およそ世の中に、歴史というものほどむずかしいことはない。元来、人間の知恵は未来のことまで見通すことができないから、過去のことを書いた歴史というものに鑑みて将来をも推測しようというのだが、しかるところ、この肝心の歴史が容易に信用せられないとは、実に困った次第ではないか。見なさい。幕府が倒れてからわずか30年しかたたないのに、この幕末の歴史をすら完全に伝える者が一人もいないではないか。
勝海舟 幕臣、政治家
この名言を見ている方にお薦めの名言
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敵も味方も自分らが正しいと思えばこそ戦が起るのだ。
遠藤周作 小説家
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いま、世の中に閉塞感が漂っているとよく言われます。それは誰がつくったものでもない。必然だと思います。なぜならば、一人一人が、自分さえよければいいという考えになってしまったからです。
鍵山秀三郎 イエローハット創業者、日本を美しくする会創始者
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ものごとの意味はものごとそれ自体にあるのではない、それに対する我々の態度にあるのだ。
サン=テグジュペリ 作家、パイロット
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民主主義とは、すべからく独裁である。それは政府に対し、世論に反した行動を取る力を与えている。さらに、意見の違う個人に反した決定を下すことができる、全体の意志は全員の意志ではないのだ。民主主義は自由と矛盾している、さらに言えば自由とは真逆だ。
イマヌエル・カント 哲学者
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頑張ってればいいっていう風潮はよくないわよ。
マツコ・デラックス タレント
勝海舟の他の名言
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機は感ずべきもので、言うふことの出来ず、伝達することの出来んものです。
勝海舟
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内で喧嘩をしているからわからないのだ。ひとつ、外から見てみな。じきにわかってしまうよ。
勝海舟
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人心の理というものは、古今おなじだからな。ただその趣きが違って見えるだけだもの。
勝海舟
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外国へ行く者が、よく事情を知らぬから、知らぬからと言うが、知って往こうというのが、良くない。何も、用意をしないで、フイと往って、不用意に見てこなければならぬ。
勝海舟
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今年破れた所を丈夫に直すと、この次はその向ふが破れるものだよ。
勝海舟
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いまの世の中は、実にこの誠というものが欠けている。政治とか経済と言って騒いでいる連中も、真に国家を憂うるの誠から出たものは少ない。多くは私の利益や、名誉を求めるためだ。世間の者は「勝の老いぼれめが」と言って嘲るかしらないが、実際俺は国家の前途を憂うるよ。
勝海舟
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私はすでに門閥階級というものが、大いに国家進運を妨害するということを悟り得たから、その弊害を打破してやろうと思ったが、いかんせん、幾百年来の習慣はまったく親譲りの格式に甘んじて、上をかさに被るというありさまだから、なかなか一朝一夕に断行されるものではなかった。
勝海舟
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時勢の代わりというものは妙なもので、人物の値打ちが、がらりと違ってくるよ。
勝海舟
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私はズルイほど世間をよく知っているから、世間の波には流されない。他人や世間からの評価は、上がるときもあれば、下がるときもある。毀誉褒貶というように、上がった評価も下がるときがあれば、下がってもまたいつかは上がるものだ。10年辛抱すればよいのだ。
勝海舟
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行政改革というものは、余程注意してやらないと弱い物いじめになるよ。肝心なのは、改革者自身が己を改革する事だ。
勝海舟