新浪剛史

元ローソン社長、サントリーホールディングス社長

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新浪剛史の名言

新浪剛史の過去の名言をまとめた名言集です。

  • セブン&アイさんの立場ならあのネット戦略は正しいと思います。コンビニだけじゃなく百貨店やスーパーなどあらゆる業態を持つ、いわゆる「総合小売り」ですから。ネット専業への対抗のためにも、ネットで販売する品揃えを充実させる必要があるのではないでしょうか。ですが我々はコンビニだけです。百貨店のコンテンツを扱う必要はない。少し立場が違います。

  • 規制改革が進むと、これまで縦割りだったいろいろな業界の垣根が崩れます。我々に近いところで言えば、ドラッグストア、調剤薬局、スーパーなどでしょうか。これまで別の社会的機能を果たしてきた企業が、同じ土俵で争うことになる。そうした時、現代のニーズに合わせてどんな新しい機能を、1店1店が地域に提供できるかが問われてくるはずです。特許などがないサービス業というのは、誰でもできることなんです。だから「ドラッグもコンビニに入っていきましょう」ということが実際に起きている。そこで起きる競争こそ、イノベーションの源泉になります。

  • 農家の皆さんが自分たちの価値に気づいていないところはありますね。ローソンは出資する農業生産法人の運営で、農家の皆さんとのお付き合いが増えました。そのなかで、うちの社員が地元の浅漬けを食べさせてもらう機会があった。これがびっくりするほど美味しいんです。担当者が「どうしてこんなに美味しいものを売らないんですか?」と聞くと、「こんなもん、売れるわけないでしょ」という答えが返ってきたそうです。いまでは「胡瓜と白菜の浅漬」という人気商品です。

  • MBAを取るための勉強は刺激的で、学ぶほどに「早く経営に携わりたい」という気持ちが強まりました。留学から戻ると外食などを担当する部門に配属されましたが、もう会社が辞めたくて仕方ない。コンサルタント会社などからの誘いもあり、ある日、留学経験のある別の事業部の部長に相談したのです。怒られました。「会社を辞めたら新しいことができるなんて、世の中そんなに甘くない。三菱商事の中でできなければ、外に出たって同じことだ」。その通りだと思いました。

  • ローソンはROEでは16%と業界トップですが、店舗数では業界2位に留まっています。出店にだけ力を入れれば、業界1位になることは不可能ではないでしょう。しかし、欲に負けて「出店競争」という無謀な勝負を挑めば、どうなるか。企業体力を失い、人材の育成が滞り、不測の事態を招く恐れがあります。

  • 経営者の仕事とは、人を動かすこと、人をして何かを興すことです。その判断は、ロジックよりも、「この人についていこう」という動物的な感覚に左右されます。だからダイレクトな言葉の力がとても重要になる。そして、それは諸刃の剣です。勢いや決意と一緒に、迷いや弱気も伝わってしまう。私は二義的な表現は避け、迷わずに言い切ることを心がけています。そのため、常に考えて、考えて、考えている。自分を追い込んでいる。そこまでやって初めて、言葉に魂がこもるのです。

  • コンビニの中心顧客は、長らく働き盛りの男性でした。忙しい彼らのために、すぐ食べられる高カロリーな商品が中心になっていました。しかし、高齢化を背景に忙しくない人が増えつつあります。また、どの世代でも一人暮らしが増え、個食化が進んでいます。ナチュラルローソンでは、都市部の女性に向け、美と健康にこだわった商品を多く展開しています。また、小分け野菜などを置いた生鮮コンビニのローソンストア100も始めました。

  • 僕が永遠にローソンの経営トップを続けることはありません。次の世代をつくらなくてはいけません。だから、多少の失敗や混乱は覚悟のうえで、僕のオペレーショナルな部分を中心に業務移管をしました。

  • メーカーに来て、まだお客さんとの距離があるなと感じました。今後は、最終ユーザーとより接点を持っていかなきゃいけない。

  • 私がこの業界に来たとき、数字のうえでは「顧客の平均滞在時間は約3分」と把握していました。ところが、自分の目で店を見てみると、必ずしも3分以内で帰ってしまうお客さんばかりではありません。中には長い時間滞留されているお客さんもいます。そうした方々には、従来のコンビニとは違うアプローチが有効ではないでしょうか。ひとつは店内放送です。全国のローソンには1日約900万人の来店があります。子会社のローソンエンターメディアでは、レコード会社と協業して、店内放送で新曲を宣伝するという事業を進めています。

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