日本になぜ、スティーブ・ジョブズのような天才が生まれないか。彼ら天才と崇められる人物は時代の変革の時期に生まれる。過去、日本にはジョブズをはるかに上回る経営者が何人もいたと思う。「次のジョブズ」を期待する気持ちはわかるが、「次の変革期」について考えずに、彼自身を研究しても意味がない。
出井伸之 元ソニーCEO、クオンタムリープ創業者
この名言を見ている方にお薦めの名言
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日本企業の問題はライバルが出現したことではなく、ライバルの出現を脅威だとは思わなかったり、無関心だったりしたことです。
フィリップ・コトラー 経営学者
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今のテレビは、個人を尊重しているようで、完全に無視している。スポンサーやテレビ局の思想があって、それにそぐわないシリアスな話をすると「笑いでごまかしなさい」「お茶を濁しなさい」という暗黙の命令に従って、司会者が瞬間的に頭を使って上手くごまかしていく。それは、スポンサーがテレビという「御本尊」をコントロールする存在だからです。
長渕剛 シンガーソングライター、俳優
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小さい頃からギャンブルを積み重ね、勝負師にならないと世界に勝てない。国民を勝負師にする必要がある。
橋下徹 弁護士、政治家
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日本企業には健全なプレッシャーが不足している。収益力の弱い会社が居座るだけでなく、ちゃんと業績を上げられない社長に辞めてもらうために、健全なプレッシャーをかけるシステムがない。これはコーポレート・ガバナンスに関わる問題ですが、欧米の企業と比較してみると、日本企業はコーポレート・ガバナンスのシステムが大変にゆるいですね。だから新陳代謝が悪くなってしまう。
竹中平蔵 経済学者、政治家
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私は、個人では何の力もないのに、組織をつくって、権力をかさにきて、うまい汁を吸っている人たちが許せない。いま、証券の世界で、その嫌悪感をぶつけているだけなんです。消費者を無視した、供給者側の都合で築き上げられたこの世界を、どんどん変えていきますよ。これからが、本当の競争の幕開けなのです。証券の世界はもっともっと変わりますよ。
松井道夫 元松井証券社長
出井伸之の他の名言
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仮にどんなに小さく思える会社でも、総力をあげて一つのことに集中している会社には大変な強みがあり、計り知れないエネルギーを秘めています。
出井伸之
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社会に住んでいるときは、仮面を被って、生きているんですよ。ずっと地で行っていたら疲れてしまう。仮面をかぶり、舞台を演じていていいと思う。ただ、それに自分が気づけているかどうかが、重要なんです。これは、本当の自分ではない、ってね。
出井伸之
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日本の得意技でもあった「ものづくり」が、いま通用しなくなっています。ものづくりという呼び方自体が、私には時代に合っていないように思えます。ネット時代に入ってから、メーカーは製品をつくるだけでは利益に結びつかなくなりました。ネットの世界とつながって初めて、製品は価値が認められるのです。かつてのものづくりと、ネットの技術の連携が求められているのです。
出井伸之
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ユーザーが欲しがるソリューションを提供することがプロダクトなのです。そのモノを使うときの利便性や喜びが先にあり、その実現に向けて技術を広げていく、あるいは不足する技術を獲得するのです。素晴らしい製品をつくるのが目的ではなく、素晴らしい経験の入り口を提供するのが目的なのです。
出井伸之
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ネットワーク技術の進歩は、ビジネスの世界にとって大きなチャンスであるとともに、既存のやり方が通用しなくなるという意味で大きなチャレンジでもあるのです。
出井伸之
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最近の日本のベンチャーが盛り上がってこない理由は、大企業が作った既存のルールの「はしっこ」をちょこちょこと変えているだけだからではないでしょうか。日本は既に技術やサービスも成熟しているので、なかなかルールブレイクとなる技術やサービスが生まれないのは分かります。しかし、もっとベンチャーには頑張ってほしい。また大企業の側も自分たちが作った既存のルールを壊したくないので、ベンチャーを押さえつけようとしがちです。これまでに利益を生み出し続けてきたモデルを、あえて自分たちで壊したくないんです。そこが日本の問題点です。
出井伸之
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会社の場合、変革は辺境から起きるんです。ソニー・コンピューターエンタテインメントとかソネットなど中心でなかった組織がどんどん成長し、それを中心的な組織がフォローする格好でずっと来ました。
出井伸之
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ソニーの危うさ、、、それが魅力だよ。トヨタ自動車の安定性をまねできないし、求めると逆におかしくなる。危ない危ないといわれながら切り開くところにソニーならではの価値が生まれる。
出井伸之
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日本のマーケットはそれなりに大きく、成熟しており、ベンチャーが新しいことをやろうと思っても既に日本の大企業が隅々まで手がけている。だから、日本のベンチャー企業は世界で勝負せずに大企業の下請け的な仕事でもそれなりの規模を実現することができました。閉塞感はあったものの、それに甘んじていたとも言えると思います。
出井伸之
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多くの人がマーケティングを販売促進のことと思っているようですが、マーケティングとは売れるための潜在力を創造することです。
出井伸之