪いです。人材の流通市場は生まれてきていますから、それを利用するのが基本的なやり方だと思います。
宮内義彦
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チームプレーは組織で動くということですが、タコツボ化した組織は組織図で動く。本来は情報共有すべき隣の課がライバルになってしまう。
宮内義彦
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日本の組織はムダなことに時間を使いすぎていて、生産性が低い。
宮内義彦