人間に与えられた恩寵に「忘却」がある。これは同時に劫罰でもあるのですが。たとえ恋人が死んでも、七回忌を迎える頃には笑っているはず。忘れなければ生きていけない。
瀬戸内寂聴 小説家、僧侶
この名言を見ている方にお薦めの名言
-
今のたった今の時点で努力していない奴らは死ぬときに必ずオロオロするんじゃないのかって思う。それまで何もやってきていないんだから。なにひとつ自分に満足していないんだよね。駄目な奴は。
北野武(ビートたけし) お笑い芸人、映画監督
-
この世に運などない。全ては試練、刑罰、保証ないしは先見である。
ヴォルテール 哲学者
-
私には、誇るべき何もない。学問もない。才能もない。肉体よごれて、心もまずしい。けれども、苦悩だけは、その青年たちに、先生、と言われて、だまってそれを受けていいくらいの苦悩は、経て来た。たったそれだけ。藁一すじの自負である。
太宰治 小説家
-
古来賭博に熱中した厭世主義者のないことは、いかに賭博の人生に酷似しているかを示すものである。
芥川龍之介 作家
-
人生はほんの一瞬の出来事に過ぎない。死もまたほんの一瞬である。
フリードリヒ・フォン・シラー 劇作家、詩人、思想家
瀬戸内寂聴の他の名言
-
人とつきあうのに秘訣があるとすれば、それはまずこちらが相手を好きになってしまうことではないでしょうか。
瀬戸内寂聴
-
夜の熟睡を死んだように眠るとたとえるのは、適切な表現かもしれません。人は夜、眠りの中に死んで、朝目を覚ます時は死から甦るのだと考えられるからです。「日々これ新たなり」ですね。
瀬戸内寂聴
-
人間はいつも無いものねだりなのです。そして心はいつも満たされない思いで、ぎしぎし音を立てています。欲望はほどほどに抑えましょう。
瀬戸内寂聴
-
私は、全ての苦労を喜びに変えてからこなします。それが一番の健康法と美容法です。ストレスがたまらなくなりますよ。
瀬戸内寂聴
-
老いも死も、人間として生まれたら当然通らなければならないもの。年を取らない人間なんていたら気持ちが悪いでしょう。死なない人間なんかいたらもっと気持ちが悪いですよね。だから、人間は老いるために生まれて、死ぬために生きてるんです。
瀬戸内寂聴
-
八十歳なのにみっともないとか、九十歳なのに恥ずかしいという意識は、みんな頭にはあるんですよね。だけど、人間というのは、死ぬまで、二十歳ぐらいのときの気持ちが続いています。嫉妬とか、欲望とか、そういうものも。それを習慣によって、努めて見まい、行うまいとしているから、表向きは出てこないですけどね。心の中は、みんなそうじゃないかとこの頃思います。人間には、死ぬときまで、何か恥ずかしくて人に言えないような気持ちがあるんじゃないかしら。
瀬戸内寂聴
-
30代半ばで「花芯」という小説を出した時、ポルノ小説だと言われて本当にひどいいじめに遭いました。私も若気の至りで、「そんなことを言う批評家はインポテンツで、女房は不感症だろう」なんて言ってしまったから、袋だたきに遭って。結局、文芸誌から5年間、締め出されてしまった。でも、そんなときも負けてなるものかと思ったわね。
瀬戸内寂聴
-
小説を書くことは私にとって快楽なのです。この快楽を手放したくないという欲望が、私にはあります。煩悩は捨てなくてはなりませんが、私はいい小説を書きたいという煩悩だけは、いまも捨て去ることができません。死ぬまで煩悩を抱えて生きるのが、人間というものです。煩悩を完全になくせばブッダですが、世の中はブッダばかりになってしまったら、ちょっと困るでしょう。だから私は、そんなに立派なお坊さんではないのです。
瀬戸内寂聴
-
相手の立場を想像する力、相手の欲することを与えることが「愛」です。相手が何を欲しているかを考えて下さい。相手の身になってしたいことをしてあげればいいのです。
瀬戸内寂聴