顧客の求めて「いない」コストは、商売をするにあたって大変な足かせになる。囲い込まれたい顧客などいない。商人のできることは、自ら指をたてて「この指とまれ。」と呼びかけることであり、その指に止まるかどうかは顧客が決めることだ。
松井道夫 元松井証券社長
この名言を見ている方にお薦めの名言
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価格において、最良の戦略は最低価格をつけるのではなく、高価格でもそれにふさわしい価値があるように市場提供物を差別化することである。
フィリップ・コトラー 経営学者
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Googleは邪悪になることなくお金を儲けることが可能だといつも信じてきました。
ラリー・ペイジ Google創業者
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利益は、正しい行いの結果でなくてはならない。
北尾吉孝 SBIホールディングス創業者
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私だって一個人、一経営者として財が欲しかった。しかしただ財を取るだけなら誰でもできると思って、その正しい手段を考えていました。それからもう一つは、手当たりしだい売上にこだわる会社にはしたくなかった。いろいろな会社を見てきて、あんな会社にはしたくないという会社がいっぱいありました。
鍵山秀三郎 イエローハット創業者、日本を美しくする会創始者
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自分は生きている値打ちのない人間だとまで思った。思い悩んだ末に考え付いたのが「儲けようと考えたのがいけない」ということだった。自分は儲けなくてもいいから、この世のために少しでもできるだけのことをしようという奉仕の心だった。
堤康次郎 西武グループ創業者
松井道夫の他の名言
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戦後日本の社会システムのもとで、サラリーマンは会社の成長とともに自分も大きくなったような幻想を抱きました。しかし実態はというと、成長がストップしたとたん会社は個人を切り捨てはじめた。組織が主で、個人が従という会社全体のシステムのもと、組織に裏切られ、個人が責任を取らされるケースまで生じています。組織に従属した個人というのがいかにないがしろされているか。彼らの気持ち、彼らの家族の気持ちを考えると、正直言ってたまらない気持になる。
松井道夫
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古いものを捨てなければ新しいものは生まれない。捨てるのは反対も多い。新しく始めたネット証券は米国のまねにすぎないが、証券会社の外交営業を捨てたことが私にとって1番だったと思う。
松井道夫
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バブルが崩壊して証券業界はみるみる収入が減っていきました。そこで私がすぐに着手したのが「虚業」の排除でした。自由化で駆逐されるのは、顧客が認めていないコストで成り立つ“虚業”であると、郵船時代の実体験で学びました。海運の「虚業」を象徴していたのが「ピカピカのコンテナ」だとしたら、証券会社のそれは何か?業界にどっぷり浸かった人の目にはそれが見えないものです。虚業の正体は「外交セールス」じゃないかと思い始めたのです。
松井道夫
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会社を主語にするのではなく、個人を主語にする「組織から個へ」の時代はもう始まっていると思います。「あの会社大きいねえ」を「その会社に属する個人も大きいねえ」と誰が思いますか?組織としての売り上げの大きさ、利益の大きさ、まして、社員数の多さ・・・そんなものを競う時代ではもうありません。個に因数分解した価値で競う時代だと思います。
松井道夫
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「人の行く裏に道あり花の山」という相場の格言がありますが、これは経営にも当てはまります。他人と同じことをやっていたら、たいした利益は上がらないんです。
松井道夫
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株式売買手数料が自由化されたとき、「株式委託手数料解体新書」と銘打った全面広告を日本経済新聞に出したんです。松井証券はなぜ手数料を下げるのか、その根拠と理由をそこで説明しました。株式売買の手数料を構成する要素は大きく分けて3つあります。「売買などの執行業務」「情報提供」、そして「コンサルティング」です。それを松井証券はコンサルティングはやらない、情報提供もウェブサイトを通じた客観的なものに限定する、でもその代わり手数料は下げると。いままでが「定食」ならば、こっちは「アラカルト」を出すぞと。
松井道夫
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利益を出してこその会社です。価格を上げられない、利益の出ない競争はやっても意味がない。もっと質の良い競争を自分はやりたい。
松井道夫
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今ある不要なものを否定し排除してこそイノベーションは生まれます。不安と同居した強烈な危機感こそイノベーションを生む原動力になるのです。
松井道夫
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経営の最大のコストは時代とのギャップ。人件費や研究開発費なんてそれに比べたら微々たるもの。時代とのギャップを拡大させるか縮小させるかは、社長の頭の中にかかっていると言っていい。時代とのギャップが大きい社長がいる会社はあっという間に廃れます。それを自覚したら退くべきです。
松井道夫
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結局責任を唯一とれるリーダーが決断して実行させるしかない。責任をとれない者を社長とは呼びませんし、そういう者が決断なんて出来るはずもない。
松井道夫