西村博之
2ちゃんねる開設者
西村博之(ひろゆき)の名言
西村博之の過去の名言をまとめた名言集です。
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公共性というのは、結局みんなが正しいと思うものじゃないですか。法律で規定されていないけれど、みんなが正しいと思うものが公共だとすると、みんなが間違っているときというのは、やっぱり誰も止められないわけじゃないですか。
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知り合いに子供ができたとき、「バカに育ってほしい」と言ったんです。頭がよいと苦労が多いですから。いま、僕が考えている日本の危惧とかって、どうでもいいことじゃないですか。考えたところで何もできないし。そうであれば、美味しい食事をして、一日寝ている方が、幸せだと思うんです。
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「やらない理由」を作る人が多いんですよね。例えばサイトを作ろうと思ったら、ググって調べて自分の手でやってみるっていう、至極当たり前のことすらしたがらない人が多い。その作業をする前に「似たようなサイトがあるから、僕がやってもしょうがない」「プログラミングって難しそう」みたいなことを言う。人間って、「やらない理由」はいくらでも作り出せるんです。
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本当に何かが好きで成功する人って、周りが何と言おうとやっているんですよね。「好きなものを見極めよう」と思っている時点で、実はもう向いていないんですよ。
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価値のある会社であれば、株式市場に出して手放す必要はないんですよ。価値のない会社だからこそ、株式市場に出してお金にする。そういう意味では、僕は未来検索ブラジルを市場に出すつもりはないですけど。
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嘘は嘘であると見抜ける人でないと2ちゃんねるを使うのは難しい。
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幸せは、相対的ではなく絶対的なものなので、収入や職業では決まりません。自分より下を見て幸せを感じられるかもしれませんが、上を見ても幸せは感じられないです。だから、上を見て比較してしまう性格や考え方は、人生にとって害悪でしかありません。上を見るクセのある人はやめたほうがいいでしょう。
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最終的に2ちゃんねるは聞いたこともない国の、誰ともわからない人が運営しているという未来があるかもしれません。2ちゃんねるが消滅したとしても、なにか似たようなサービスが必ず出てくるのです。そして、そのウェブサイトにユーザーが集まるという状況になるのではないでしょうか。2ちゃんねる的なサービスは、名前や形を変えつつも残り続ける。
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行政が決めたというものは、ISDNや昔のハイビジョンなど、あまりうまくいっていません。競争原理の中で育ったものを採用していく方が、有益なのではないでしょうか。経験則から、行政にものを決めさせない方がいいと思ってしまうのです。
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昔からある、「飲む、打つ、買う」がいまでも残っているように、人が面白いと思うことなんて変わってなくて、その本質をいかに隠ぺいして新鮮に感じさせるかです。ネットサービスも、それを組み込めばいいんです。
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僕の場合、モラル抜きに、まずどういう選択肢があって、その選択肢にどんな未来があるのかを考えてから、行動に移すんです。普通の人はモラルとかがあるから、僕のような考え方をおかしいと言うんじゃないですか?
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みんなが「これうまくいくよね」と思っているものは、すでに誰かが出していたり、出そうとする会社があったりするので、競争状態になりがちです。逆に、誰も興味がないニッチなものは、競争相手がいないまま伸びる可能性があります。 単月利益さえ出るようになれば、継続していけば伸びていくので、ビジネスは人とズレていたほうが安全だと思っています。ニコニコ動画や2ちゃんねるも、そんなに多くの人が興味を持っているわけではなかったけれど、ニッチ的に「これ、面白いね」という人が出て少しずつ伸びるというビジネスモデルです。
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今の時代に金持ちしかできないことって、食べ物にお金をかけることぐらいかもしれません。でも、10倍のお金を払った料理が10倍おいしいかと言えば、大して味は変わりません。ほかに違いがあるとすれば、金持ちは海外旅行などにお金を使うことが増えてきていることぐらいですかね。みんなが知っている有名な観光地に行くのではなく、その国でしかできない体験にお金を使ったり。 でも、「アマゾンで川下りしてきて、超楽しかった」と言われても、「へぇ、そうなんだ」くらいの話ですからね。お金のない人が、別にうらやましがることでもないんです。
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知らないものに名前を付けて、価値のあるものにしてしまおうとするのは、企業側がそれで儲かるから。わからない人が騙されてお金を取られるというのは、象牙の印鑑から羽毛布団まで、昔からあることです。最近はIT関連の言葉の方が、モノを売りつけるのに好都合なのかもしれません。
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ものごとの現象は、何が正しくて、何が間違っているかではなく、相手の価値観に立ってみないと、理解できないということなのではないでしょうか。
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需要と供給のバランスさえ押さえておけば、この先どういった方向に行くかは結構読めると思うんですよ。
