会社を主語にするのではなく、個人を主語にする「組織から個へ」の時代はもう始まっていると思います。「あの会社大きいねえ」を「その会社に属する個人も大きいねえ」と誰が思いますか?組織としての売り上げの大きさ、利益の大きさ、まして、社員数の多さ・・・そんなものを競う時代ではもうありません。個に因数分解した価値で競う時代だと思います。
松井道夫 元松井証券社長
この名言を見ている方にお薦めの名言
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私は企業が国の富を生み出し、社会をより良くする存在だと信じています。
宮内義彦 元オリックス社長
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日本経済や日本企業に逆風が吹いていると慌てふためく必要はありません。やり方次第では、むしろこうした時代を追い風と捉えて、これから日本企業の出番が来るぐらいの気概と覚悟をもって道を切り拓いていってほしい。
冨山和彦 経営コンサルタント、経営者。株式会社経営共創基盤 代表取締役
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適正な競争を促すための仕組みを用意するのは政府の役割ですが、実行は各企業に任されているということだけは忘れてはならない。政府はチャンスを与えるだけ。それをどのように活用するかは、民に委ねられています。今、リスクを取って実行しようとしていないのは、民なんです。いくら「政府が、政府が」と言っても、根っこはやっぱり、僕たち企業が経済は支えなきゃいけないんですよ。
新浪剛史 元ローソン社長、サントリーホールディングス社長
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商売であがった利益は、法律上は個人のものであるけれど、しかし実質的には社会の共有財産である。したがってその一部は自分の良識で使うことが許されるけれども、大部分は社会から預かった金である。財産があることは、それでさらに事業をしなければならん。
松下幸之助 パナソニック創業者
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経済の効率を上げようと思えば公平な競争をしなければいけません。公平な競争の中から、良いもの、強いもの、安いものがつくられるわけです。
宮内義彦 元オリックス社長
松井道夫の他の名言
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僕はよく「インターネット証券に鞍替えしたのは凄い先見の明の持ち主ですね」と言われるのですが、実際それまでネットに対する興味などこれっぽっちもありませんでした。ただ、嗅覚というか、何かここに商機が眠っているのではないかという気がしたので、シリコンバレーに行っていろいろなIT企業の人間と話し、これは大きな波になると感覚的に学ぶことができたのです。
松井道夫
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これからは「個」の時代です。組織を構成する一人一人が主体性を持って行動できなければなりません。明治維新などの過去の「革命」の例を見ても、「個」が組織を利用して改革を成し遂げたのであり、今まさにそうした発想ができる人間が求められています。
松井道夫
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アメリカの起業は株主還元に極めて積極的です。資本の無駄は許さないというスタンス。一方の日本は寧ろその逆をしていて、潤沢な内部留保にあぐらをかいていました。最近やたら増えた利益に何の貢献もしない新築本社ビルや、責任の曖昧な幹部社員ポストをこれでもかというほど創るなどはその象徴でしょう。
松井道夫
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ビジネスというのは新しい需要を創ることです。いまある需要に対して何かをやるのは、たいしたビジネスではないんです。
松井道夫
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古いものを捨てなければ新しいものは生まれない。捨てるのは反対も多い。新しく始めたネット証券は米国のまねにすぎないが、証券会社の外交営業を捨てたことが私にとって1番だったと思う。
松井道夫
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私が松井証券に入った直後が、バブルのピークでした。数年で株価が何倍にもなる。当時、野村証券は4年で2兆円の利益、破綻した山一証券だって1兆円弱の利益を出していました。当社も規模なりの利益は出ていましたが、バブルが弾けると軒並み赤字へ転落です。誰も経営をちゃんとしていないんだから、市場環境が変わればダメになって当たり前。
松井道夫
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規模だけが生き残りを左右するという単純な図式ではない。大手になれば、数千数万規模の従業員を抱えた大組織ですから、変化に対応することは至難の業です。
松井道夫
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自ら立ち上げたインターネット証券というビジネスモデルをぶち壊す。ビジネスモデルの創造者だけがビジネスモデルを破壊できる。
松井道夫
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人生もそうだと思いますが、ねちっこくないといけない。これを簡単な言葉で言ったら「あきらめるな」ということになるのでしょう。あきらめというのは「逃げ」ですから、あきらめちゃいけないんです。とはいうものの、私自身、いつでも逃げ出したい衝動には駆られます。でも、人間の行為で一番後悔するのは、逃げることでしょ。逃げると自分自身が許せなくなってきます。あとで悔やむのは自分。そんなことで苦しみたくないから、逃げない。その一念でやっています。
松井道夫
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お客を騙して儲けようといった魂胆は、通用しないのだ。
松井道夫