変化というのは、質量が「軽い」領域からまず起こってくるというのが私の持論です。一番軽い「お金」を扱う金融業界が変わり、次に映画や音楽といったコンテンツがインターネットを通じてビットで行き来する、知的情報産業が変化の荒波にさらされた。その次は比較的質量の軽いエレクトロニクス産業で、自動車や重電などの産業のスピードと比べるとはるかに速いスピードで産業構造の再編を迫られています。
出井伸之 元ソニーCEO、クオンタムリープ創業者
この名言を見ている方にお薦めの名言
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エンターテイメントというのは、こうしたマヤカシとかイカサマ性を約束事として認め合っている上に成立するものなんじゃないかな。お互い阿吽の呼吸とでも言うか……。そんなことみんな分かりきってやってることじゃないか、とね。
桑田佳祐 ミュージシャン
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感動するけれどもその理由を言葉にできないようなものを人々は昔から「アート」と呼んでいたんですよね。だから、すべてのプロダクトやサービスは、アート的な感動がなければならなくなってくる。つまり、すべてのビジネスが、ある意味、アートでなければ生き残れなくなると思っています。
猪子寿之 チームラボ創業者
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音楽レーベルを立ち上げたのは、バカなアプローチというか、とにかく安くCDを出したいっていうところかな。歌なんかこんなもんなんだっていう表現をしたい。みんな歌を2千円とか3千円でアルバムを売ってて、僕は「価値ねえよ」って思ってるんですよ。
所ジョージ タレント、歌手
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何百万枚も売れるロックなんて、あんましロックじゃない。
忌野清志郎 ミュージシャン、ボーカリスト
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私はよく「経営はサイエンスだが、アートでもある」と言っています。ロジカルな思考は当然重要なのですが、最終的な判断を決めるのは知見に基づく直感なのです。
新浪剛史 元ローソン社長、サントリーホールディングス社長
出井伸之の他の名言
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これからの事業は、構想段階からグローバル化を念頭に置かないと大きな発展は期待できません。国内には1億2500万人しかいないのですから、少なくともアジアにまで広げることを事業のベースとして考えるべきです。
出井伸之
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私が「クオンタムリープ」で常に経営陣に伝えているのは、未来を見据える視点を持つこと。未来の競争相手は誰か?未来の顧客は誰か?未来の株主は誰か?10年、20年、50年先のことを、表面的に捉えるのではなく、常に本質的に捉えなければ経営はできません。
出井伸之
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ユーザーが欲しがるソリューションを提供することがプロダクトなのです。そのモノを使うときの利便性や喜びが先にあり、その実現に向けて技術を広げていく、あるいは不足する技術を獲得するのです。素晴らしい製品をつくるのが目的ではなく、素晴らしい経験の入り口を提供するのが目的なのです。
出井伸之
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日本になぜ、スティーブ・ジョブズのような天才が生まれないか。彼ら天才と崇められる人物は時代の変革の時期に生まれる。過去、日本にはジョブズをはるかに上回る経営者が何人もいたと思う。「次のジョブズ」を期待する気持ちはわかるが、「次の変革期」について考えずに、彼自身を研究しても意味がない。
出井伸之
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人間って、やっぱり媚びている自分にちょっと愛想を尽かすような経験がないと、やっぱりダメなんですよ。それは、自分で記憶がありますね。人は一人で生きているわけではない。会社や上司、社会や会社、そういうものに、いつの間にか媚びてる自分がいて、「あ、嫌だな」という気持ちがあって。じゃあ、これを乗り越えるにはどうするか、と誰でも考えると思うんです。
出井伸之
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起業したいのであれば、世の中の役に立つことをしてほしい。お金儲けを目的にするのではなく、社会への価値提供をまず第一に考えてほしい。お金が儲かるのは、あくまで結果ですから。お金儲け以外の自分を突き動かす強い想いが無ければ、起業しても成功はできないでしょう。
出井伸之
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今、テレビのシェア争いをしていたのでは夢がないですよね。次にネットワークが出てくるのは確実なわけですから。そういったところで、どうやるか、という先の開発投資は必要だと思うんです。
出井伸之
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プロフェッショナル経営者の最大の悩みは、社内の求心力をいかに確保するかです。創業者ならば、「会長が言っているから」として社内が納得することでも、プロフェッショナル経営者が求心力を保つには、売上高や利益を増やして、経営の成果を数字で示すしかありません。そこで、プロフェッショナル経営者はどうしても、短期的な業績アップに力を注がざるを得なくなります。
出井伸之
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自分自身をひとつの会社だと考えなさい。そう考えると、月収を売上げだとすれば、個人価値に値するのは株価。通常企業ではどちらも見なければいけません。売上げが同じ会社であっても、株価が異なることは多いでしょう。
出井伸之
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ソニーの危うさ、、、それが魅力だよ。トヨタ自動車の安定性をまねできないし、求めると逆におかしくなる。危ない危ないといわれながら切り開くところにソニーならではの価値が生まれる。
出井伸之