浦沢直樹
漫画家
浦沢直樹の名言
浦沢直樹の過去の名言をまとめた名言集です。
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漫画って恐ろしいですよね。やればやるほど執念が濃くなる。なぜそこまで人を引きずり込むのか、漫画というものはっていうね。
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日々だよね。日々の暮らしの中に答えがある。人のシワとか、ホントに見てるもん、ずーっと。「ああ、二重あごのシワはそう入るのか」とかホント見てる。
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漫画の成功なんて「雑誌に載った」ことなんですよ。で「何人かの人に見てもらった」という、まずそこに立ち返らないとね。
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4、5歳から漫画を描いてきて、50年以上ずっと「もっと上手くなりたい」と思ってやってきた。
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漫画家が1週間だったら1週間、作品を出すために寝食忘れて18ページ20ページを描いて世に出しているのに対し、読み手はほんの数分でパラパラパラッ、でしょう。もしかして漫画家と読者の熱量に差がありすぎるのでは、というか、上手な読み手は、熱量をもって読んでいるんですけどね。
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絵ってフェティシズムの表明じゃないかと思うんですよ。「自分はここにグッときているんだ」とバーンって。とっても恥ずかしい作業。でもそれが強烈に表現されているものは、やっぱり人の心を打つんですよね。
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僕は中学生のときに、ボブ・ディランを聴いてそのよさがまったくわかりませんでした。ところが毎日修業のように聴いていたら、あるときに「わかった!」と稲妻がドーンと落ちたような衝撃が起きた。「知覚の扉」が開き、既成概念に縛られていた自分が解き放たれた瞬間です。すごく違和感のあるものでも、それを浴び続けていると、懐かしいものに変わります。
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おばあちゃんにお小遣いをもらうんですよ、100円。で、その100円玉で普通おもちゃとかお菓子とか買うじゃないですか。僕、それで大学ノート買うんですよ。「これで漫画描き放題だ」って言って。僕は、子供のときからずっと暮らしていて生きている時間、全部漫画にならないかなって生きているような人だから。「これ使える」とか、そんなことばっかり考えていますよね。
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大きな嘘をついて、細かいところはものすごく現実を突き詰める。それが僕ら漫画家のあるべき姿のような気がする。
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僕もモノローグ「なんかつらいわ」っていうふうに言っちゃダメっていうことですね。
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ぐっとくる線の集合体かどうかというのがまず第一。それがずっと高まっているから絵として完成していく。
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中学生の頃、「火の烏」を読んで漫画の力、それを描く手塚治虫という漫画家の壮大な創造力に心打たれ、僕の人生観のすべてが決まった。
浦沢直樹の名言を見ている方へお薦めする名言
浦沢直樹の残した名言を分析し、それらの名言の傾向に近い名言を厳選して紹介します。
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変化にチャレンジすることよりもっと重要なことは変化を創造することです。世の中のほとんどの人には変化に対する抵抗感がある。逆に、楽観的な精神を持って喜んで変化を受け入れ、対応していくような人であれば、他とかなりの差をつけられる。つまり競争に強いということです。
ジャック・マー アリババグループ創業者
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「悲しい」 とか 「さびしい」、そういう言葉があるけど、音楽の場合は、作曲家が悲しいと書いても、どのぐらいまで悲しくやっていいかは、書いていないんですよ。そして、その悲しさの度合いは、人によって全然違う悲しさが、震えちゃうぐらい悲しいのか、それともさびしさが入っている悲しさなのか。あるいは、ほんとにもう悲しいのが中に入っちゃって外には出てこないのか、泣いちゃうぐらい悲しいのか……。その度合いの幅というのは、とても広い。そこで、それを決めていくためには、演奏家の判断が必要になってくるんです。 音楽の場合は、言葉で悲しいと書くよりも、それ以上にうんと幅が広いと思う。
小澤征爾 指揮者
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形ないものをベースにして、感動とともに人の心に届けるものを作っていくためには、僕たちの中に「愛」と「信頼感」がないと、何も始まらない。
松浦勝人 エイベックス創業者、音楽プロデューサー
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本当にオリジナルのものを生み出すなんて、無理だということです。たとえ自分が生み出した!と思っても、たいていはもうどこかで誰かがやっています。「ゆるキャラ」や「マイブーム」だって、もともとある言葉を合体させただけですからね。
