浦沢直樹

漫画家

  • Twitter
  • Facebook
  • Hatebu
  • Line
  • Copy

浦沢直樹の名言

浦沢直樹の過去の名言をまとめた名言集です。

  • 自分では絶対にこれは無理だというような完成形を一番最初に頭に思い浮かべること。そういうイメージが最初にあったほうが絶対に良い。なぜなら今の自分に積み重ねていくという作業は非常に困難でたかが知れているから。完成形が頭にあればそこに辿り着くにはどうしたらいいかという逆算になるので明日に向かって踏み出す一歩は圧倒的に変わるはず。

  • 「ただ絵を描くのが好き」っていう、そこにいつでも立ち戻らないと。それは、一番最初のモチベーションですよね。

  • 描いている本人が意表を突かれたりとか、気がつかされたりとか、そういうことを繰り返しているからこそ、面白い話になってくるんでね。最初からこうするんだって決めて、そこに向かってきっちり計算ずくで入っていく作品なんて、きっと読んだら面白くないんですよ。

  • 漫画描くときの最初は、思いついたクライマックスを描きたくてずっと描いていくんだけど、描き上がってみるとクライマックスの部分はホントに少しだけだったりするんですね。後から、自分はそこまでの流れが描きたかったんだ、ということがわかったりするんです。

  • 成長するためには、新しいことを吸収しなくてはいけない。自分のストライクゾーンなんて言っていては、何も変わらない。あえて悪球を取りにいき、それをつかんだとき自分のストライクゾーンが広くなる。初めはわからないものほど興味を持つべき。

  • 僕らが何でこんなにずっと描いているのかって、上手くなりたいだけなんですよ。

  • 描き手が描きたいものがズバッと定まっているものは、訴求力がある。

  • 誰かが描いたものは、もう自分が描く意味がないので、せっかくこの白い紙に何かを描くんだったら、まだ誰も描いたことがないものを描きたいという願望はある。

  • 僕、そうとう嫌らしい漫画の読者だったと思うんですよ、子供の時から。あの時の「自分」という、うるさい読者―僕にとって、それが基準なんです。「ああいう子が世の中にいるんだもん」と思う。「ダッセえ」「あいつももう終わりだな」「手塚治虫も最近な~」なんて言ってたわけですから。あの子ですよ。本当にね、ああいう子にバカにされたくない。

  • 今は無料で読める漫画っていうのがあるじゃないですか。僕の今まで生きてきた感じからして、「タダで見る」ってことがどうしても、しっくりこないんですよね。昔は漫画は憧れの対象で、背伸びして一所懸命、手に入れるものだったのに。映画にせよ、音楽にせよ、事情は同じだったはずなんですよね。それがタダになると、憧れもへったくれもなくなっちゃう。

  • わかりやすいものっていうのは人前でわざわざやらなくてもいいじゃんと思っているところもあります。人々がわかりきっているものを提示するのは面白くないですから。「これなに!?」っていうものを提示し続けたいです。

  • 人に見せたり聞かせたりするものだから基本的にはそのお客さんが喜ぶ物を作らないといけないという感覚は持っていますが、それだけではただのコマーシャルになってしまうのでそれは絶対にやりたくないんです。だけど逆に自分のやりたいことだけをやってお客さんたちがドン引きという状態なのはやる価値があるのかな、と考えたりしてしまうんです。

  • 一流の人と自分を比較し、焦りを感じる人も多いでしょう。そんなときは、彼らの新人時代を追体験してみることをおすすめします。たとえば、僕がやったのは黒澤明監督の全作品を一作目からたどること。デビュー作の「姿三四郎」は荒けずりだけど面白い若手監督が出てきたなと思い、二作目の「一番美しく」は戦争中で戦意高揚色が強い中、しっかりメッセージを入れているなとか、五作目の「わが青春に悔なし」は若くして彼の代表作になるかもとか……。彼らも試行錯誤しながら成長していったことを知れば、一流の人にも臆する気持ちがなくなります。

  • 「ここ描きたくない」とか「ここつまらない」となったら、それは絶対に読者もつまらないんだから。すべての絵を描きたい絵にすることで、読者もすべてのコマが楽しくなる。

  • 僕らの若い頃って、描き手はみんなアート寄りなんですよ。だけど「そんなアート描いていないでもっと売れ線描けよ」って言われる。やっぱりそういうのと、売れ線みたいなのがせめぎ合いながら、混合して混ぜながら行く方が面白い感じがする。

  • 「面白い」とは何かというのを自分で体得していく以外にない。何を吸収して、何を見て感動してとか、何を見て怒ったとか、どうなって嬉しかったとか、そういうようなことが全部総動員になって、「面白い」というものが出来上がる。

  • 絵を描いている人はずっと「絵が上手くなりたい」って、一生そう言って終わるんだよね、きっと。

  • 物語を面白くするためにはどんな努力でもします。面白いと納得するまで妥協はしません。もともと仕事ではなく、遊びで始めた漫画です。遊びに妥協なんてありませんよ。

  • できあがった作品がどういうムードで、どう思われるかということが重要であって、そこにおける手法はなんでもいい。

  • つまんなくなっちゃうのよ、思い通りになっちゃうと。思い通りにならないというか、ドラマが勝手にアメーバのように動き出す方が、描いていて面白い。

  • 漫画はいい読者がいて初めて成立するものなんです。

  • 僕は、漫画家になろうと思ったことは一度もなくて、ある意味遊びの延長で漫画を描いているんです。なぜなろうと思わなかったかというと、僕が好きな漫画は、売れない漫画が多かった。その僕が好きに漫画を描いたら、必然的に売れない漫画家になるんじゃないかと思って。だったら社会人になって好きに自分で描いていればいいだけであって、それは生業にするものではないんじゃないかっていうことで、だから一度も「なろう」とは思ってなかったんです。

