鍵山秀三郎

イエローハット創業者、日本を美しくする会創始者

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鍵山秀三郎の名言

鍵山秀三郎の過去の名言をまとめた名言集です。

  • どんな些細なことでも、本気でやり続けると、思いもかけない大きな力になります。その過程では、必ず周囲の人が協力してくれるようになります。協力者が現れないのは、まだ自分が本気になっていないからです。

  • 効率と非効率は陽と陰のようなものだと私は考える。どちらがいいか悪いかではない。陰陽のバランスが崩れれば世の中が乱れる。効率を追求するあまり、バランスが崩れているのが今の社会だ。

  • 成功する事業、こういうと、いかに売上や利益が大きいかという話になります。しかし、私は、自分たちの分を知り、本当に価値あるものを生み出すことに徹した事業者こそが、真の意味で成功しているのではないかと、心の底から思いたいのです。とくに若者には時代を読み、人の心を見つめながら、本物への挑戦を願いたい。

  • 人が見捨てたり、見逃したり、見過したりしている物の中に宝の山がある。

  • 効率化に集中すると、他者のことを思いやる余裕がなくなり、自分の与えられたことだけをやる。しかも、個人の成果が洗いざらい数字に表わされる。ますます部署ではなく、誰が成績を上げたかだけが問題になって、人間性が介在する余裕がなくなってくるのです。

  • 自らに厳しい人ほど、人に優しくなれる。そして厳しいことをやってきた人ほど、小さな喜びを大きく感ずる。

  • 人生において真剣に何かをやろうとすれば失敗はつきものです。しかし繰り返される失敗に負けず、失敗を乗り越えた人のみが、知らないうちに自分の中のたしかな力や才能を自分で発見していくのです。

  • たとえ小さいことであっても、正しいことをやり続ければ必ず大きな影響を及ぼすようになる。

  • 日常のやるべきことをきちっと継続していると自然と目標は生まれてきます。それに、はっきりとした明確な目標を持つと手段もおのずと見えてくるものです。すぐに結果にはならないかもしれないけれど、継続すればいずれ必ず努力した以上の結果はついてくるのです。

  • 政治家や官僚たちがなぜ成果を出せないか知っていますか。それは物事の対処を何が大事かで決めているのではなく、難易度で決めているからです。むずかしい問題は全部先送りにして、簡単にできそうなことだけをやる。これでは悪くなることはあってもよくならない。

  • いまの若者は、よく富や名声を目標にして自己実現したいと言います。しかし、そんなところに自己実現なんてないんです。本当の自己実現は、人の役に立って喜ばれたときなんです。地位だとか名誉だとかいう欲望だけを満たして、それが自己実現だと考えるのは大変な勘違いです。

  • 企業の効率主義は決して悪いことではありません。しかし、度の過ぎた効率主義はその企業を社会悪へと走らせます。企業の経営者が度の過ぎたことを社員に要求し始めると、その社員はとんでもないことを始めるわけです。

  • 私は、みずからの才能がなかなか発揮できないことを、環境のせいにしたり時代のせいにしたりしている限り、その人は絶対に日の目を見ないのではないかと思います。まずは自分を取り巻いている条件をすべて受け入れる。そしてその中で自分は何ができるかを焦らずに考えることが必要です。

  • 常々言っていることですが、「大きな努力で小さな成果」です。成果がすぐ出ないからといって焦ってはいけません。

  • 平凡なことを徹底して続ければ、平凡の中から生まれてくる非凡が、いつかは人を感動させる。

  • 3日続けて寝れない時もありましたが、会社や取引先、お客様を守ろうと思うとエネルギーが沸いてきて耐えることができました。結局何を守ろうとしているかが大事で、自分を守ろうとしているとエネルギーは弱くなるのです。そうして、危機を乗り越えていきました。

  • 人が見過ごしたり、見逃したり、見捨てたりしたものをひとつひとつ拾い上げ、価値を見出す。やれば誰でもできる平凡なことを徹底して、その中で差をつける。そんな信念を持って、私は今まで生きてきました。ともすると人間は、平凡なことはばかにしたり、軽くあしらいがちです。難しくて特別なことをしなければ、成果が上がらないように思い込んでいる人が多くいます。そんなことは決してありません。世の中のことは、平凡の積み重ねが非凡を招くようになっています。

  • 災難を嘆いたところで何も変わらない。誰かのせいにしたって何もよくなりません。すべてをいったん受け容れてしゃがみ込んで、そして力を蓄えて立ち上がるのです。私はそういう姿勢で生きてきました。

  • 幸福と不幸について考える時、私はいつもこの言葉を思い出します。それは、「世の中に、不運な人はいないけれども不運だと思っている人は多い。幸運だと思っている人は多いけれども本当に幸運な人はいない」というものです。これは本当なのです。同じ事柄に出合っても、運が悪いと思う人もいれば、何とも思わない人もいます。つまり、幸運も不運も人が自分でつくり出しているのです。

