いまのようなスピードの速い時代になると、一カ所でものを生み出して、世界中にばらまくやり方では間に合いません。そこでいま私が考えているのは、三極体制による経営です。本社を東京とアメリカ、ヨーロッパにつくります。メーカーの本社とは、研究、開発、生産、販売の機能を持ったものを指します。アメリカやヨーロッパでは、東京では開発していない技術を核に、新しい製品を展開していく。そうした体制で、経営スピードを上げて世界の市場をカバーしていきたいのです。
御手洗冨士夫 元キヤノン社長
この名言を見ている方にお薦めの名言
-
オレが目指すのは、酔っぱらい酔っぱらいしかないでしょう。観てて気持ちがいいでしょ。やってて楽しい、観てて楽しいのはやっぱり酔っぱらい。日本人は酔っぱらうから、ふだん抑えてる分だけ。だから、上機嫌な酔っぱらいほど楽しいもんはないよね。
桑田佳祐 ミュージシャン
-
うちの会社のヒットは社員が提案して出てきたものがほとんどです。プログラミング教育について言い出したのは私ですが、ちょうど小学校に上がる年頃の子どもがいる社員が多く、「プログラミングを教えるアプリを作りたいよね」「子どもたちがアプリで学んでプログラミングをできるようになったら、すごい世の中になるよね」と情熱を共有する仲間が集まって盛り上がり、形になりました。
南場智子 株式会社ディー・エヌ・エー創業者
-
利益が会計上どのように扱われるかは関係なく、それを誰が所有しどのように利用するかが大切。
ウォーレン・バフェット 投資家、バークシャー・ハサウェイ会長兼CEO
-
SODという会社をつくって、アダルトビデオをつくり始めたのは、アダルトでいい作品をつくるためじゃないんです。アダルトは僕にとっては手段なんです。まず何かで勝たなければ何もできないから、一番勝てそうなものを探した結果がアダルトビデオだった。まだ業界も成熟していないし、携わっている人間のレベルも低いし、ここなら勝てると。
高橋がなり AV監督、ソフト・オン・デマンド創業者
-
私にとって取引とは芸術だ。それも大きければ大きいほどいい。私はこれに興奮と喜びを感じる。
ドナルド・トランプ 第45代アメリカ合衆国大統領、実業家
御手洗冨士夫の他の名言
-
一部のマスコミから、私は「古い経営者だ」と批判される。社員のクビを切らない姿勢なので、そう評されるのだろう。ただ、日本の会社は労使一体だ。戦後の発展は労使コミュニケーションのいい日本的経営が支えてきた。日本の事情に一番合った経営をしているにすぎない。実際、キヤノンUSAの経営をしていたとき私はクビを切りまくっていた。非常に流動性の高い米国社会にとって、それが常識だから。米国では米国流の経営をしないと損だ。もし米国で終身雇用などをブチあげようものなら、有能な人は逃げ3年経つと残るのはバカばかりになる。
御手洗冨士夫
-
数字とその実現を約束する物語を示すことで、経営計画の信憑性を高め、市場や株主からの信頼性を確保する。数字力が言葉に信の力を与える。
御手洗冨士夫
-
企業は高い付加価値を生み出すイノベーションこそが最も大事。
御手洗冨士夫
-
突然の社長拝命でした。だから、キヤノンを、どのような会社にしようかと年末まで一生懸命、それこそ命懸けで考え続けました。脳裏に浮かんだのが、若い時に米国で見ていた一流企業の姿でした。経理を担当していた私は、勉強のためデュポンやP&G、IBMなどの財務諸表を取り寄せて経営を分析したのですが、米国で本当に一流の企業は分厚い自己資本を持ち、潤沢な手元資金で開発投資をして新しいものを生んでいました。当時、キヤノンはもちろん、日本の企業は、本当に借金経営。全くの別物でした。あの驚きと憧れはいまでも記憶に残って売います。よし、こうした一流企業肯を目標にしよう、と強く思いました。これが社長としての原点です。
御手洗冨士夫
-
日本は技術で高付加価値の商品やサービスをつくり、生産技術でコストを徹底的に削減していくことが大事。
御手洗冨士夫
-
価格競争に陥らないように、今後、付加価値の低いものはやめる。付加価値の高いものに産業転換をしていく。同時に省人化、無人化をしていってコストを下げていく。この2つの流れを作っていきたい。
御手洗冨士夫
-
M&Aは機密性が大切です。また急ぐことも多く、社外の弁護士だけに頼っていては機動性を欠いてしまいます。したがって、弁護士が社内にいたほうがスムーズに事を進めやすくなります。ただ、法律問題は毎日あるわけではなく単発的なので、常勤ではなく、社外役員という立場で十分だと判断したわけです。
御手洗冨士夫
-
目標を数字で表現すると、その数字の実現に何をどうすればいいのか、誰がどのような筋書きでどのような仕事をし、それにはどんな場面が必要なのか、方法論としての物語が浮かび上がってくる
御手洗冨士夫
-
数字なき物語も、物語なき数字も意味はない。
御手洗冨士夫
-
経営は、その国の国民に任せるべきだ。おのおのの会社の経営というのは、その国の文化や伝統、行動形式に合わせるのが一番合理的だ。
御手洗冨士夫