羽生善治
棋士
羽生善治の名言
羽生善治の過去の名言をまとめた名言集です。
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守ろう、守ろうとすると後ろ向きになる。守りたければ、攻めなければいけない。
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遠回りしながらも、もがいて身につけたものの方が、簡単に得たものよりも後々まで役立ちます。
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人間は本当に追い詰められた経験をしなければダメだ。追い詰められた場所にこそ、大きな飛躍があるのだ。
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歴史を100年、200年単位でさかのぼり客観的に見ると、確実な時代など1度もない。今の時代が特殊なのではなく、「不確実な状況」というのは、歴史的に見れば普通の状況。
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経験には人をリスクから遠ざけるという負の側面もあるので、その点は注意が必要です。確実に80点取れる手ばかり指すようになると、確かに大きなミスはしなくなります。その代わり、挑戦しなければいまいる場所より先には進めません。時代は動いているのですから、3年もすると、確実に時代から置いていかれてしまうのです。
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何かに挑戦したら確実に報われるのであれば、誰でも必ず挑戦するだろう。報われないかもしれないところで、同じ情熱、気力、モチベーションをもって継続しているのは非常に大変なことであり、私は、それこそが才能だと思っている。
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山ほどある情報から、自分に必要な情報を得るには、「選ぶ」より「いかに捨てるか」の方が、重要なことだと思います。
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棋士は、最後は自分の責任で指し手を決めます。それなのに「こうだ」と教えてしまうのは、親切なようであっても、じつは親切ではありません。「もがく時間」はすごく大事です。わからない、迷っている、悩んでいる。そのような時間は、後々の財産になります。
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仮説は外れることもあります。しかし、仮説検証を繰り返すうちに、次第に全体像をイメージする精度が上がっていく。
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成果が出ないときこそ、不安がらずに、恐れずに、迷わずに一歩一歩進めるかどうかが、成長の分岐点であると考えています。
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リラックスして楽しんでいる時には動きがスムーズになり、パフォーマンスが発揮されます。ただ、重圧を感じている時も悪い状態ではない。最悪なのはやる気のない状態。重圧を感じるのはいいところまで来ている証拠。
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モチベーションと気力と情熱さえ持続していれば、抜け出せないスランプはありません。
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自分自身を裏切らない努力の姿勢が、未来の結果として現れてくる。
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ミスには2種類あります。1つは「自分が認識できるミス」、もう1つは「認識できないミス」です。正しいことをやっているつもりでも、「後から見れば間違っていた」というケースはよくあります。とすれば、少なくとも今の時点で「ミスに気づいている」ということは、それほど深刻な状況ではない、ということでもある。むしろ、気づかずミスすることの方が怖い。
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棋士の生活はマラソンに似ています。一般に、競技生活が長いですから。私はプロになって26年目ですが、「まだあと30年あります」といわれたら、気持ちが萎えてしまいます。あまり先のことまで考えると、道のりが途方もなさすぎて辞めたくなる。むしろ「とりあえず1キロ走ろう」という気持ちでやっていくほうが、自然に続けられるのではないでしょうか。
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知識は単に得ればいいというものではなく、知識を積み重ねて理解していく過程で「知恵」に変える必要がある。
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よほど先見性のある人でない限り、「自分が進むべき羅針盤を見つけることができて、それがいつも合っている」ということは、ほとんどないと思います。羅針盤は、「方向性が完璧に合っていないといけない」わけではなく、大まかでいいわけです。
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三流は人の話を聞かない。二流は人の話を聞く。一流は人の話を聞いて実行する。超一流は人の話を聞いて工夫する。
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「人間は、ミスをするものだ」長い間、将棋を指してきて、こう、つくづくと思う。
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物事を忘れるのは、脳がそれを必要としないと判断したから。
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常識もマニュアルも通用しない。カーナビが効かない場所では、自分の力を試されているようでもあり、充実感が実感できるはずだ。
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簡単な達成感でも積み重ねることによって自信がついてくる。
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決まり切った局面で長考して時間を使って疲れるより、勝負どころの場面で、深い集中力を発揮できることが大切。
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勝つのは一点差でいい。五点も十点も大差をつけて勝つ必要はない。常にギリギリの勝ちを目ざしているほうが、むしろ確実性が高くなる。
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勝ち負けには、もちろんこだわるんですが、大切なのは過程です。結果だけなら、ジャンケンでいい。
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自分に合った「成長の仕方」が、人それぞれにあると思います。例えばどんなにすごい人や事例を見ても、自分が同じことができるか、同じパフォーマンスを上げられるかと言えば、そうではない。結局は、自分なりのやり方やスタイルを見つけるほかありません。
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最近は、どんなに反省したり注意したりしても、同じところで同じようなミスを繰り返すのは仕方がないことだと思うようになりました。ミスを犯さないようにしようとすると、かえって自分の長所まで消してしまうということにもなりかねません。
