人間って、やっぱり媚びている自分にちょっと愛想を尽かすような経験がないと、やっぱりダメなんですよ。それは、自分で記憶がありますね。人は一人で生きているわけではない。会社や上司、社会や会社、そういうものに、いつの間にか媚びてる自分がいて、「あ、嫌だな」という気持ちがあって。じゃあ、これを乗り越えるにはどうするか、と誰でも考えると思うんです。
出井伸之 元ソニーCEO、クオンタムリープ創業者
この名言を見ている方にお薦めの名言
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親切さと心とはまたべつのものだ。親切さというのは独立した機能だ。もっと正確に言えば表層的な習慣であって、心とは違う。心というのはもっと深く、もっと強いものだ。そしてもっと矛盾したものだ。
村上春樹 小説家
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当初は、「周りが自分をどのように見ているか」がとても気になった。でもね、よくよく考えてみると、誰も僕のことなんて気にしていないんですよ。
長谷部誠 プロサッカー選手
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笑いって差別でしょう?私が自分で常に承知しているのは「私は差別されているから笑われているんだ」ってことなの。
マツコ・デラックス タレント
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本当に信頼している人物からのメッセージなら、注意して聞くだろう。一方、信頼していない相手からのメッセージなら、むしろ内容を裏読みするかもしれない。だって、信用していないんだからさ。それがこのサイトを利用する価値の根本だと思う。
マーク・ザッカーバーグ Facebook創業者
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人はそれぞれに、それぞれの人に向き合う顔がある。
阿川佐和子 タレント、作家
出井伸之の他の名言
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知ったかぶりをすることほど危険なことはない。とくにエンジニアのように専門的な知識を持った人の前で知ったかぶりをすれば、すぐに見破られて、相手にしてもらえなくなります。それよりも、「知らない」と勇気を持って言えるほうが信用されるし、助けてもらえます。
出井伸之
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自分が直接責任を取って、必死になってやってくれる経営者がもっともっと出てきてほしいですね。そのような人が増えれば、日本はまだまだ世界で存在感を発揮できる。次世代を担う中堅・中小・ベンチャー企業の経営者におおいに期待しています。
出井伸之
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常に楽観的でハイなんて、生存本能から考えてもあり得ない。気を抜くと、誰でもネガティブな考えが頭に浮かび、言葉に出てしまうものです。気をつけすぎるくらいでちょうどいいと思います。
出井伸之
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最近の日本のベンチャーが盛り上がってこない理由は、大企業が作った既存のルールの「はしっこ」をちょこちょこと変えているだけだからではないでしょうか。日本は既に技術やサービスも成熟しているので、なかなかルールブレイクとなる技術やサービスが生まれないのは分かります。しかし、もっとベンチャーには頑張ってほしい。また大企業の側も自分たちが作った既存のルールを壊したくないので、ベンチャーを押さえつけようとしがちです。これまでに利益を生み出し続けてきたモデルを、あえて自分たちで壊したくないんです。そこが日本の問題点です。
出井伸之
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成城の幼稚園の入学試験に失敗したことが、私にとって人生初の失敗体験です。母は、「受験に失敗したくらいでたいしたことはない。でも、これからは人間ひとつくらいは自分の得意なものを持たなきゃいけないよ」と言ってくれました。母は温厚な性格で、私はほとんど怒られたことがありません。ですが、この「得意なものを持て」という言葉は何度も、何度も言われました。今から振り返ると、この言葉は私の人生にとって大きい教えだったように思います。
出井伸之
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日本のベンチャー企業は、銀行ベースのシステムに乗るしかないからなかなか難しいよね。資金は銀行から借りなければいけない。そのため、財産を保険に入れて担保にするしかないからね。じゃ、ベンチャーキャピタルは、といえば金融会社のようなものが多いですしね。
出井伸之
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社会に住んでいるときは、仮面を被って、生きているんですよ。ずっと地で行っていたら疲れてしまう。仮面をかぶり、舞台を演じていていいと思う。ただ、それに自分が気づけているかどうかが、重要なんです。これは、本当の自分ではない、ってね。
出井伸之
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ソニーが得意なのはAV、アップルはIT。二つのブランドは世界最強の組み合わせだ。アップルは今、基本ソフト「iOS」というプラットホームを使ってハードでもうけているが、その戦略はソニーになかった。
出井伸之
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ベンチャー企業は「社会の子ども」のようなもの。子どもが生まれない国は衰えます。だから、ベンチャーがどんどん育つ仕組みがある国が強いのです。残念ながら日本には、ベンチャーを育てる仕組みがほとんどありません。ソニーがグローバル企業に育ったことを「ベンチャー企業の成功例だ」と言われることもありますが、ほかの事例はホンダぐらいしかない。米国などに比べて、ベンチャーを育てる生態系が極めて遅れているのです。
出井伸之