富を成す根源は何かといえば、仁義道徳、正しい道理の富でなければ、その富は完全に永続することができぬ。論語とそろばんは両立する。
渋沢栄一 実業家、官僚
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働けど、働けどなほ 我が暮し楽にならざり じっと手を見る
石川啄木 歌人、詩人
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人間の暮らしにかかわるすべてのことを、得か損かのソロバン勘定で決定してはなりません。大切なことは、経済の法則を用いるべき場所と、用いるべきでない場所とを、区別することです。
福沢諭吉 思想家、教育家
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自分の金、自分の仕事、自分の財産。自分のものと言えば自分のものだけれど、これもやっぱり世の中から授かったもの。世の中からの預かり物である。
松下幸之助 パナソニック創業者
渋沢栄一の他の名言
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目的には、理想が伴わねばならない。その理想を実現するのが、人の務めである。
渋沢栄一
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「智」「情」「意」の三者が権衡を保ち、平等に発達したものが完全の常識だと考える。
渋沢栄一
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我も富み、人も富み、しかして国家の進歩発達をたすくる富にして、はじめて真正の富と言い得る。
渋沢栄一
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金儲けを品の悪いことのように考えるのは、根本的に間違っている。しかし儲けることに熱中しすぎると、品が悪くなるのも確かである。金儲けにも品位を忘れぬようにしたい。
渋沢栄一
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富者をうらやんでこれを嫉視するのは、自分の努力の足りぬ 薄志弱行のやからのやることだ。幸福は自らの力で進んでこれを勝ち取るのみだ。
渋沢栄一
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総じて世の中のことは、心のままにならぬことが多い。
渋沢栄一
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心を穏やかにさせるには思いやりを持つことが大事である。一切の私心をはさまずに物事にあたり、人に接するならば、心は穏やかで余裕を持つことができるのだ。
渋沢栄一
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一個人のみ大富豪になっても社会の多数がために貧困に陥るような事業であったならばどんなものであろうか。いかにその人が富みを積んでもその幸福は継続されないではないか。故に国家多数の富を致す方法でなければいかぬというのである。
渋沢栄一
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世の中の得を思うことはよろしいが、己れ自身の利欲によって働くは俗である、仁義に欠けると、世の中の仕事というものは、段々衰微してしまうのである。
渋沢栄一
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私は、実業家の中に名をつらねながら、大金持ちになるのは悪いと考えている。人情としては誰でも他人より多く蓄積したいと苦心するのが普通であるが、この多いということには際限がない。極端に考えて、もし一国の財産をことごとく一人の所有物としたら、どういう結果をきたすであろう。これこそ国家の最大不祥事ではあるまいか。このように際限のない欲望に向かって欲をたくましくする者が続出するよりも、むしろ知識ある、よく働く人を多く出して国家の利益を計るほうが万全の策であると思う。
渋沢栄一