僕は「幸福反対論者」だ。幸福というのは、自分につらいことや心配なことが何もなくて、ぬくぬくと、安全な状態をいうんだ。鈍い人間だけが「しあわせ」なんだ。僕は幸福という言葉は大嫌いだ。僕はその代わりに、「歓喜」という言葉を使う。危険なこと、つらいこと、つまり死と対決するとき、人間は燃え上がる。それは生きがいであり、そのとき湧き起こるのが幸せではなくて「歓喜」なんだ。
岡本太郎 前衛芸術家、画家、彫刻家
この名言を見ている方にお薦めの名言
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完成した建築物に幸福感があるのではなく、苦しみながらも工夫しているときにこそ喜びがある。
安藤忠雄 建築家
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何か楽しいことをするから楽しくなるんだと思ってしまう人が多いけどでも、それは大きな勘違いなんです。楽しさは自分の中にある。だから、最初から楽しい気持ちで仕事をする。お茶を飲むにも美味しいお茶かどうかなんて関係ない。美味しそうに飲めば美味しいんです。
武田双雲 書道家
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幸福と不幸について考える時、私はいつもこの言葉を思い出します。それは、「世の中に、不運な人はいないけれども不運だと思っている人は多い。幸運だと思っている人は多いけれども本当に幸運な人はいない」というものです。これは本当なのです。同じ事柄に出合っても、運が悪いと思う人もいれば、何とも思わない人もいます。つまり、幸運も不運も人が自分でつくり出しているのです。
鍵山秀三郎 イエローハット創業者、日本を美しくする会創始者
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便利だから楽しいんじゃない。不便さの中にこそ幸せはある。
所ジョージ タレント、歌手
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哀しみのかたち、表情は、どれひとつとして同じものがない。幸せの風景は似通っているけど、哀しみの情景は全部違う。
伊集院静 小説家、作詞家
岡本太郎の他の名言
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自分が何をやりたいか、何を伝えたいかが分かっていたら、技術は後からついてくる。
岡本太郎
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成功だけを意図してやってきた連中というのは、ほとんど成功していないんだね。
岡本太郎
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人間というのは生まれつきのかたちで生きているのがいちばん美しいんだ。
岡本太郎
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みんなどうしても安全な道の方を通りたがるものだけれど、それが駄目なんだ。人間、自分を大切にして、安全を望むんだったら、何もできなくなってしまう。計算づくでない人生を体験することだ。
岡本太郎
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僕はいつでも最低の悪条件に自分を突き落とす。そうすると逆にモリモリッと奮い立つ。自分が精神的にマイナスの面を背負い込むときこそ、自他に挑むんだ。駄目だ、と思ったら、じゃあやってやろう、というのが僕の主義。最大の敵は自分なんだ。
岡本太郎
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今日の社会では進歩だとか福祉だとかいって、誰もがその状況に甘んじてしまっている。システムの中で、安全に生活することばかり考え、危険に本当に体当たりして生きがいを貫こうとすることは稀である。自分を大事にしようとするから、逆に生きがいを失ってしまうのだ。
岡本太郎
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未熟ということをプラスの面に突き上げることが人間的であり、素晴らしいことだと思わなければいけない。よく世間一般では完成された人は素晴らしいというが、この世の中には、完成なんてことは存在しないんだ。完成なんてことは他人が勝手にそう思うだけだ。世の中を支配している基準という、意味のない目安で他人が勝手に判断しているだけだ。
岡本太郎
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「いつか」なんて絶対ない。いつかあるものなら今、絶対あるんだ。今ないものは将来にも絶対にない。
岡本太郎
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僕はかつて、出る釘になれと発言したことがある。誰でもが、あえて出る釘になる決意をしなければ、時代は開かれない。僕自身はそれを貫いて生きてきた。確かにつらい。が、その痛みこそが生きがいなのだ。この現代社会、システムに押さえ込まれてしまった状況の中で、生きる人間の誇りを取り戻すには、打ち砕かれることを恐れず、ひたすら自分を純粋に突きだすほかはないのである。
岡本太郎
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不動のものが価値だというのは自分を守りたい本能からくる錯覚に過ぎないんだよ。破壊こそ創造の母だ。
岡本太郎