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論理的に考えることというのは、やろうと思えばだれでもできること。要は、そのベースとなる情報をどう手に入れるかが重要になるのです。
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天才と変人って、僕の中では同ジャンルなんですよ。よくよく両者を見てみると、天才も変人も満足することができない欠陥があるんです。「ここら辺でもういいや」と考えて、楽な方に進めるのに進まない。でも、それは「進まない」じゃなくて、「進めない」んだと思うんですよ。天才と変人の違いって、世間に認められるパフォーマンスを出した場合には天才、認められない人は変人。つまり、世間から見た評価の違いだけなんですよね。
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同じ赤字でも、将来的に価値のある投資をした方が、企業にとっては確実に良いことです。ニコニコ動画も赤字で苦しいですが、頑張って先を考えたうえで技術と設備にお金を使っているわけです。
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報道のせいかわからないのですが、僕に先入観を持たれている方も少なくないのです。しかし、それは得だと考えています。悪いやつだと思われていて、会った瞬間いい人だと思われたいタイプなので。報道のすべてを信じるのは誤解が生じると思いますが、誤解をしていただくことは、ある種のメリットでもあるのです。
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ネット系の企業ってあんまり面白くないところが多いんですよ。ゲームとか小説とかって、割と面白いものを作りたいクリエイター達が面白いモノをつくっていくんですけど、ネットってなんかお金を儲けたいネット企業がいて、その人達が上場するための材料を作るじゃないですか。だから、出てくるものが面白くないんですよ。それは僕の主観が面白くないだけで、彼ら的にはすごい面白いのかもしれないけど。で、そうじゃなくて「面白いモノ」っていうのは、ユーザーで、作りたい人たちが作っているものの方が面白いものが結構あったりするので、そっち側に行った方がいいんじゃないの?というのがあって。
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会社員としてやっていくのであれば、基本的には角がなくて、決められた仕事を淡々とこなすタイプのほうが本人も周りもラクだし、うまくまわると思うんです。
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僕は2ちゃんねるのユーザーの年齢層が高くなっていることを、なんとも思っていません。目指すべき場所をどうつくるかで、株式会社だったら利益を上げようということになりますが、2ちゃんねるには使っている人が面白ければそれでいいという考えがある。何か利益を上げるのであれば「F1層と呼ばれる20代から30代の女性をターゲットにしろ」ということになると思いますが、それはやりたい企業がやればいいだけのこと。
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僕が多少企画屋として成り立っているのは、ほかにやる人がいないからだと思うんです。僕は朝起きられないほど、ほかの能力があまりに低いから企画屋になったのですが。
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僕が人に任せることができるようになったのは、20代中盤くらい。営業の仕事で、僕以外の人が営業したら、想像していた見積もりの10倍の金額になったんですよ。そのときに、他人に任せることのメリットを感じました。でも、その契約はボッタくりだったので、すぐ切られましたけど。
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インターネットのBtoCで成功している企業は、黙っていてもお金がチャリンチャリンと入ってきます。一方、BtoBで成功するためには、営業力を高め、お客さんに頭を下げて回らないとお金が入ってこない。BtoCで成功し、お金が入ってきてしまっている企業は「どうせ、頭を下げても入ってくるのは1000円でしょ」という考え方になり、頭を下げなくなってしまうのではないでしょうか。そういった心理的なものが、大きく影響しているのではないかと思うのです。
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グーグルは、もともとほかのサイトにすればコストでしかなかった検索を、置いておくだけでお金が入るシステムにしたという発想の転換は素晴らしいとしか言いようがありません。
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僕自身、ミクシィはすごくいいサービスだと思っていますが、上場したことがもったいなかったという印象は拭えません。ミクシィの株価は売り出し時には60万円程度であったものが、市場では200万円以上で売買されていたこともあります。こうなると株主は200万円の価値をミクシィが生み出さなければいけないと思い込んでしまいます。その結果、ミクシィは利益を追求せざるを得ない構造になってしまい、良いサービスというものが生み出せなくなってしまうのではないでしょうか。そういった意味で、悪い方向に向かっているような気がしてなりません。
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とにかく、需要と供給の問題で、すべての人間が幸せな生活をしていたら、インターネットなんかで暇つぶしをする必要は別にないと思うんですよ。リアルの幸せがあるのに、インターネットに時間を使うということは、現実社会にどこか不満を感じているからじゃないんですかね。
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2ちゃんねるは匿名発信じゃなかったら、論理的な意見は出てこないでしょうね。日本人って自分の意見を述べないし、流されて意見を言う人も多い。だから、2ちゃんねるで発言をするのは、KYになれる瞬間ですよね。
西村博之の名言を見ている方へお薦めする名言
西村博之(ひろゆき)の残した名言を分析し、それらの名言の傾向に近い名言を厳選して紹介します。
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われわれは言葉だけでなく、行為でそれを示さなくてはならない。
ジョン・F・ケネディ アメリカ合衆国大統領
