パスカル

哲学者、数学者

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パスカルの名言

パスカルの過去の名言をまとめた名言集です。

  • 人間は常に、自分に理解できない事柄はなんでも否定したがるものである

    出典:  パスカル「小品ー幾何学的精神について」

  • 人間は天使でもなければ、獣でもない。しかし不幸なことは、人間は天使のように行動しようと欲しながら、獣のように行動する。

    出典:  パスカル「パンセ」

  • 人生をより長く生きようとするのではなく、限られた年数の中により良い人生を加えなさい。

  • 人々は証拠に基づいて信念を持つことはできない、信念は魅力的だと思うことに基づいて作られる。

    出典:  パスカル「De l'Art de persuader」

  • 戦いほど面白いものはない。だが、勝利はそれほどでもない。

  • 欠陥に満ちていることはひとつの悪であるが、欠陥に満ちていながらそれを認めようとしないのは、より大きな悪である。

  • すばらしい英知は極度の無知と同じく狂愚として非難されることになる。

  • 我々は正義をより強くしてこなかった。強いものを正義としてきてしまった。

  • 近頃は真実が曖昧になっており、偽りも確立されたものになっている。真実を愛さなければ、それを知ることはできない。

  • 時は苦しみや争いを癒やす。というのは人が変わるからである。人はもはや同一人ではないのである。

  • ひとつの事柄について全てを知るよりも、すべての事柄について何らかのことを知るほうが、ずっと良い

    出典:  パスカル「パンセ」

  • 他人に良く思われたいなら、自分を良く言わないことだ。

  • 神が存在するということは不可解であり、神が存在しないということも不可解である。

    出典:  パスカル「パンセ」

  • 同じように危険な行き過ぎが二つある。理性を直ちに否定することと、理性の他には何も認めないこと。

  • 人間には二種類しかいない。
    一つは、自己を罪人だと思っている義人であり、
    他の一つは、自己を義人だと思っている罪人である。

  • 美貌のためにある女を愛する人は、その女をいつまでも愛するであろうか?否である。

  • 我々は限界を知らなくてはならない。我々は皆なんらかの能力を持つが、誰も全能ではないのだ。

  • 私は心から楽しむことで最高の仕事ができるという説を強く信じている。楽しんでいないことで秀でるのは難しいものだ。

  • 人間は考えるために生まれている、したがって考えることなしには一瞬もいない。

    出典:  パスカル「愛の情念に関する説」

  • 人は多くの場合他人と異なるだけでなくその時々で自分自身と異なっていることが多い。

  • 進歩によって完成することはすべて進歩によって滅びると思っておきなさい。

  • 恐れる者は恐れることなかれ。だが恐れぬ者は恐れよ。

  • 人間は偽装と虚偽と偽善にほかならない。自分自身においても、また他人に対しても。

  • 我々は現実の生活に満足することはない。我々は他人の前で架空の生活を過ごし、実際の我々と異なるものだと思われたいのだ。

  • 王になれないことに不満を抱く者はいない、王位を奪われた者以外は……不幸とはいつも、選ばなかった道、活かされなかった才能、認められない自分を表すものだ。

  • 人間は、死、悲惨、無知を癒やすことができなかったので、自己を幸福にするために、それらを敢えて考えないように工夫した。

    出典:  パスカル「パンセ」

  • 心とは、理屈で割り切れない理屈をつけるものである。

  • 人からよく言われたいと思ったら、自己のよいところをあまり並べ立てないことである。

  • お前は主人から可愛がられ、おだてられたからといって、それだけで奴隷でなくなると思うのか?奴隷よ、お前は実におめでたい。お前の主人はお前をおだてているが、いまにお前を打つであろう。

  • 情念は過度でなければ美しくありえない。ひとは愛しすぎないことには十分に愛していないのだ。

パスカルについて

「パスカルの定理」、「パスカルの三角形」、確率論の創始で有名な数学者であり、「人間は考える葦である」という有名なフレーズを残した哲学者でもある。幼少の頃から数学の高い才能を見せ、教育熱心な親からは家庭で英才教育を受けた。数学の才能は開花し、前述の「パスカルの定理」、「パスカルの三角形」、確率論の創始など数学で大きな業績を上げる。こういった数学の素養は哲学にも活かされ、個別的な事象から帰納的に思索を行うことによって独自の哲学論を残した。

1623年フランス・クレルモン生まれ。父は税務署の役人だった。早くからその数学的才能を発揮し、16歳で円錐曲線に関する定理「パスカルの定理」を発表。19歳のときに機械式計算機を発明した。1646年頃からパスカル本人を含めてパスカル一家はキリスト教への興味を深め始め、腐敗した人間の罪深さを問うジャンセニスムを主張するポール・ロワヤル修道院に傾倒。キリスト教の中では異端とされ、批判の多かったポール・ロワヤル修道院を擁護するために論陣を張り、「プロヴァンシアル」という著書も発表した。

1655年「パスカルの三角形」の理論を発表。さらに賭博について研究するうちに確率論の研究を行い、確率論の発展に貢献した。また、流体静力学における圧力に関する基本原理である「パスカルの原理」を発表。気圧に関する研究へも貢献し、圧力の単位である「パスカル」にその名を残している。天気予報などで使われる「ヘクトパスカル」はヘクト(10の2乗)のパスカルという意味で、100パスカル表す単位である。

1662年乗合馬車の会社を創業した。これは世界で初めての公共交通機関とも言われるもので、馬車を保有しない市民でも馬車を使って移動できるようにと考え出された。しかし、乗合馬車会社創業の半年後に死去。享年39歳。

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