夜の熟睡を死んだように眠るとたとえるのは、適切な表現かもしれません。人は夜、眠りの中に死んで、朝目を覚ます時は死から甦るのだと考えられるからです。「日々これ新たなり」ですね。
瀬戸内寂聴 小説家、僧侶
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死ねば楽になるが、死ぬより苦なことはない。君はどっちを選ぶ?
パブロ・ピカソ 画家
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「我」を去り私心をなくす、そうして自然の大道と己を一緒にしてみると、「生死」というものがなくなってくる。
高橋是清 大蔵大臣、日銀総裁、総理大臣
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川の中ではあなたが触る水が一番最後に過ぎ去ったものであり、また、一番最初に来るものである。現在という時も同じである。
レオナルド・ダ・ヴィンチ 画家、彫刻家
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好きなことしなかったら、生きている意味なんてないじゃないですか。
蛭子能収 漫画家、タレント
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東京オリンピックの開催が決まった時、「TOKYO」という文字が溢れ返るのを見て、僕は自分の住んでいた「東京」はもはやローマ字で表現したほうがしっくりくる気がしたものです。町は生き物なのだとは思いますが、一方でその変化に否応なく翻弄され、時代に流されていく人たちがいる。
倉本聰 脚本家
瀬戸内寂聴の他の名言
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人間はいつも無いものねだりなのです。そして心はいつも満たされない思いで、ぎしぎし音を立てています。欲望はほどほどに抑えましょう。
瀬戸内寂聴
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いいことも長く続かなければ、悪いことも長く続かないはずです。
瀬戸内寂聴
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人間に与えられた恩寵に「忘却」がある。これは同時に劫罰でもあるのですが。たとえ恋人が死んでも、七回忌を迎える頃には笑っているはず。忘れなければ生きていけない。
瀬戸内寂聴
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老いも死も、人間として生まれたら当然通らなければならないもの。年を取らない人間なんていたら気持ちが悪いでしょう。死なない人間なんかいたらもっと気持ちが悪いですよね。だから、人間は老いるために生まれて、死ぬために生きてるんです。
瀬戸内寂聴
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八十歳なのにみっともないとか、九十歳なのに恥ずかしいという意識は、みんな頭にはあるんですよね。だけど、人間というのは、死ぬまで、二十歳ぐらいのときの気持ちが続いています。嫉妬とか、欲望とか、そういうものも。それを習慣によって、努めて見まい、行うまいとしているから、表向きは出てこないですけどね。心の中は、みんなそうじゃないかとこの頃思います。人間には、死ぬときまで、何か恥ずかしくて人に言えないような気持ちがあるんじゃないかしら。
瀬戸内寂聴
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30代半ばで「花芯」という小説を出した時、ポルノ小説だと言われて本当にひどいいじめに遭いました。私も若気の至りで、「そんなことを言う批評家はインポテンツで、女房は不感症だろう」なんて言ってしまったから、袋だたきに遭って。結局、文芸誌から5年間、締め出されてしまった。でも、そんなときも負けてなるものかと思ったわね。
瀬戸内寂聴
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「若者の恋愛離れ」と言われますが、どうしてこんな楽しいことに一生無縁でいいのか、もったいないなと思います。
瀬戸内寂聴
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病気は神さまの与えてくださった休暇だと思って、ありがたく休養するのが一番いい。
瀬戸内寂聴
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人間は生まれた時から一人で生まれ、死ぬ時も一人で死んでゆきます。孤独は人間の本性なのです。だからこそ、人は他の人を求め、愛し、肌であたため合いたいのです。
瀬戸内寂聴