  • 自分の意にならない、そんなつらいときにこそ成功する。自分の都合のいい条件でやっても成功はない。なぜなら、これをこうすればとか、こうなればとか、さらにいい条件を期待してしまう。そうなれば、すべてに甘えが出て絶対に成功しなくなるのです。

  • 国民一人ひとりが、自分にとって、もしくは誰にとってよいかどうかではなく、本当に何が正しいかどうかを考えて行動するようになれば、どんな問題も解決できるでしょう。

  • 現代は日本に限らず、人類は助け合うという「衆の世界」から「個の世界」に移ってまいりました。自分だけが今の「快」「心地よさ」「好都合」を追求していれば幸せというふうに勘違いしている。いくら追求してもそこに幸せはない。

  • 私が考える責任感の本質とは、自分以外の守るべきものを持つことにあります。

  • いま、世の中に閉塞感が漂っているとよく言われます。それは誰がつくったものでもない。必然だと思います。なぜならば、一人一人が、自分さえよければいいという考えになってしまったからです。

  • 国や社会、個人の進退でも理想を語ることは簡単です。しかし、理想とはあくまでも理想であって、時間をかけて到達するものです。それをいますぐやれると言うことは欺瞞にほかなりません。子供が飛行機の操縦士になりたいと言うのは将来の夢です。それをいまもう、すぐにでもなれるかのようにそそのかしてはいけません。正しい努力のしかたこそ伝えるべきなのです。

  • 人は追いつめられると、今まで気づかないことが見えてくる。その結果、続々とヒット商品が生まれたり、新しい戦略に転換したりと活路を見出すことができる。

  • 弱い者が本当に滅びてしまったら、強い者もまた生きられなくなる。

  • 人間にとって学問はですね、果てしなく大事なものです。しかし、頭に知識を蓄えただけでは、多額の貯金を持って死んでしまうようなものです。やっぱり、蓄えたものを自分の手足を使い実践をし、表現していく、これがとても大切ですね。

  • ほとんどの会社がいくら利益を上げたかっていう基準で評価していますよね。その結果、今の日本の社会を見たら分かるように、みんな心が荒れている、街を歩いていても険しい顔をしているでしょう。

  • イエローハットを巨大な会社にしようとかそんなつもりは毛頭なかったんです。今、日本には高収益をあげている会社がいっぱいありますよね、その中にはもちろん人の犠牲の上に成り立っている会社もたくさんあります。でもそれではだめなんです。その社員が本当に社会のために役にたっている会社、社会にとって存在価値のある会社というものをこの世の中に創り出そうとして、昭和36年に自転車1台の行商からこの仕事を始めたわけです。

鍵山秀三郎について

鍵山秀三郎(カギヤマ・ヒデサブロウ)は自動車用品販売店「イエローハット」の創業者。自動車用品販売店の従業員として働いたのちに独立してローヤル(現・イエローハット)を創業。イエローハットで従業員教育と社会奉仕を兼ねて清掃活動を始めたところ、会社の評判が向上。この経験を活かし、清掃活動を行うNPO法人「日本を美しくする会」の創設を提唱し賛同者35名とともに発足させた。

1933年(昭和8年)8月18日 、東京都千代田区に生まれる。第二次世界大戦により岐阜県に疎開し、1952年(昭和27年)に疎開先の岐阜県立東濃高等学校を卒業。卒業後は中学校で代用教員をしたのち、1953年(昭和28年)に自動車用品会社のデトロイト商会に入社。鍵山秀三郎は1961年(昭和36年)、デトロイト商会を退社し独立、「ローヤル」(のちのイエローハット)を創業する。当初は自動車用品の卸売業を行い、自転車1台で商品を販売店に売り歩く行商からスタートした。

1975年(昭和50年)、自動車用品の小売業に進出。宇都宮に自動車用品店「イエローハット」の直営第一号店をオープンさせた。イエローハットの従業員の教育、および地域貢献のため鍵山秀三郎は地域の従業員による清掃活動を開始。店舗周辺の道路や公園に至るまで従業員が清掃活動を行い、企業収益の一部を社会貢献のために還元した。その活動が評判を呼び、1993年(平成5年)に賛同者35名とともに清掃活動を行うNPO法人「日本を美しくする会」を設立した。1990年(平成2年)には株式を店頭公開。1997年(平成9年)には東証一部上場を果たし、社名をイエローハットに変更した。翌1998年(平成10年)、鍵山秀三郎はイエローハットの代表取締役を退任し、取締役相談役に退いた。2020年(令和2年)、イエローハットの取締役を辞任した。

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