鈴木敏文

セブン&アイ・ホールディングスCEO

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鈴木敏文の名言

鈴木敏文の過去の名言をまとめた名言集です。

  • 経験の多さがモノを言った時代には「思いつきで仕事をするな」と言われたが、今や、仮説に基づいた「思いつき」のほうがむしろ重要な時代になっていることを忘れるべきではない。

  • もし、私が憧れの会社に入りしがみつこうとどこかで思ったら、コンビニ事業など考えもしなかったでしょう。

  • 質を追求し、新しいものに挑戦すれば、リスクもともないます。ただ、顧客ニーズに的確に応えられれば大きな成功を得られる。今の時代、挑戦せず、自ら変化しないほうがむしろリスクが高いと思うべきです。

  • 少子高齢化や人口減少の話題になると、明日にも日本の国が破綻するような論調が聞かれますが、私はそうは見ていません。仮に人口が今の半分になったとしても、半分になったりに新しいニーズが必ず生まれる。変化に対応さえできれば、日本の経済は持続していきます。

  • セブンイレブンを作った時も、銀行を始めた時も、業界内やマスコミから総スカンを食った。うまくいくなんて誰も言わなかった。でも私はそれをやってきた。人間は自分の頭の外のことは「無理」と思いがちだ。だが重要なのは世の中の矛盾に気づき、その壁に向かって挑戦できるかだ。成功体験にすがらなければ、人口減も成長の糧になる。それ以外の細かなやり方については、次のリーダーが私と違う手法でも構わない。

  • 変化はリスクを伴いますが、今の時代、変化しないほうがリスクが高い。

  • みんなが賛成することはたいてい失敗し、反対されることはなぜか成功する。

  • 人間は自分が思いつかないことには反対します。一方、私は人が思いつかないことには、それだけ価値があると考える。実行すれば、差別化が生まれ、結果として成功に至ります。

  • みんなが賛成することは、誰もが同じことを始めるため、過当競争に陥り、順に脱落する。

  • 世の中の変化、お客様のニーズの変化こそが最大の競争相手なのです。

  • 例えば、小売業の場合、売り手はとかく商品の廃棄ロスを恐れがちです。その一方で、その商品が十分にあれば得られたはずの売り上げが得られなかったことで生じる機会ロスには、あまり目が向きません。人は、同じお金でも、損と得を同じ天秤にかけようとせず、得られるはずの利得より、損失のほうを大きく感じてしまう心理があるからです。

  • 顧客は常に新しいものを求める。これはわかりきったことのようにも思えます。でも我々は、いったん売り手の側に回ると、顧客の心理を忘れて、過去の経験をもとに同じことを繰り返してしまう。それは、同じことをしたほうが楽だからです。結果、顧客に飽きられる。どの局を見ても同じような番組が流れるテレビ業界などはその典型でしょう。

  • 変化はチャンス。変化するからいろいろな仕事が出てくる。

  • 過去の経験から反対されることは、多分に未来の可能性を秘めているので、実現できたときには、ほかにない新しい価値を生み出せる。だから、成功も大きくなる。

  • 経験的に「いい」と思われることはみんながやるから、競合になってしまいますます厳しい状況になる。みんなが「いい」と思うことなどやる必要がなくて、むしろ、「そんなのだめだろう」と思うようなことに意味がある。

  • 改善とは、現状を是とし過去の体験の延長線上で仕事の手直ししていこうとすること。改革とは、これまでの過去の体験や社内の慣習などは捨てて、全く白紙の状態から新しい仕事を生み出していくこと。現在、多くの日本企業に求められているのが改善ではなく改革である。

  • 何かと平均値が気になるのは、一番比べやすいからです。何かを説明するとき我々はよく「一口でいうと」という言い方をしたがり、相手も聞きたがります。本当は一口では説明しきれないのに、そうした言い方でわかったような気になる。平均値と比べたがるのも、これと同じようなものでしょう。

  • 絶対妥協せず、とことん追求する。それを当たり前のこととしてやってきたのがセブンイレブンなのです。

  • 売上を追うほうが楽だが、それは革新性を失うことです。

  • 避けなければならないのは、「目標○万店」のような目標を掲げたことで、意味合いが不明確なまま数字が一人歩きを始め、最後は数字のつじつま合わせに陥るパターンです。数値目標は達成できても店の質が低くなり、顧客の支持を失っていきます。

