山崎豊子さんには何度も何通も手紙を書きました。もうこれ以上書けない、というほどの渾身の手紙を書いた自負もある。けれど、「新潮と文春以外からは出さない」とその壁を崩せなかったね。村上春樹さんもそうだ。『風の歌を聴け』を出したすぐあとに、すばらしい作品であることを伝えたくて「あなたの作品を僕はこういうふうに分析している」と伝えた。しかし、彼の意にはそぐわなかったようで、それきりの関係に。一度だけ雑誌に小説を受け取ったことはあるが、本をつくることはかなわなかった。村上春樹と本をつくりたかった、という思いはあるよ。
見城徹 幻冬舎創業者
この名言を見ている方にお薦めの名言
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ラーメンガールの撮影でも意思の疎通は問題なかったです。奈良橋陽子さんという方が通訳になってくれたんですが、彼女とはテレビドラマ「西遊記」で僕が猪八戒を演じたころからの付き合いなんです。ブリタニー・マーフィーと話し始めると、陽子さんが来てくれて、何となしに通訳になってくれたんですよ。
西田敏行 俳優
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上司や同僚に進捗状況として報告し、周りの人にどうするべきか意見を聞くべきです。そうすることで自分とは違う視点で問題点をとらえられるので、早く答えにたどり着くことができます。
勝間和代 公認会計士、経済評論家
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「丁寧」という言葉の意味するところは非常に深い。ひとつひとつの所作を丁寧にすることによって、心が整い、人間関係もうまくいく。
武田双雲 書道家
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ドイツへ移籍した時、チームメートが新加入してきた僕を見ていることに気づきました。彼らも、どう僕と接するべきか戸惑っているのかもしれない。だったら僕から動き出さないと、何も始まらないと感じたんです。カタコトのドイツ語でどんどん話しかけた。そうやって、仕事をする場を整えていきました。相手が監督であっても、ドイツでは、まずは会話することが求められているんです。
長谷部誠 プロサッカー選手
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僕は共演者に対しては、あまり演出とかはしない。本人に任せる。
志村けん コメディアン
見城徹の他の名言
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政治家、スポーツマン、芸能人、どの業種でも、その世界の3人の大物と3人の輝く新人を押さえろ。信用されろ。関係を築け。3人ずつ押さえたら、無理に人脈をつくらなくても、その中間の必要な関わりは自然と広がりますから。
見城徹
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百匹の羊、全員の平和と安全と維持を考えるのが、政治や経済、法律とか道徳の仕事。しかし、その群れから滑り落ちる一匹の羊のために表現がある。僕はそう考えている。犯罪と表現、実は紙一重なんだとも。善悪を超えたものが本当の表現なんですよ。そして僕の中には、一匹の羊である彼らが表現したい治癒不可能ともいえる情念を作品化し、プロデュースする役割のほうが合っている。小説家になりたいと思っていた時期に、そのことに気づいてしまった……。そして僕は、彼らの表現活動をアシストしたり、補助線を引く、編集者として生きていくことを決めたんだよ。
見城徹
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困難に対して格闘しない人がいるというのが嫌なので、場合によっては辞めてもらうこともあります。
見城徹
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大学を出て仕事に就いたばかりのころは、「一番難しいことをやろう。誰もやり遂げていないことをやろう」と思っていました。子供のころから劣等感の塊だったから、とにかく人ができないことを成し遂げたいわけです。そうじゃないと、人に認めてもらえない気がして。1から5までの道があるとすると、一番難しい5の道を選ぶというのが僕のスタイル。
見城徹
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人と関わるうえで一番大切なのは、義理、人情、恩返し。頭文字をとって僕はGNOといっている。
見城徹
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「上っ面」「思いつき」「小手先」「帳尻合わせ」「その場しのぎ」。これらが仕事や人間関係の5大悪。
見城徹
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「これさえあれば必ず勝てる」という一撃必殺の最強カードをキラーカードと言いますが、このキラーカードの切り合いこそが仕事なんです。
見城徹
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仕事にはある程度駆け引きが必要だし、成果を出すためには時に「うそも方便」でもいい。そういう多少の腹黒さはあっていいと思います。
見城徹
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当たり前のことですが、その人の人生はその人だけのもの。だから自分の人生と正面対峙して書いたものは、おのずとオリジナルな作品になっているはずです。自分の内面に迫った独自性の高い作品でなければ、読み手の心を掴むことはできません。著者が強い覚悟を持って書いたオリジナルな作品には、何か大きな才能、可能性が潜んでいるものです。それを見逃さずに引き上げていくのが編集者の役割です。
見城徹