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アイデアはいろいろな知識が組み合わさることで生まれてきます。最初の段階では、自分が取捨選択した知識を吸収することから始める。するとある臨界点に達したとき、それまで蓄積した知識と知識が結びついて、理解になり、湧き出るようなアイデアが次々と出てくるようになるんです。そうなるまでは、やはり辛抱強く知識を蓄積していくしかありません。
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努力をやめてしまうのは、「それが、いつうまくいくかわからないからだ」と書きましたが、「もうダメだ」と思ったときは、結構いいところまできていることが多いものです。そこからもうひと頑張りできるかどうかが、明暗を分けます。
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固定観念に縛られてしまうと、未知のものに驚くとか、好奇心が膨らむとかがないので勉強になりません。
羽生善治の名言を見ている方へお薦めする名言
羽生善治の残した名言を分析し、それらの名言の傾向に近い名言を厳選して紹介します。
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ただそれを知っただけでは上手くいかない。好きになればその道に向かって進む。もしそれを心から楽しむことが出来れば、いかなる困難にもくじけることなく進むことができるのだ。
渋沢栄一 実業家、官僚
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成功だけにとらわれず成長を意識する。
本田圭佑 サッカー選手
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肯定的な人は、短所を克服し、長所を伸ばす。
ヘレン・ケラー 社会活動家
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洗練を極めていくと、単純さに辿り着く。
レオナルド・ダ・ヴィンチ 画家、彫刻家
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お客様に受けるまで、とにかく人間を観察し続けて、試行錯誤を繰り返す。
岩田聡 元任天堂社長
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いくら広告しても、肝心の商品が上等のものでなかったら、あきまへん。広告をするにも自信をもってできんし、お得意さんのほうで、あれは宣伝ばっかしやといわれたら、それでお仕舞いや。まずとび切りええもんをつくるこっちゃ
鳥井信治郎 サントリー創業者
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プロ野球界にも「この人が指導者になったら面白いのに」という人材はいるのだが、人気がない、知名度に乏しい、イメージが地味など、重箱の隅をつつくようにマイナスポイントを探しては潰してしまう。そしてその人の本当の指導力や可能性は決して語られない。
落合博満 プロ野球選手、プロ野球監督
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自分で行動せず、机上でばかり考えている人間はダメ。
鈴木修 元スズキ株式会社社長
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澄んだ眼の 底にある深い憂いのわかる 人間になろう 重い悲しみの見える 眼を持とう
相田みつを 書家、詩人
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稽古を一年やったやつと、十日舞台に出た漫才師がいたとしてさ、その実力の差っていうのは、舞台に出た奴が勝つに決まってるわけだから。稽古は駄目なんだよね。現場に出ないと。
北野武 お笑い芸人、映画監督
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数字が超えたからといって、2年前の僕をいまの僕が超えているかどうかわからない。
イチロー プロ野球選手、メジャーリーガー
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真実の追求は、誰かが以前に信じていた全ての「真実」の疑いから始まる。自己侮蔑という男子の病気には、賢い女に愛されるのがもっとも確実な療法である。
ニーチェ 哲学者
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海外との競争に打ち勝とうとするには、私はどうしても週2日の休みが必要になってくると思うのです。どういうわけかと申しますと、非常に毎日が忙しくなって、いままでゆっくり電話をかけていたというようなことでも、ゆっくりかけていられない。3分間かけていたものを、1分くらいで済ますように、しかもそれで用件がちゃんと果たせるように訓練されなければならないのです。
松下幸之助 パナソニック創業者
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大切なことは、大志を抱き、それを成し遂げる技能と忍耐を持つということである。その他はいずれも重要ではない。
ゲーテ 詩人、劇作家、小説家
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労働の疎外は、第一に、労働が労働者にとって外的であること、すなわち、労働が労働の本質に属していないこと、そのため彼は自分の労働において肯定されないで、かえって否定され、幸福と感ぜずに不幸と感じ、自由な肉体的および精神的エネルギーがまったく発展せず、かえって彼の肉体は消耗し、彼の精神は荒廃するということである。だから労働者は、労働の外部ではじめて自己のもとにあると感じ、そして労働の中では自己の外にあると感ずる。彼の労働は自発的なものではなく、強いられたもの、強制労働である。したがって、労働は欲求を満足させるものではなく、労働以外のところで欲求を満足させるための手段にすぎない。
カール・マルクス 経済学者、思想家
羽生善治について
羽生善治は将棋の歴史で初めての7大タイトル独占や永生7冠を成し遂げた天才棋士
1970年埼玉県所沢市生まれ。小学校入学前に東京都八王子市に移り住み、小学2年生で「八王子将棋クラブ」に通いはじめる。翌年、羽生善治が小学校3年生のときアマチュアの初段、小学校5年生で五段。1982年小学校6年生で小学生将棋名人戦優勝し、さらに奨励会入会試験に合格。二上達也九段の門下生になった。奨励会入会後の成績は目覚ましく、1985年中学校3年生で4段に昇段してプロ棋士になった。中学生のプロ棋士は加藤一二三、谷川浩司に続く3人目だった。翌1986年、羽生善治は勝率74.1%という全棋士中トップの勝率を記録。1988年には80戦64勝、勝率80%の成績を残し将棋大賞の最優秀棋士賞を史上最年少で受賞。無冠での受賞も史上初だった。1989年羽生善治は島朗を破り初のタイトルとなる竜王位を獲得。1996年には2月14日から7月30日までの間、竜王、王将、名人、王位、王座、棋王、棋聖の七冠全てのタイトルを保持する七冠独占を達成。2017年には七冠全てで永生位を獲得する永生七冠を達成。2019年公式戦1434勝目を達成し、歴代最多勝利棋士となった。羽生善治の残した記録は凄まじく、通算タイトル獲得数、通算タイトル戦登場回数、連続タイトル保持年数、同一タイトル獲得数、同一タイトル連覇数、通算優勝回数、最多最優秀棋士賞受賞数、歴代最多勝利数などで歴代一位の記録を打ち立てている。