私自身、会話の選択肢を用意していなくて失敗したことがあります。ある番組で、フィギュアスケートの世界選手権で優勝した安藤美姫選手に中継がつながりました。すると、司会者がいきなり私に、「何か質問はありますか」と振ってきた。スポーツコーナーだから出番はないだろう、と油断していた私は大慌て。とっさに思い浮かんだのが優勝候補の一人だったキム・ヨナ選手の転倒シーンだったので、思わず「ヨナ選手が転んだとき、やったと思いましたか?」と間いてしまいました。当然、テレビ局に抗議の電話が殺到。私のブログも大炎上して、抗議のメールは半年くらい続きました。このような事故を起こしてしまったのは、私がぼんやりしていたからです。頭が真っ白になるのは頭の働きが鈍いからであって、度胸とは関係ない。逆に言うと、つねに会話の選択肢を2、3用意していて、相手の反応に合わせて適切なものを選ぶ頭の良さがあれば、どんなときも冷静でいられるのです。
森永卓郎 経済アナリスト
この名言を見ている方にお薦めの名言
-
相手方の価値観に訴え得る「お願い」だけが、その人を動かすことが出来る。
橋下徹 弁護士、政治家
-
英語もろくにできない俺が海外でやれたのは、とにかく好奇心が強かったから。外国の選手たちのやり方が面白そうだと思うと、俺は自分ですぐに試してみた。すると相手も「バンカーショットを教わりたい」とか言ってきて、そのうち食事やツアーの移動も一緒にするほど仲良くなってね。結局、コミュニケーションは言葉じゃない。気持ちの問題。
青木功 プロゴルファー
-
年寄りと会話するのは大きな楽しみだ。皆が進むことになる道を通って来た人たちであるし、それらがどれだけ辛く困難であるか、またどこが平坦で容易であるか知っているのだ。
プラトン 哲学者
-
その子の特徴を把握してあげることが大切だと思うんです。
原晋 陸上指導者
-
他者の感情を尊重することから生まれる謙虚さ、慇懃さが礼の根源である。
新渡戸稲造 教育者、思想家
森永卓郎の他の名言
-
就業後に投資や副業に熱中するのもいいですが、仕事で稼ぐための力をつけるために時間を使うことは、長い目で見て大切なこと。それを続けていけば仕事を効率的、面白くでき、出世や収入アップにつながります。まずは本業の地固めにトライしてみましょう。
森永卓郎
-
私の場合は、まず動く。つまり、とりあえず先にしゃべってしまうんです。すると、相手の反応によって、判断ができる。
森永卓郎
-
立場や視点を変えるだけで、話って面白くなりますよ。蚊に刺された話を、蚊の立場になって話してみるとか。それだけでちょっと面白そうでしょ?
森永卓郎
-
投資は水物ですから、全財産を注ぎ込んで一か八かの勝負に出てはいけません。お金持ちは、一度勝負に負けても、次に注ぎ込むお金がまだ十分にありますから、投資の世界でお金持ちを相手に戦っては絶対に負けます。一攫千金を狙うのではなく、今後の生活費を確実に確保するために、資産運用を行なってください。
森永卓郎
-
日本企業が海外展開でつまずく最大の理由は、計画性に欠き、やみくもに進めるから。例えば過去の円高時に海外拠点を作った企業は多いのですが、いまは円安になり、国内のほうがローコストでモノが作れます。ですが、一度設備投資したがため、採算は悪いのに後に引けない製造業が見受けられます。外的要因に頼った海外展開は、アキレスの踵になりやすいということ。
森永卓郎