  • 僕は、日本マンガのすばらしいところは、即興性だと思います。あることをパッと思いついたら、ストーリー全体も変わっていきます。7年や8年、長いこと連載が続く状態で、最初に考えたことを貫徹するのは、すごく立派な感じがしますが、飽きると思います。作り手が飽きちゃった作品は、絶対におもしろくないです。描きながら、作り手が「えっ、こうなるんだ!」っつってワクワクドキドキしていないと、作品は絶対におもしろくない。

  • お金を出した人には、どんどん文句を言う権利があると思うんです。だけど、タダで見たんだったらゴチャゴチャ言うなよ、ってことになっちゃう。本当は作家にとってゴチャゴチャ言ってもらうことは、とってもいいことなんだよね。もちろん「面白かった」って言ってもらえればうれしいけど、なけなしのお金をはたいて買って思った意見て、重みが違いますよね。漫画家と読者の立場が、非常に対等な感じがするんですよ。

  • 若い頃は暴走してわかる人にだけわかればいいみたいな考えだったときもありますが、より多くの人に届けるのってすごく重要なんじゃないかと考え方に変化しましたね。あとは本当に良い物を作れば多くの人が振り向いてくれると思ってます。

  • 絵文字のようにシンプルにニコッと笑っている人などいません。40歳の人であれば、40年間の人生を引きずった笑い方になるのです。喜怒哀楽の間には何百種類の感情が存在しています。そういう微妙な表情が人間の感情であるし、僕は漫画でそれを表現したい。だから、喜んでいるのか、怒っているのかがわからないような、複雑な表情を描いていきたい。読者はその何ともいえない表情から、登場人物の複雑な感情を感じとってくれていると思います。

  • 「次に描くのが最高傑作のはずなんだよ」とやる以外ない。

  • 読者を喜ばせたいとか、「うわっ」と言わせたいとか、ドキドキさせたいとか、「そのためだったら命をどのくらい削ってもいいわ」って、そういうことなんじゃないかなと思うんですよ。

  • ネット通販のように「あなたはこれが好きでしょう」とレコメンドしてくる世界に危機感を覚えます。新たな世界と出合う可能性をどんどん狭めている気がするからです。

  • 結局、何を描いてもいい、僕らの自由だから。その中での正解探しは、本当に大変ですよね。

浦沢直樹の名言を見ている方へお薦めする名言

浦沢直樹の残した名言を分析し、それらの名言の傾向に近い名言を厳選して紹介します。

浦沢直樹について

浦沢直樹は東京都府中市出身の漫画家。壮大な設定と入り組んだストーリーの大人向け社会派漫画を得意とする。代表的な作品に「YAWARA!」、「MASTERキートン」、「MONSTER」、「20世紀少年」、「PLUTO」などがある。「YAWARA!」がテレビアニメ化されて人気を博し、「20世紀少年」は3部作で映画化された。「MONSTER」、「PLUTO」で手塚治虫文化賞マンガ大賞を受賞している。

1960年(昭和35年)1月2日、東京都府中市に生まれる。都立富士森高校から明星大学人文学部経済学科に進む。高校時代、大学時代は軽音楽部に所属。浦沢直樹は幼い頃から漫画を描き、大学時代には漫画制作に没頭。大学卒業後は漫画の編集者を目指していた。出版社の小学館の面接を受けた際、自らが製作した漫画「Return」を持参したところ、新人賞への応募を勧められ応募。「Return」は新人コミック大賞で入選し、浦沢直樹は漫画家として活動を始める。1983年「ゴルゴ13 別冊」に掲載された読み切り漫画「BETA!」でデビューし、1984年「踊る警官」で初連載。1985年から1988年までビッグコミックオリジナルで元傭兵が主人公の「パイナップルARMY」を連載し、1986年から1993年までビッグコミックスピリッツで女子柔道の漫画「YAWARA!」を連載。以降、浦沢直樹は2本の漫画連載を同時進行させ、1988年から1994年まで考古学をテーマにした「MASTERキートン」、1993年から1999年までテニス漫画「Happy!」、1994年から2001年までサスペンス漫画「MONSTER」、1999年から2006年まで「20世紀少年」を連載した。2003年から2009年まで「PLUTO」、2008年から2016年まで「BILLY BAT」を連載。2018年に「連続漫画小説 あさドラ!」の連載開始。

浦沢直樹の作品は大人向けの作品が多くテレビアニメ化されることは少ないが、女子柔道漫画の「YAWARA!」は日本テレビ系列のゴールデンタイムで放送され、「MASTERキートン」、「MONSTER」もテレビアニメ化された。「20世紀少年」は2008年から2009年にかけて3部作で堤幸彦監督・唐沢寿明主演の実写映画が公開された。