これからは、主張する人でなければ「個」が埋没してしまう時代がやってきます。自分は他の人とここが違うのだということを誰もがアピールできなければならなりません。あの人じゃなければこの発想はできないなとか、この人の知識には誰もかなわないとかそういったことが、大きな価値を持つようになり、結果として他の人との差別化が図れるのです。
松井道夫 元松井証券社長
この名言を見ている方にお薦めの名言
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「何も知らないよそ者がうっかり進めちゃった」ということが、何かを変えるエネルギーになったのではないか。
糸井重里 コピーライター、株式会社ほぼ日創業者
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現在の為政者や知識人は、すべて過去の知識人や過去の思考の奴隷なのだ。
ジョン・メイナード・ケインズ 経済学者
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右肩上がりの経済成長を前提としてきた親父たちは、要するに、山ほどだまされてきたのです。右肩上がりの経済成長や誰もが部長に昇進できるピラミッド構造なんて、最初から存在しなかったわけです。
堀江貴文(ホリエモン) オン・ザ・エッジ創業者、投資家、著作家
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衰退期はやることなすこと裏目に出る。思い切って発想を変えないとやっていけない。
アントニオ猪木 プロレスラー、政治家
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これからというのは、良い大学から一流企業というレールもまったく無意味で、いろいろな枠を超えて、個で勝負をして通用する人材かどうか、が問われる世の中になる。
南場智子 株式会社ディー・エヌ・エー創業者
松井道夫の他の名言
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執念がないと、可能性を信じないで困難ばかり考えるようになります。できない理由を一所懸命探す。挙句の果てに何をするかというと、必ず他人のせいにするんです。誰だって、自分を失って後ろ向きになんてなりたくないですよね。
松井道夫
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当初の路線を継続しようが、しまいが、どっちみち叩かれる。どうせ叩かれるんだったら、自分が信じた道を行った方がいい。
松井道夫
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「あきらめる」は「執念がない」と同義語だと思います。執念のある人は絶対に他人のせいにしません。全部自分のこととして考える。だから、「できないはずはない」「考えれば何かできるだろ」と前向きになれるんです。
松井道夫
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他人と同じことをやっても成功しないし、だからと言って意表を突いたことをやってもベースがしっかりしてなければ駄目。
松井道夫
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日本の金融・証券業界に今求められていることは、コスト構造を変えることです。長い間規制に守られてきたこの業界では、「供給者の論理」を前提としたビジネスが行われ、「虚業」が育成されてきました。私の定義では、「虚業」とは「顧客が求めていないコストで成り立っている商売」を指します。コスト構造を変えるということは、こうした虚業を廃して、「実業」、すなわち「顧客が求めているコストを前提とした商売」に変えていくということです。
松井道夫
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先代は1人で経営をして、1人で決めてきた人でした。私にも「あなたの責任でおやんなさい」ですから、社長というのは自分で決断して行動するものだと思っています。多数決で決める、相談して決めるというのでは、リーダーではない。
松井道夫
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他人の、しかもそのマジョリティがやっていることが、その時代に必ず合っているわけではありません。時代はどんどん動いているからです。頼るべきは、自分なりの時代観です。社会変化のベクトルを自分なりに探すのです。ベクトルとは、「方向」と、「動く大きさ」なり「スピード」です。それに商売を合わせれば、とてつもない利益が上がるんじゃないか、ということです。
松井道夫
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僕は社員に対して「頑張るな」と言っているんです。「頑張りました、努力しましたで結果をこれだけ出しました」というのを僕はあんまり評価しません。頑張ることは大事なことですよ。でもね、頑張ってできることというのは、1割向上するのだって至難の業、2割なんてほとんど不可能です。世の中が変わるというのはどういうことかといいますと、「仕組みを変えたらこうなっちゃいました」「2倍、5倍になっちゃいました」ですよ。この仕組を考えることが仕事だぞと。「頑張らなくてもいい方法をみんな考えろよ」、それが仕事だぞといっているわけです。
松井道夫
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これからは「個」の時代です。組織を構成する一人一人が主体性を持って行動できなければなりません。明治維新などの過去の「革命」の例を見ても、「個」が組織を利用して改革を成し遂げたのであり、今まさにそうした発想ができる人間が求められています。
松井道夫
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私は社員に「給料をもらって働く人」は辞めてくださいと言っています。必要なのは「働いて給料をもらう人」だけです。両者には大きな違いがあります。江戸時代、魚河岸に魚を売る商人がいましたよね。彼らはいくら朝早くから魚を売り歩いて努力したとしても、結局魚が売れなければ何もしなかったことになります。商人とは本来そういうものなのです。
松井道夫