アラン

哲学者、文筆家

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アランの名言

アランの過去の名言をまとめた名言集です。

  • 労働は最良のものでもあり、最悪のものでもある。自由な労働であるならば、最善のものであり、奴隷的な労働であるならば、最悪のものである。

    出典:  アラン「幸福論」

  • われわれは現在だけを耐え忍べばよい。過去にも未来にも苦しむ必要はない。過去はもう存在しないし、未来はまだ存在していないのだから。

  • 金儲けのうまい人は、無一文になっても自分自身という財産を持っている。

    出典:  アラン「幸福論」

  • 大げさな言葉はやめて、事柄を理解しようとつとめることだ。きみのようなことはだれにだってある。ただきみは不幸にしてものが分かりすぎるのだ。

  • 論戦に勝つことによって、なんらかの真理が樹立された例は、いまだかつて無い。そんなことを信じているのは、子供だけだ。

  • 幸福というもののなかには、人が考えるよりも意志の力が働いている

  • 人間には自分自身以外の敵はほとんどいないものである。最大の敵は常に自分自身である。判断を誤ったり、無駄な心配をしたり、絶望したり、意気消沈するような言葉を、自分に聞かせたりするで、自分が最大の敵となるのだ。

  • 私にとってとりわけ明瞭だと思われるのは、幸福たらんと欲しなければ絶対に幸福にはなれぬということだ

  • 死におそわれるのは生者のみであり、不幸の重荷を心に感ずるのは幸福な人たちのみである

  • 運命を語ることで後悔が消え去るのは、できることをすべてやり尽くした場合に限られる。

  • 臆病者はしばしば野心家なのだから、彼は威厳の鎧として権力を求める。というのは、他の人々の礼節、ましてや尊厳は、彼の悩みを眠らせてくれる香油なのだから。

  • 困難に陥ったとき、切り抜ける手立てになるのは自分の意思だけだ。

    出典:  アラン「幸福論」

  • 成功して満足するのではない。満足していたから成功したのである。

    出典:  アラン「幸福論」

  • 悲観主義は気分のものであり、楽観主義は意志のものである。およそ成り行きにまかせる人間は気分が滅入りがちなものだ。

  • 役に立つ仕事はそれ自体楽しみであることがわかる。仕事それ自体なのであって、そこから引き出す利益によってではない。

  • 戦争を望むものはありえない、それはつねに余儀なくされたものだ、とこのように考えるところから、彼らは戦争の聖なる旗印をあたりにかざす。

  • お辞儀をしたり微笑んだりする仕草は、まったく反対の反応、つまり激怒、不信、憂鬱を相手が持てなくしてしまうという利点がある。

  • 雨が降り出したら、舌打ちなどせず、軒下に出て悠然と傘を広げよう。傘がなければ、ああけっこうなお湿りじゃないかと言おう。人間関係もこの雨と同じだ。対応の仕方は幾らでもあるものだ。つまり、自分ができるだけ気持ちよく過ごすためには、嫌な言葉を吐いたり、嫌な思いを抱いたりしてはならない。

  • 笑うのは幸福だからではない。むしろ、笑うから幸福なのだ。

  • すべては、やがて忘れられる。現在というものには、いつも力と若さがある。そして、人は確実な動きをもって現在に順応する。

  • 出来事としいうものは、どんなに悪い出来事であっても、良い点をもっている

  • 実際には、幸福であったり不幸であったりする理由はたいしたことではない。いっさいはわれわれの肉体とその働きにかかっている

  • 敵か、それとも味方か。私が攻撃すれば、敵になる。私が全く恐れを抱かず、微笑して見せれば味方になる。

  • 大らかに相手を信用し、美点を探すようでなければならない。人間に期待をかける人こそ、最もよく報いられるものである。

  • 力いっぱい戦った後でなければ負けたと言ってはいけない。これだけは守らないといけません。

  • 男は建設すべきものも、破壊すべきものもなくなると、非常に不幸を感じるものである。

  • 人は自分から抜け出すほど一層自分となる。
    また一層よく自分の生きていることを感ずる。
    薪を穴倉の中で腐らせてしまってはならぬ。

  • 制服というものは、人間に安堵と尊敬を与える。そして、すべての服装は多かれ少なかれ制服である。

  • 習慣は我々の偶像であって、我々が服従するから強いのである。

    出典:  アラン「幸福論」

  • 考えるということは、必ずしもたいへん健康とはいえない一種の遊戯だ。たいていは、どうどうめぐりをして、さきへ進まない。

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アランについて

アランは20世紀前半に活躍したフランスの哲学者、思想家。本名エミール=オーギュスト・シャルティエ。高校の哲学の教師を長年勤めながら、新聞などへ積極的に寄稿し、講演活動や政治活動にも参加した。アランが寄稿した文書を集めて出版した「幸福論」は難解な内容の哲学書とは異なり内容は平易でわかりやすく、生きる上でのヒントを得られる書として日本でも長年親しまれている。

1868年フランスオルヌ県生まれ。父は獣医だった。リセ・ミシュレやエコール・ノルマル・シュペリウールで哲学を学んだ。大学卒業後は高校の哲学教師として教鞭をとった。一方で、1903年ごろからアランというペンネームを使って「デペーシュ・ド・ルーアン」紙に政治、文学、教育などに関するコラムを掲載し、これが人気を博した。その後も積極的に新聞などへ寄稿を続けた。第一次大戦が開戦すると志願兵として自ら願い出て従軍。その経験をのちに「マルス、または裁かれた戦争」、「大戦の思い出」として出版している。1925年には今まで執筆してきた文章の中で、幸福に関するものを一冊の本にまとめた「幸福論」を出版した。アランの幸福論は哲学書としては非常にわかりやすく、日常生活の具体的な例をあげて幸福になるためのヒントを得る思索の本となっている。哲学教師と文筆家としての活動を永く続け、執筆活動は高校教師を退職して1951年に83歳で亡くなる直前まで続けられた。