北尾吉孝

SBIホールディングス創業者

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北尾吉孝の名言

北尾吉孝の過去の名言をまとめた名言集です。

  • 古今の知識に優れ、昭和の歴代総理の指南役、また財界の師と仰がれた安岡正篤氏は、考え方の基本を、「大局的に物事をとらえ、多面的な視野を持ち、中長期的に考える」ことだと述べています。この考え方をすれば、物事の変化する部分と変化しない部分、本質を見極められます。

  • 義務教育は中学校までで、人によっては中学校卒業で勉強を終えてしまうわけですから、本来ならば、中学卒業までに金融の基礎をしっかり教えなくてはならないのです。余剰のお金ができたらどうするか?株を買って運用することもできるし、債券というものもあるよと。ところが日本の学校で教えるのは、銀行のメカニズムだけなのです。これでは、子供に泳ぎ方を教えずにいきなり大海原に放り出すようなものです。早急に欧米先進国並みの金融教育を日本にも導入すべきだと思います。

  • 悩む私の脳裏に、ふとひとつの言葉が浮かびました。若いときから親しみ愛読してきた論語の中にある言葉です。「徳ある者は必ず言あり、言ある者は必ずしも徳あらず」。この言葉の前半は「徳の高い者は必ず自分の主義主張、意見を持っている。それを堂々と言いなさい、そうでなければ世の中は良くならない」という教えです。世のため人のためなら自分が正しいと考えたことをはっきり決断すべきだと決断したのです。

  • 論語には自分が何か問題に直面したときに答えとなる言葉が必ず潜んでいます。論語は孔子と高弟の言行を記録したものですが、二千数百年以上も前の言葉が、いまも生きた言葉として我々の心に響き、あるいは突き刺さってくるのです。人間が生きていくうえで必要なもの、大切なこと。その真髄は、大昔から何も変わっていないということなのでしょう。

  • 論語には「死生命あり、富貴天にあり」とあります。生きるか死ぬかは、これまさに天命。金持ちになるか貴くなるか、これもまた天の配剤だという意味です。このように、天の配剤だと解釈すれば気が楽になります。私も最近では、仕事がうまくいかなかったとき、「これは天命だろう。お前は修養が足りないから天が苦難をわざわざ与えてくれているんだ。ありがたい」と思えるようになりました。投げやりとは違います。準備計画、やるべきことは十分にやったうえで、その先は天に任せるということです。

  • 大金はハングリー精神を失わせ、私利私欲は志を曇らせます。諸葛亮孔明の遺言にあるように、「澹泊にあらざれば、もって志を明らかにするなく……」です。

  • 服を買うのもサラリーマンには大切な投資でしょう。無理をしてもスーツは5着は持って毎日変えた方がいい。僕はそうしてきました。その方が長持ちもします。ぶら下がりは着ません。いつも仕立ててもらいます。いいモノを買って長く大切に使います。

  • 我が家ではずっと、僕が嫁さんにお小遣いをあげています。渡した範囲で賄ってもらいます。足らなくなったらいつでも言ってきなさいという世界を作り上げました。だから家内は今でも僕がナンボもらって、いくら使っているか、まったく知らず、興味もありません。

  • インターネット時代に入り、人と会話せずに商品を買えるようになりました。そんな人と人とのふれ合いがなくなりつつある時代だからこそ、企業は「仁」の思想を持ち、社会的な存在であるという原点に立ち返るべきだと思っています。「仁」とは、「にんべん」に「二」、つまり二人の人間が意思疎通を図るうちに、「恕」という働きが起こり、わが心の如く、相手のことを考える、思いやりの気持ちを意味します。

  • 私は企業価値を、「顧客価値」「株主価値」「人材価値」の総和だと考えています。「顧客価値」とは企業が提供する財・サービスに対して顧客が支払うキャッシュフロー、「株主価値」は時価総額あるいは将来受け取りが予想されるフリーキャッシュフローの現在価値、「人材価値」とは競争力の源泉である差別化をもたらす主因、と言えます。このモデルでは、顧客によい商品を提供すれば利益が生まれ、その利益は株主価値を高めると同時に人材投資に回ります。そうして得られたよき人材がさらに良い製品を生み出せば、価値が循環しながら増殖するのです。これまでは、数値化しやすいこともあって、「株主価値」を企業価値ととらえていましたが、少し狭い概念だと思います。

  • わが社にはおよそ100の子会社があり、ややこしい意思決定ほど私のもとに来ます。でも私は、これまでの意思決定にほとんど間違いはないと自負しています。常に「信・義・仁」に基づいて判断しているからです。「信」とは社会からの信頼を失わないか、「義」とは社会正義に則っているか、「仁」とは他者を思いやっているか、を指します。

  • 「志」は「士」に「心」と書きますね。「士」のうちの「十」は一般大衆を表し、「一」は、彼らを率いる指導者を表す。方向性を与え、責任を担うのがリーダー。

  • インターネット時代の競争で重要なのは仕組みの差別化、私どもの例で言えば組織的優位性にある。

  • 「目は口程にものを言う」という故事があるように、その人の目を見ていれば色々なことが分かってくる。

  • 徳を高めることが仕事を成功に導く。

  • そもそもがselfishは飽く迄も自己中心的であって日本では之を利己主義というわけで、私が知る限り日本のみならず漢字文化圏にあって基本、個人主義をそうした形で不明瞭には用いないものと思います。

  • 易経の3つのキも大事にしています。ひとつは「幾」、物事が変化する兆し。もう一つは「機」、ツボとか勘所といわれるものです。最後に「期」。どんなことでもタイミングを逸したら失敗することもある。この3つのキを常に見て読み間違えないようにするようにしています。

  • 古典というと、若い人は「難しそうだし、すぐに役に立つわけでもないし」と敬遠しがちですが、急がず回れという言葉もあります。読む人によって響き方の異なる中国古典は、すぐに役立つと宣伝されるハウツー本などより、じつはずっと即効性があり役立つと言うべきです。ビジネスの上でも、個人生活の上でも、判断や行動のものさしとなるものだからです。

  • 独身だったので借金でもしないと、給料はみな飲み代に消えるだけ。ローン返済は自分にとっての強制貯金だとも考えました。

  • 不動産の市況は株式市況に比べると、1年遅れます。ピークは株のピークの一年後にきます。経済をマクロでずっと観察していれば、そういうことがわかってきます。近年でも不動産価格がガタッと落ちた時期に、最低だと判断したタイミングでマンションを複数買いました。とくに、僕がカラーエリアと呼ぶ、白金、赤坂、銀座など、地名に色が付く地域です。まさに上昇に転ずる前で、その後に全部売却しましたが、大幅に利売りでした。

  • オープンイノベーションとAPIの開放がキーワード。イノベーションが1つの企業によって行われる時代は終わった。ソフトウエアの機能も共有するのです。

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