サルトル

哲学者

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サルトルの名言

サルトルの過去の名言をまとめた名言集です。

  • あなたが信頼を得たいと考え、信頼を得るための行動を取るなら、もはやあなたは信頼に足るとは言えない。

    出典:  サルトル「Notebooks for an Ethics」

  • 人生は、それが永遠であるという幻覚が失われた時、意味をもたなくなるものだ。

    出典:  サルトル「Essays in Aesthetics」

  • 私は指示を尊重するが、自分自身も同様に尊重する。そして私は馬鹿げたルールには従わない、それが私を侮辱するものであればなおさらに。

  • 嘘とは、私がつくったものではなく、階級に分かれた社会に生まれたものである。だから私は生まれながら嘘を相続している。

    出典:  サルトル「サルトル全集7 汚れた手」

  • 我々は何をするにあたっても、常に自分自身に問わなければならない。もし皆がそうした場合、どんなことになるだろうと。

  • 人は自分自身によって作り上げた存在に他ならない。そのために大切なのは選択であり、機会ではない。それが実存主義の根本理念である。

  • 我々は、我々の行動したこと、及び行動しなかったことに対して責任を負う。我々は何かをすることもできるし、無視することもできる。どちらにおいても我々に責任があるのだ。

  • 他者がこうあるべきとする自分の姿を強く、根気強く拒絶し続けて、初めて我々は自分自身であることができる。

  • 人間の存在意義は、達成しようとする目標以外にありえない。人は自分であると認識するものの中に存在しており、それは今までの行動の積み重ねに他ならない、それが人間の人生自身なのだ。

  • まず第一に理解しなければならないことは、自分が理解できていないということである。

  • ものごとを前に進めることに協力しないものだけが、事を荒立てる時間を持つものだ。

  • 生を受けることは、安らかなる無への不快な妨害である。

  • 人間は自由であり、つねに自分自身の選択によって行動すべきものである。

    出典:  サルトル「実存主義はヒューマニズムである」

  • 自由であること、それは望み通りの事ができることではない。できる事をやりたいと望むことである。

  • 長い目で見ることによって、重要だと思われていたことがさして重要でないことがわかってくる。なんにでも心配をしていると、ものごとはずっと難しくなってしまうものだ。

  • ものごとは何事も理解することが可能なものだ。どのように生きるべきかということを除いて。

  • 一人になって孤独を感じるのであれば、あなたの人間関係はうまくいっていない。

  • 運命というのは、その人自身が作りあげるものである。

  • 人間は、時には自由であったり、時には奴隷であったりすることはできないのだ。人間は常に全面的に自由であるか、あるいは常に全面的に自由でないか、そのいずれかである。

  • 過ぎ去っていく時間とは失われた時間であり、怠惰と無気力の時間であり、幾度も誓いを立てても守られない時間であり、しばしば引越しをし、絶えず金の工面に奔走する時間である。

  • 自分は自分自身で作り上げたものにほかならない。それが実存主義のもっとも重要な原理だ。

  • 生まれるまでは、あなたの人生は存在していなかった。それを意義あるものにするかはあなた次第であり、人生の価値はあなたの選択にかかっている。

    出典:  「Existentialism and Human Emotions」

  • 何事も心配しすぎる生き方は辛いものだ。見方を変えることで、重大だと思っていた事がどうでもよい事に見えてくることがある。

  • 人間の運命は、人間の手の中にある。

  • 青春とは、実に奇妙なものである。外を見ると、輝いているが、内から見ても、何も感じることはできない。

  • 人間の価値は現在持っているものの総和ではなく、まだ持っていないもの、これから持ち得るものを含めた総和である。

  • 授業中、一生懸命聞いているように見える学生は、必ずしも内容を理解しているのではない。なぜならば、そういった学生は「聞いているように見える」ことに集中しまうからである。

  • 約束することは、行動することだ、言葉を発することではない。

  • もっと素敵な時代もあるかもしれない、しかしこの時代は私達のものなのだ。

  • 全ての言葉が結果をもたらす。沈黙も同様だ。

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サルトルについて

サルトル20世紀に活躍したフランスの哲学者。人間の実存を重視し、本質存在に対抗するものとしての現実存在を優位とする実存主義哲学を唱えた。サルトルの実存主義は無神論的実存主義と言われ、現実に存在が確認できない神についても否定的見解を述べている。

1905年フランス・パリに生まれる。父は海軍の兵隊だったが、サルトルが1歳のときに病で没し、母方の実家で育てられた。3歳で右目を失明し、右目には強い斜視が残った。以降左目だけを使って生活する。フランス屈指の名門校エコール・ノルマル・シュペリウール(高等師範学校)で学ぶ。この間、1929年から31年にかけてサルトルはフランス軍から気象予報士として時折招集を受けた。1931年エコール・ノルマル・シュペリウール卒業すると哲学の教員資格を得てサルトルは高等中学校の哲学教師となった。1933年から1934年にかけてベルリンでエトムント・フッサールの実存主義哲学を学ぶ。1939年第二次世界大戦を戦うフランス軍から気象予報士として招集を受け、従軍。1940年フランス領パドゥーでドイツ軍の捕虜となり、翌年釈放された。

1943年実存主義哲学を著した「存在と無」を発表。サルトルは当時地方の一教師に過ぎなかったが、「存在と無」は大きな反響を引き起こし、各所で論評され、哲学書としては異例の販売数を記録した。1945年高等中学校の教師を辞し、政治、文学、哲学の雑誌「レ・タン・モデンヌ」を刊行。サルトルの執筆活動はこの主に雑誌を通じて行われるようになる。1964年ノーベル文学賞に選出されるが、受賞を拒否。自分の意志でノーベル賞受賞を辞退した最初の人物となった。1973年リベラル系日刊紙「リベラシオン」を創刊。1980年肺水腫により死去。享年74歳。