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本来、イノベーションを起こすためには、もっと社外の人材を入れるべきであり、いろいろな血を入れ、本当の意味でのダイバーシティ経営をするべきだ。
新浪剛史 元ローソン社長、サントリーホールディングス社長
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僕が今、「一番売れているのは「ONEPIECE」だから、「ONEPIECE」っぽくしよう」みたいなことをやったら、きっととんでもないことになる。僕が、あるいは他の作家さんが「ONEPIECE」になろうとする必要は全然ない。それと同じで、漫画じゃなくてもどんな人にでも当てはまると思うけど、何か他のものになる必要はない。その人が見つけた自分の必然に従えばいい。
井上雄彦 漫画家
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どんな愚かな者でも、他人の短所を指摘できる。そして、たいていの愚かな者が、それをやりたがる。
ベンジャミン・フランクリン アメリカの政治家、科学者
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「こうしたほうがいい」でなく、「こういうことができる」と実例をもってこそ世の中を動かせる。
三木谷浩史 楽天創業者
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中人以上は、以って上を語ぐべし。中人以下は、以って上を語ぐべからざるなり。
孔子 思想家、儒教の祖
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良い結果に報酬を与えるということは、裏を返せば、貢献の少ない従業員には厳しい目を光らせる、それも効果がなければ配置替えを考えるということだ。従業員には、仲間との連帯を重視し、自分の役割を果たしていない人間には何らかの措置がとられることを理解してもらわなければならない。
ビル・ゲイツ マイクロソフト創業者
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交渉において相手を思い通りに動かし、説得していくには、はっきり言って三とおりの方法しかない。「合法的に脅す」「利益を与える」「ひたすらお願いする」の三つだ。その中でも、もっとも有効なのが、「利益を与える」である。
橋下徹 弁護士、政治家
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企業は全く顧客の価値に結びつかない書類の細かい整理とか内部の会議など、顧客の利益につながらない仕事をやり過ぎています。顧客がお金を払わない仕事は一切やめたほうがいいと思っています。
勝間和代 公認会計士、経済評論家
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今世紀の芸術作品といわれるものは、たいてい圧政や迫害の中から、レジスタンスとして生まれてくる。
手塚治虫 漫画家
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いま、世の中に閉塞感が漂っているとよく言われます。それは誰がつくったものでもない。必然だと思います。なぜならば、一人一人が、自分さえよければいいという考えになってしまったからです。
鍵山秀三郎 イエローハット創業者、日本を美しくする会創始者
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わずか数人は歴史を大きく変える力を持つ。しかし、我々一人一人が小さな変革を起こすことでも、それが集まれば、この時代の歴史となることが可能なのだ。
ロバート・ケネディ アメリカ上院議員、司法長官
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弱者にとっては、「許す」ということは不可能なものです。「許す」というのは強者の特権です。
マハトマ・ガンジー 宗教家、政治指導者
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世間の物事は、進歩しないものは必ず後退し、後退しないものは必ず進歩します。進歩も後退もせずに一か所にとどまっているものなどあるわけがありません。
福沢諭吉 思想家、教育家
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富者をうらやんでこれを嫉視するのは、自分の努力の足りぬ 薄志弱行のやからのやることだ。幸福は自らの力で進んでこれを勝ち取るのみだ。
渋沢栄一 実業家、官僚
西村博之(ひろゆき)について
西村博之はインターネット掲示板「2ちゃんねる(現・5ちゃんねる)」の開設者。2ちゃんねるは匿名のインターネット掲示板で、インターネットが広く普及する以前の1999年に開設された。当初はいかがわしい書き込みも多いアングラサイトであったが、利用者が増加したことで影響力も増して行き、日本でも有数のアクセス数を誇るWEBサイトに成長した。さらに「電車男」が書籍化、映画化されたり、書き込みを転載するブログが多数生まれるなど、日本のインターネットの勃興に大きな影響を与えた。
西村博之は1976年(昭和51年)11月16日、神奈川県に生まれた。中央大学文学部に入学し、在学中にアメリカのアーカンソー中央大学に1年間留学。1999年5月アメリカ留学中にインターネット掲示板「2ちゃんねる」を開設した。2ちゃんねるは当時人気だった掲示板・あめぞう掲示板が荒らし行為などによって機能不全に陥り、当初はその避難所として開設された。あめぞうは荒らし行為が収まらず1999年中に閉鎖されたが、この荒らし行為に西村博之本人が関わっていたとの疑惑もある。「あめぞう」から多くのユーザーを受け継いだ2ちゃんねるは設立当初から人気サイトとなり、さらに書き込みの多さによってユーザーが集まる好循環を生み、インターネットの普及とともに巨大掲示板へと成長していった。
2ちゃんねるでは誹謗中傷、暴露、薬物の売買情報など、不適切な書き込みが多数みられ、それによって運営者の西村博之が訴えられるケースが相次いだ。西村博之はこれらの訴訟を黙殺し、賠償命令が出てもそれを支払わずに放置し、賠償の事項を待つという手法を用い批判を受けた。2014年、金銭問題により2ちゃんねるの運営がシンガポールの会社経営者ジム・ワトキンスに移行。西村博之はこれを不服として裁判を起こす。ジム・ワトキンスは対抗策として2ちゃんねるのドメインを2ch.netから自らが保有する5ch.netに変更し名称も5ちゃんねるに変更。これにより2ちゃんねるは消滅した。