キルケゴール

哲学者

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キルケゴールの名言

キルケゴールの過去の名言をまとめた名言集です。

  • 何もしないよりも、挑戦して失敗するほうが良い。結果は同じかもしれないが、あなた自身は違ってくる。我々は勝利よりも敗北によって成長するのだ。

  • 人々は自らが我慢できる程度の絶望に安住し、それを幸福と呼ぶ。

  • 挑戦すれば失敗するかもしれない。しかし、挑戦しなければ、あなたはすでに失敗している。

  • 人生は振り返ることでしか理解できないが、前向きにしか生きられない。

    出典:  「The Journals of Søren Kierkegaard」

  • 愚か者になるには二つの道がある。一つは、真実でないことを信じること。もう一つは、真実を信じようとしないこと。

  • 真実はいつも少数派にある、少数派はいつも多数派に優るのである。なぜなら、少数派は真に自分の意見を持っているからだ。多数派は意見を持たない一団によって形成されており、その強さはまやかしである。

  • あまりに多くの人々が信じることは、間違いであることが多い。そして正しい主張をする人が孤立に追い込まれる。

  • たいてい絶望は、自分自身でいられないときに生じるものだ。

  • どの道を行くべきか、行ける道がどれだけあるか、我々はみんな知っている。だが、だれひとり行こうとはしないのだ。

    出典:  キルケゴール「現代の批判」

  • 不幸な人間は決して自分をさらけ出すことはない。なぜなら常に過去か将来を生きているからだ。

  • 人々は言論の自由を要求し、ほとんど行使することのない思想の自由をその代償とする。

  • 悦びは伝わるものであり、だから悦びを教えるということにかけては、みずから悦びにあふれた者に勝る者はいない。

    出典:  「キルケゴールの童話」

  • 最も痛々しい人間は、将来に思い耽っている人間だ。特に絶対に来ることのない将来に思い耽るのは悲惨だ。

  • しばらく二人で黙っているといい。その沈黙に耐えられる関係かどうか。

  • 彼女と一緒で幸せとなるよりは、彼女のいない不幸の中でこそもっとも幸せになれる。

    出典:  キルケゴール「『彼女』に対する私の関係」

  • 結婚したまえ、君は後悔するだろう。結婚しないでいたまえ、君は後悔するだろう。

  • その女を手に入れることができない期間だけ、男はその女に熱狂させられる。

  • ほんとうに黙することのできる者だけが、ほんとうに語ることができ、ほんとうに黙することのできる者だけが、ほんとうに行動することができる。

  • 愛はすべてを信じ、しかも欺かれない。愛はすべてを望み、しかもけっして滅びない。愛は自己の利益を求めない。

  • 不幸な人間は自分自身を見せようとしない。彼らは過去か未来に生きている。

  • 他者を効果的に助けるためには、その人の理解の程度をしらなければならない。それがわからなければ、私の優れた認識は役に立たない。指導とは、指導を受ける側を理解し、その人の立場から始めなければならない。

  • 人を誘惑することのできないような者は、また人を救うこともできない。

  • 絶望は死にいたる病である。自己の内なるこの病は、永遠に死ぬことであり、死ぬべくして死ねないことである。それは死を死ぬことである。

  • 行動と情熱がなくなると、その世界は妬みに支配される。

  • 人生は降りかかる問題を解決することではない、眼の前の現実を体験することだ。

  • 生きるとは自分を見失うことーこれが真実だ。それを受け入れた者は、自分を取り戻し、地に足がつく。人は海で難破したときのように本能的に何かにしがみつく。そして無慈悲さを垣間見ると、人間は絶対的に誠実になる。なぜなら、人は救いを求め、それが人生の混乱を秩序立てるからだ。難破の際の着想こそが真の着想である。それ以外は、美辞麗句であり、見せかけであり、茶番である。

  • 人生の初期において最大の危険は、リスクを犯さないことにある。

  • 聖書はとても理解しやすい書物だ。しかし、キリスト教徒は策略的にそれを捻じ曲げている。我々はそれが理解できているのに、理解できていないかのように振る舞っている。聖書に従った行動を取る義務があるというのに。

  • 何をおいても歩みを進める気持ちを失ってはいけない。私は毎日歩みを進め、心地よくあろうとし、憂いからは離れようとしている。私は善き考えを持つために歩みを進めており、避けられない重荷について考えるのは負担になるとわかっている。ただ座っていれば憂いの気持ちはやってくるものだ。歩みを進める限りはすべて問題ない。

  • 本来、お世辞というものは、女の身にぴったりと当てはまる衣装である。

キルケゴールについて

キルケゴールは19世紀のデンマークの哲学者。現実に存在する人間界の実存を哲学の中心に置く「実存主義」を唱え、当時影響力の強かったヘーゲルの理想主義的な哲学を批判した。ヘーゲルは普遍的な理念をもとに哲学を構築したが、キルケゴールは普遍的な存在ではなく個別的な現実存在の優越を肯定して考察した。

1813年デンマーク・コペンハーゲンに富裕な商人の7人兄弟の末っ子として生まれる。一家は熱心なクリスチャンであった。このキリスト教への信仰がキルケゴールの哲学に大きな影響を与えたと言われる。彼は父によってキリストが磔刑で死んだ34歳までしか生きることができないと教えられ、それを信じ込んでいたという。父はキルケゴールの母アーネと結婚前に性交渉を持ったことが罪になると考え、この罪によって子どもたちが34歳で死ぬと考えていた。実際に7人兄弟のうち5人までは34歳までに亡くなっており、キルケゴールは34歳の誕生日を迎えた時、自分の生年月日を教会で確認したという。

キルケゴールはコペンハーゲン大学で神学を学び、1838年父が死去すると本格的に研究活動に入った。1840年27歳のとき17歳のレギーネ・オルセンと婚約したが、翌年、キルケゴールは一方的に婚約を破棄している。哲学者としてのキルケゴールはヘーゲルの観念論的哲学を批判し、実存する人間を中心とした実存論的思索を展開した。代表的著作として「あれか、これか」、「おそれとおののき」、「反復」、「不安の概念」、「人生行路の諸段階」、「死に至る病」などがある。

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