マキャヴェリ

政治思想家

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マキャヴェリの名言

マキャヴェリの過去の名言をまとめた名言集です。

  • 優秀な指揮官が二人いるよりも、凡庸な指揮官が一人で指揮するほうが、よほど有用である。

  • 変革というのは、一つ起こると、必ず次の変革を呼ぶようにできているのである。

    出典:  マキャヴェリ「君主論」

  • 高慢な相手には、屈従すれば勝てると考えるのは誤りである。

    出典:  マキャヴェリ「ローマ史論」

  • 賢明さの証の一つは、自分自身の無知に気づくことである。

  • 運命は我々の行為の半分を支配し、あとの半分を我々自身にゆだねている。

    出典:  マキャヴェリ「君主論」

  • 人間は一般に内容からよりも外見から一層多く判断する。だれもみな眼は持っているが、洞察の才を持つものは稀である。

    出典:  マキャヴェリ「君主論」

  • いかなる事業と言えども、その成否は参加する全員が利益を得る仕組みを、作れたか否かにかかっているのである。

    出典:  マキャヴェリ「君主論」

  • 自国の安全を自らの力によって守る意思を持たない場合、いかなる国家といえども、独立と平和を期待することはできない。

  • 人間は誰でも、自分のすることについて自負心を持っているものであり、それゆえに自らに欺かれやすいのだ。

  • 権力を持った人々の中に、最近与えた恩恵によって、以前の怨念が消え去るなどと思う人がいたならば、その人は取り返しのつかない誤りを犯すことになる。

  • 思慮に富む武将は、配下の将兵を、やむを得ず戦わざるを得ない状態に追い込む。

  • いつも善良であろうとする者は必ず、多数派の善良でない者によって破滅させられる。

  • わたしは、愛されるよりも怖れられるほうが、君主にとっては安全な選択であると言いたい。なぜなら、人間には、怖れている者よりも愛している者のほうを容赦なく傷つけるという性向があるからだ。

    出典:  マキャヴェリ「君主論」

  • 傭兵に守られている国というのものは、敵国から攻撃を受けない間だけ命を永らえているに過ぎない。

  • 革新を起こす者は、古い秩序で繁栄した者全てが敵になる。しかし、新たな秩序で繁栄する者の支援は緩慢だ。なぜなら、人は経験しなければ、新しいものを心から信用することはない。

  • 起業家とは、障害と機会のわずかな違いを理解し、その両方を自らにとって有利にできるものだ。

  • 統治者の知性を測る最も良い方法は、側近に置いている者を観察することである。

    出典:  マキャヴェリ「君主論」

  • 善行は悪行と同じように、人の憎悪を招くものである。

    出典:  マキャヴェリ「君主論」

  • 戦いを避けるために譲歩しても、結局は戦いを避けることは出来ない。なぜなら譲歩しても相手は満足せず、譲歩するあなたに敬意を感じなくなり、より多くを奪おうと考え始めるからである。

  • 人は些細な侮辱には仕返しを試みるが、大いなる侮辱に対しては報復し得ないのである。したがって、人に危害を加えるときは、復讐の恐れのないようにやらなければならない。

  • 施政者とよばれようと、指導者と呼ばれようと、支配者の存在しない社会は、存在した試しはないのである。

  • 天気のいい日に嵐のことなど考えてもみないのは、人間共通の弱点である。

  • 奴隷であり続けたいと願う人々を開放するのは、自由であり続けたいと願う人々を奴隷にするのと同様に危険で難しいことだ。

  • 改革の手はずを整えやり通すことは何よりも難しく、改革に手を付けることよりも危険であると心に留めておかなくてはならない。改革者は、古い秩序の中で繁栄してきた者たちが皆敵となり、新たな秩序の中で繁栄する者からの熱烈な支援は期待できない。支援が熱烈でないのは、人はたいてい疑い深く、経験して検証しなければ新しいものを信用しないからだ。

    出典:  マキャヴェリ「君主論」

  • 国民が武器を持つことを忌避する政府は、国民を信用しておらず、政府自身も信用されない。

  • 女性は非常に有能であるが、全く手に負えなくもある。女性を避ける男性は問題も避けることができるが、その恩恵を享受することもできない。女性から恩恵を受ける男性は、問題を抱えることになる。

  • 肩書が人間を持ち上げるのではなく、人間が肩書を輝かせる。

  • 例え人の生命を奪ったとしても、財布に手をかけてはならない。人は父親を殺されたことは忘れても、遺産を奪われたことは決して忘れないからだ。

  • 中立の立場をとった場合、勝者にとっての敵となるばかりでなく、敗者からも援助してくれなかったという敵視を受けることとなる。

  • 次の二つは絶対に軽視してはならない。第一は、寛容と忍耐をもってしては、人間の敵意は決して消え去らない。第二は、報酬と経済援助などの援助を与えても敵対関係は好転しない。

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マキャヴェリについて

マキャヴェリはルネッサンス期のイタリアの政治思想家。それまで宗教と密接に結びついてきた政治を、宗教や宗教的倫理と独立した存在として定義。近代政治学の祖と言われる。政治思想書「君主論」で有名。他の著書に「ローマ史論」「フィレンツェ史」「戦術論」。

1469年フィレンツェ共和国・フィレンツェ(現・イタリア・フィレンツェ)に生まれる。フィレンツェ共和国に仕え、第ニ書記局長、統領秘書官、などを務め、フランス軍とのピサでの戦闘では、軍顧問副官として本国との連絡や、フランスとの交渉にあたった。この時の経験が、マキャヴェリに国家における軍事力の重要性を痛感させ、のちの彼の政治思想に大きな影響を与えたと言われる。1513年マキャヴェリはメディチ家の要人の陰謀事件「ボスコリ事件」に関わったとして捕らえられ、地下牢に繋がれて拷問を受けた。実際にはマキャヴェリはこの陰謀に関わっておらず、1ヶ月後に恩赦された。以降はフィレンツェ近郊に移り住んで、農業をしながら政治書、歴史書、軍事書、劇作など、幅広い執筆活動を行った。1513-1514年ごろマキャヴェリは歴史上の君主を分析してその権力の根源を分析した「君主論」を書き上げ、1516年にウルビーノ公ロレンツォへ献上された。君主論はマキャヴェリの死後1532年に刊行されている。他にフィレンツェの歴史書「フィレンツェ史」、ローマの歴史書「ローマ史論」、軍事書「戦術論」などを執筆。1527年死去。享年58歳。