お客さんにたくさんの仕事をさせた商品ほどよく売れる。例えば、大雨の中、僕はある演劇を観に行きました。傘を差してもズボンの裾が濡れてしまって不快に思いながら、何百人ものお客さんが傘を手に会場へ向かう光景を見た時、ここまでお客さんに仕事をさせるこの演劇の力は素直にすごいなと感心したんです。お金を支払う側に仕事をさせてしまう商品力、それは一体何なのかと。
糸井重里 コピーライター、株式会社ほぼ日創業者
この名言を見ている方にお薦めの名言
-
無理・無謀に挑戦して、それをクリアしていくことが世の中からは一番カッコよく見えるんですよ。僕は設立当初から、何かを売るというよりも、幻冬舎というブランドがいかに鮮やかに見えるかということに心を砕いてきた。
見城徹 幻冬舎創業者
-
昔からある、「飲む、打つ、買う」がいまでも残っているように、人が面白いと思うことなんて変わってなくて、その本質をいかに隠ぺいして新鮮に感じさせるかです。ネットサービスも、それを組み込めばいいんです。
西村博之(ひろゆき) 2ちゃんねる開設者
-
ヒットの源流というのは、実は流行というよりも普遍性。
テリー伊藤 テレビプロデューサー、タレント
-
ブームはいつも「誤解」から生まれる。実は「ゆるキャラ」を一気に広めたのはマスコミ。奈良の「せんとくん」が批判されたり滋賀県彦根市の「ヒコにゃん」に使用停止問題で騒がれたとき、「地方のキャラクター」と書いて「何か違う」と思ったマスコミの人たちが、「ゆるキャラ」を使ったんですよ。マイナスの意味で使われ始めたにもかかわらず、すごく普及するうちに、価値が裏返って「いいもの」になった。
みうらじゅん イラストレーター、ライター、タレント
-
アップルは携帯電話市場で成功できるはずだ。なぜなら我々はソフトウェアの企業で、競合は全てハードウェアの企業だから。
スティーブ・ジョブズ アップル創業者
糸井重里の他の名言
-
スケジュールは、秘書から毎日メールでもらっています。日ごとに更新されていくので、毎日の予定をちゃんとはつかんではいません。でも、そのくらいがいい。スケジュールを把握していると上手にやろうとして、力の入ったスイングばかりになっちゃうというか。やっぱり何があっても、「はい」ってスタートできるようじゃないと、たくさんの仕事を動かせないんですよね。
糸井重里
-
他の会社さんから提案が来たら、お会いするようにはしています。ただ、「ほぼ日」には「約束3原則」というのがありまして、それを基に動くようにしています。できるだけ約束をする、できる約束だけをして、守る、守れなかったら全力で謝る、です。これにおまけとして、「頼まれたことは、こちらからお願いしてでもしたいことかどうか、1日置いて考える」がつきます。ですから、企業からのお誘いも、こちらがお願いしてでもぜひやりたいことかどうか、よく考えて返事をします。
糸井重里
-
プロジェクトは会社が用意するのではなく、社員が自立的に手をあげてやります。決め事になると何でも楽なんですよね。しかし、楽をすると頭が休んでしまう。頭が休むとアイデアは生まれません。さらに、アイデアがないと周りを巻き込めないから、やる仕事がなくなります。
糸井重里
-
「しかし、こういう事実があるから」などと言い出せば、全体のバランスを取ることばかりに気を取られアイデアはなかなか形になりにくい。理詰めの思考は、時にアイデアを潰してしまうことがある。
糸井重里
-
僕の理想は、国でいえばブータンのような会社なんです。小さくても、国民総幸福量という独自のコンセプトを打ち出して、存在感を示している。「ほぼ日」も同じで、売上や成長率はちっぽけでも、多くの人にいい影響を与えることができたら、と考えているんです。
糸井重里
-
売れるものなら何でも売りたい、というわけではなく、僕にとってはTシャツを販売することも、「ほぼ日」で文章を書くことも、同じことなんです。商品も読み物も、すべてコンテンツ。やりたいことしかしたくない。
糸井重里
-
面白そうと思った周囲の人は、そのアイデアに乗っかりたがる。つまり、楽しいところを攻めれば、実現するスピードも速まる。
糸井重里
-
僕は、バンドマンが観客を呼ぶために工夫するのと同じようなことをやってきました。ミュージシャンが最初にギターを習うとき、ギターでどう稼ぐかではなく、「どういう音楽をつくりたい」「どういう演奏をしたい」といったことを真っ先に考えると思います。利益や売上、顧客の価値について考えるのはずっとあとになってからだと思うんです。たぶん僕も、「まず音楽がつくりたかった」というミュージシャンと同じような感覚で経営してきたと思います。
糸井重里
-
長いスパンで見た時に、目先の利益や結果だけを求め、売ることが目的になった商品やサービスは、必ず顧客を落胆させる。それはどのビジネスでも同じ。
糸井重里
-
「何も知らないよそ者がうっかり進めちゃった」ということが、何かを変えるエネルギーになったのではないか。
糸井重里