ある大学教授からは「掃除は経営者の仕事ではない。掃除は社員にやらせて、もっと経営者らしい仕事をしろ」とまで言われました。その考えには、いまでも納得できません。社員は就業規則に従い動くのではなく、会社の社風に沿って動きます。社風が悪い会社では手抜きが横行するし、逆に社風が清廉な会社だと、社員もそのように動く。その社風をつくるのは経営者の役目です。だから、社長自らトイレ掃除をして、何が悪いのかと。
鍵山秀三郎 イエローハット創業者、日本を美しくする会創始者
この名言を見ている方にお薦めの名言
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職場は、人がその一生を賭ける場であるから、苦痛の場ではなく楽しい場でなければならぬ。楽しいとは安易ではなく、たとえ取り組む仕事が苦しくともやる気があれば生きがいが生じ楽しいのである。それには、やる気を起こさせるような職場環境が必要であり、経営者側の配慮とそれに応ずる従業員の協力との両者の呼吸が合ってはじめて可能となる。
森泰吉郎 森ビル創業者、経済学者
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当社では、物流にしてもシステムの構築にしても、極力アウトソーシングしません。会社の理念を理解してもらう時間を考えたら、自分たちで一から勉強してやった方が、結局は速いですから。
前澤友作 ZOZO創業者
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上司を交代させることを考えるよりも、自分ができることを考えた方が実行の可能性が高く、よほど生産的です。
玉塚元一 元ファーストリテイリング社長、元ローソン社長
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天下のために働こうとして、土佐藩から一銭一文の資金も援助されることなく、志のある若者たちを50人も養おうとすれば、一人につきどうしても60両は必要となることから、利潤を求めなければなりません
坂本龍馬 維新志士
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荷物担ぎと哲学者は、もともとは番犬と猟犬ほどにも違わない。両者の間に深淵を開いたのは「分業」である。
アダム・スミス 経済学者
鍵山秀三郎の他の名言
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私は企業内においては、個人の競争をあおるような体制ではないほうがいいと思っています。集団で利益をあげていくという体制にしなければ、社内の雰囲気はよくならないと思います。
鍵山秀三郎
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いろいろな考え方、いろいろなタイプの人が集まって、ある目的のために協力してやっていくのが会社であり、組織です。
鍵山秀三郎
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生きていくうえで、難しいことばかりが役立つとはかぎりません。むしろ、毎日の生活では、雑用と呼ばれることがそのほとんどを占めています。身辺の雑用処理能力を磨くことこそ、人生の達人への近道だと思います。
鍵山秀三郎
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世の中は争いごとに満ちています。戦争だってもとは人の不満から始まり、それが増幅していって起こるのですから、ものすごいエネルギーです。もし、戦争に向けるエネルギーを掃除のほうに向けたらすばらしいでしょう?自分のエネルギーの向け方が重要なのです。争いや武器に向けるのか、掃除に向けるのか。掃除に向ければ、地球がきれいになり、心も平和になります。
鍵山秀三郎
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やったことで無駄なことは何一つありません。ただ、無駄にしている人がいるだけのことです。無駄の中でも、心の無駄使いが一番いけません。
鍵山秀三郎
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ほとんどの会社がいくら利益を上げたかっていう基準で評価していますよね。その結果、今の日本の社会を見たら分かるように、みんな心が荒れている、街を歩いていても険しい顔をしているでしょう。
鍵山秀三郎
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私は、「平凡な人を非凡に育てましたね」と言われました。しかし、そうではありません。「平凡な人が平凡な仕事をしても成り立つ会社にした」だけなのです。だから、平凡な人が非凡な仕事をしたわけでもなく、平凡な人が非凡な人になったわけでもありません。経営者である私自身も非凡ではありません。ですから人に非凡なことは求めませんでした。自分だってそうではないのですから。平凡な人でも気を入れて、責任感を持ってふつうに仕事をしていたら、経営は成り立つものです。
鍵山秀三郎
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許せないのは、社員が傷つけられたり、惨めな、辛い思いをさせられることです。そんな時は、たとえ相手が主要取引先であっても、取引から撤退の決断をします。その結果、会社が倒産するかもしれません。それでも一度決めたら、テコでも動きません。
鍵山秀三郎
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私は社風を最優先に考えました。社風が悪かったら、どんなに利益を上げても、社員は本当の意味で幸せにはならない。つまり、会社の存在価値とはその会社が存在することによって、世の中がよくなるということです。
鍵山秀三郎
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良心が咎められるような仕事をさせられていては、元気になるわけがありません。私はいまの企業の多くが、目の前の売上のために自分の良心を売るような仕事を社員にさせている、企業がいわば犯罪人製造株式会社になっているのではないかという危惧を抱いています。
鍵山秀三郎