何か、世界がもっと根元の方でみしみしと悪くなっていくようです。ですから、アニメーションのことだけ論じてもしょうがないんじゃないかなと思います。
宮崎駿 アニメーション作家、映画監督
この名言を見ている方にお薦めの名言
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強者が弱者に貪り尽くされるのは宿命なのだ。
オットー・フォン・ビスマルク プロイセン王国首相、ドイツ帝国首相
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共和制は民主主義へと堕ち、民主主義は独裁へと退化する。
アリストテレス 哲学者
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毎年、数千人の天才が、自分にも他人にも見出されることなく死んでいく。
マーク・トウェイン 小説家
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じわじわ来たので、みんなあんまり感じてないかもしれないんですけれども、GDPの世界シェアっていう面で見ると、とてつもない大転落を日本経済が起こしてしまったっていう平成の30年間の歴史なんだと思います。
森永卓郎 経済アナリスト
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被爆国がこれから増えないという約束はどこにもない。
井上ひさし 劇作家、放送作家、小説家
宮崎駿の他の名言
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最近の映画には成長神話みたいなものがあって、そのほとんどは成長すればなんでもいいと思ってますね。だけど現実の自分を見て、お前は成長したかと言われると、僕なんか何かこの60年、ただグルグル回っていただけのような気がするんです。
宮崎駿
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人間は残酷なもの、残虐なものを自分たちの世界から排除したいと思ってヒューマニズムとか法律とか色んなものを作り上げて来ましたけども、実は自然界そのものが残忍なものなんですよ。
宮崎駿
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一人ひとりが立ち止まったら、色が黒かろうが白かろうが、ボスニア・ヘルツェゴビナにいようが奥尻島にいようが、みんな同じなんだ。家族のことを思って泣いたり叫んだり。
宮崎駿
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今のような、どこに自分たちが行くんだろうと、自分で考えないとわからない時代が来たときに、歴史的なことに対する無知とかいうのはいずれしっぺ返しが来る。
宮崎駿
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希望というのは善だ、いいものだと思っているわけでしょ。必ずしもそうじゃないですよ。暗い時に希望というものを作り上げて、それによってごまかしている部分があって―、いい加減な希望より絶望の方がましだと言う人間もいるくらいですから。映画がいつも希望を語らなけりゃいけない、なんてぼくは思わない。
宮崎駿
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自然というのは美しくてとてもいいものであると同時にとても凶暴で恐ろしいものなんですよ。残忍なものだと思うんです。この個体とこの個体がどうして生き残るかというと、こいつはたまたま何かに喰われたとか、樹が倒れて来て死んだとか、残忍でしょ?そういう不条理なもの、あるいは意味もなく突然抹殺するものに対して「残忍」とか「野獣のような」とかそういう形容詞を作って来たんですね。大した野獣なんて日本にはいないのにね。「人間のように残酷だ」という形容詞は使わないですよね。実は人間の方が残酷なのに。
宮崎駿
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ぼくはもう、一人の個人としてはもうだいたい先が見えたなという感じになってます。このまま仕事を続ければうまく行って手塚治虫さんの年令で死ぬだろうなって気がするんです。そうなりたくないから、「これを最後にしたい」って言ってるだけでね、他のこともやりたいから。アニメーションだけやって「あーっ忙しい」とか「クソーッ」とか言いながら死ぬのイヤですから。
宮崎駿
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本を読むから考えが深くなる、なんていうことはあまり考えなくてもいいんじゃないでしょうか。本を読むと立派になるかというとそんなことはないですからね。
宮崎駿
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天災で、どんなに悲痛な思いをしても、この国の人々はそれでも生き続けようとする力を持っている。
宮崎駿
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僕は思想家になるよりも、目の前にいる子供たちに映画をつくってるということが一番大事だと思えたから、思想家になんかなりたくないですから。だいたい、僕が言ってるようなことはもっと立派なお坊さんたちが遥か昔から言ってるんです。
宮崎駿