  • 「猛暑だから売れない、暖冬だから売れない」とは何ごとだ。それじゃ、自分の無能をさらしているようなもんじゃないか。

  • 人間は一方で何かにしがみつきながら、もう一方で新しいことに挑戦することはできません。自分では一歩踏み出したつもりでも、思うように前に進まない人は、無意識のうちに何かにしがみついているのかもしれません。

  • 人間は妥協するより、本当はこうありたい、ああありたいと思っているときの方が安定しているものです。

  • 今は「多様化の時代」と、誰もがしたり顔で話します。しかし、今の日本のどこが多様化なのでしょう。誰かが「多様化」という耳に心地よい言葉を使うので、みんな、多様化、多様化といっているのであって、私が商売を通じて見る日本人の姿は、明らかに「画一化の時代」です。

  • 挑戦と無謀は違います。10メートルの高さからコンクリートの地面に飛び降りるのは、決して挑戦とはいえません。何かを思いつき、仮説を立てたら、実現可能性をシミュレーションしてみることです。100パーセント成功が保証されたビジネスなどありません。1つの目安として、自分の中で可能性が7割方出てきたら挑戦すべきです。そのシミュレーションの能力は、仮説と検証を繰り返す中で鍛えられていくはずです。

  • 日本では、消費税率の引き上げが予定され、その影響で消費の落ち込みが予想されています。それをカバーするには消費税が上がった分、値段を安くする発想に傾きがちです。しかし、本当は逆で、財布のひもを緩めるには、より上質な商品を提供するという発想に切り替えるべきなのです。

  • 大事なのは革新力だ。完全に自己否定しなくちゃならない。日本でセブンイレブンを作る時、当時はスーパーが伸びていたが、絶対にヨーカ堂のMDのマネをしてはいけないと思った。スーパーはこれから成熟期に入ると思っていたからだ。だからヨーカ堂の人間をセブンイレブンには持ってこず、素人集団でやってきた。

  • 世の中が変化しているとしたら、なぜかをとことん追求し、それを客観的にみる。経営者にはこれが重要。間違っても、自分たちの過去の体験に照らし合わせた自分の経験からだけで判断してはいけません。

  • 従来の延長線上で仕事をするのでは、新しい発想など生まれない。

  • 規模が変われば組織のあり方も変わってくる。変わるのだから過去と同じ考え方、同じ手法で通すことはできない。

鈴木敏文について

鈴木敏文セブンイレブンの生みの親であり、世界で初めてコンビニが経営する銀行、アイワイバンク(現・セブン銀行)を設立した。独創的な発想で知られる敏腕経営者。

1932年(昭和7年)長野県埴科郡坂城町生まれ。1956年中央大学経済学部を卒業し、東京出版販売(現・トーハン)に入社。1963年イトーヨーカ堂入社。1971年鈴木敏文はイトーヨーカ堂の取締役に就任する。1973年社内の反対を押し切って、セブンイレブンを展開する米サウスランド社と提携。株式会社ヨークセブン(のちの株式会社セブン-イレブン・ジャパン)を設立する。翌年セブンイレブン1号店を東京都江東区に出店。1978年鈴木敏文はセブン-イレブン・ジャパン代表取締役社長に就任する。セブン-イレブン・ジャパンは急速に成長し、1980年には店舗数1,000店、1984年に2,000店、1990年には4,000店を達成する。1991年にはアメリカでセブンイレブンを展開する米サウスランド社の経営権を取得。イトーヨーカ堂では不振に陥った総合スーパー事業に代わり、コンビニ事業が収益の大半を稼ぐようになり、鈴木敏文は1992年イトーヨーカ堂の代表取締役社長に就任する。以降2016年まで同社及び持ち株会社として設立されたセブン&アイ・ホールディングスの経営を担った。2001年にはアイワイバンク銀行(現・セブン銀行)を設立した。同銀行はコンビニに設置したATMの手数料で稼ぐという全く新しいビジネスモデルの銀行で、経常利益率が30%を越え、40%近い。これは旧来の銀行では考えられない高収益であり、世間を驚かせた。2016年経営の一線から退き、セブン&アイ・ホールディングス名誉顧問に就任した。

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