みうらじゅん イラストレーター、ライター、タレント
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同じことを何度も演じろといわれても、できない。
高倉健 俳優
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周囲より僕は歌の力ってのを信じてます。
忌野清志郎 ミュージシャン、ボーカリスト
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とても反語的なんだけど、アートはお金のあるところでしか発展しない。だから、世の中の必要性などに反して、自分の道を行け。アーティストの条件なんてないし、学校でアートを学ぼうなんて、もうそこからダメ。
坂本龍一 作曲家、ミュージシャン
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常に新しいことに挑戦したいという気持ちはありますが、オリジナリティそのものを目的にすることはない。
宮本亜門 演出家
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絵を描くことが好きだったし、漫画の筋を考えるために、食い物を削ってでも惜しみなく資料を買ってましたよ。でも、不満はなかったね。だって、大好きなことをやれるだけで幸せだったから。本当にメシを食えなかったら困るけど、成功は二の次だったのです。
水木しげる 漫画家
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文章によって抽象化されたものが、読者の中で具象化する。そんな「水だと思って飲んだら血だった」と感じさせる小説を理想とする。
宮本輝 小説家
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芸術家も同じだが、本当の政治的カリスマも最初は嫌悪をもって迎えられるんだ。
村上龍 小説家、脚本家
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プロのまんが家になるということは、何万、何十万という単位の読者を相手にしなければなりません。まんが家は、自分の頭の中で作りあげたフィクションの世界を、紙面にうつしかえて読者に伝え、その共感をえたいと思って一生懸命にまんがをかきます。読者を喜ばせたい、楽しませたい、感動させたい、という気持ちがあるからこそ、プロのまんが家になるわけです。
藤子・F・不二雄 漫画家
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問題解決を図るよりも、新しい機会に着目して創造せよ。
ピーター・ドラッカー 経営学者
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まだテレビというメディアは面白くなると思ってますからね。そのためにどんなことができるのかって、考えています。もっと違う形で面白いことがあるんじゃないかと僕は思ってます。テレビって、まだここにこんな凄いものがあったのかって、ビックリするような何かを、たぶん探し続けるでしょうね。
石橋貴明 お笑いタレント
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結局のところ、芸術の偉大さとは、美と痛み、人類愛と世界の狂気、耐えがたい孤独、疲弊させる人々、拒絶と同意との間の絶えざる緊張にあるのだろう。
アルベール・カミュ フランスの小説家
浦沢直樹について
浦沢直樹は東京都府中市出身の漫画家。壮大な設定と入り組んだストーリーの大人向け社会派漫画を得意とする。代表的な作品に「YAWARA!」、「MASTERキートン」、「MONSTER」、「20世紀少年」、「PLUTO」などがある。「YAWARA!」がテレビアニメ化されて人気を博し、「20世紀少年」は3部作で映画化された。「MONSTER」、「PLUTO」で手塚治虫文化賞マンガ大賞を受賞している。
1960年(昭和35年)1月2日、東京都府中市に生まれる。都立富士森高校から明星大学人文学部経済学科に進む。高校時代、大学時代は軽音楽部に所属。浦沢直樹は幼い頃から漫画を描き、大学時代には漫画制作に没頭。大学卒業後は漫画の編集者を目指していた。出版社の小学館の面接を受けた際、自らが製作した漫画「Return」を持参したところ、新人賞への応募を勧められ応募。「Return」は新人コミック大賞で入選し、浦沢直樹は漫画家として活動を始める。1983年「ゴルゴ13 別冊」に掲載された読み切り漫画「BETA!」でデビューし、1984年「踊る警官」で初連載。1985年から1988年までビッグコミックオリジナルで元傭兵が主人公の「パイナップルARMY」を連載し、1986年から1993年までビッグコミックスピリッツで女子柔道の漫画「YAWARA!」を連載。以降、浦沢直樹は2本の漫画連載を同時進行させ、1988年から1994年まで考古学をテーマにした「MASTERキートン」、1993年から1999年までテニス漫画「Happy!」、1994年から2001年までサスペンス漫画「MONSTER」、1999年から2006年まで「20世紀少年」を連載した。2003年から2009年まで「PLUTO」、2008年から2016年まで「BILLY BAT」を連載。2018年に「連続漫画小説 あさドラ!」の連載開始。
浦沢直樹の作品は大人向けの作品が多くテレビアニメ化されることは少ないが、女子柔道漫画の「YAWARA!」は日本テレビ系列のゴールデンタイムで放送され、「MASTERキートン」、「MONSTER」もテレビアニメ化された。「20世紀少年」は2008年から2009年にかけて3部作で堤幸彦監督・唐沢寿明主演の実写映画が公開された。