カール・ヒルティ

哲学者、法学者

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カール・ヒルティの名言

カール・ヒルティの過去の名言をまとめた名言集です。

  • 人が幸福を口にする時、幸福はすでに逃げ去っている。

    出典:  カール・ヒルティ「幸福論」

  • 善と悪との闘争は絶えず至る所に支配している。そこには善か悪かの要素しかなく、善悪が勢力を競うのみである。

  • 十字架は重い。しかし不思議なことに、それは汝を担うが、汝はそれをほとんど担ったことがない。

  • 高慢は常に相当量の愚かさと結びついている。

  • 虚栄を最も防ぐことができるのは尊大である。だが、虚栄よりずっと危険な敵である尊大を防ぐのは、神への接近のみである。

  • 良い思想は決して人間独自のものではない。それは人間を通して流れ出るだけのものである。

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カール・ヒルティについて

カール・ヒルティは19世紀の哲学者。法学者。自身はプロテスタントであり、キリスト教的思想から倫理的な哲学書を著した。現実感のない神学や教義を嫌い、実践的なキリスト教的生き方を啓蒙し自らも実行した。婦人参政権運動や救世軍への支援でも知られる。代表的著書に「幸福論」「眠られぬ夜のために」など。

1833年スイス・ザンクト・ガルレン州ヴェルデンベルク生まれ。父は有名な医者だった。ドイツ・ゲッティンゲン大学で法学・哲学を学んだあと、カール・ヒルティはハイデルベルク大学に移り法律の勉強に専念。博士号を得て弁護士となる。1874年ベルン大学の法学教授に就任。1890年にはスイスでウェルデンベルク区選出の代議士となる。翌1891年、カール・ヒルティはキリスト教信仰の精神に基づいて人生の目標たる幸福に至る道を示した「幸福論」を出版。この著書でカール・ヒルティは、聖書に基づいた純粋なキリストの教えの実践を説き、聖書以外の書物や神学、後づけて作られた教義などは重要視すべきでないとした。そして神の愛の体験、倫理的秩序への信頼、堅実な労働、不幸や苦しみによる内面の深化、正義への勇気などをもってキリスト教を実践し、人生の目標たる幸福に向かうことができるとした。

同1901年「眠られぬ夜のために」を発表。1892年スイス陸軍裁判長に就任。1909年ハーグ国際仲裁裁判所のスイス委員に任命されたが、同年秋心臓麻痺により死去。享年77歳。