陸上競技は、成績が数値としてはっきり表れるので、基本的にはそのデータがスカウトの基準になります。それに加えて、「青山学院大学らしいカラーの選手」を採用するようにしています。 青山学院大学らしいカラーの選手とは、例えば、表現力が豊かで、自分の言葉で会話ができて、しっかりと勉強する人。そして、努力を惜しまない人です。青山学院大学では、陸上競技部の選手だからといって単位が免除されるわけではありません。勉強がいやで、講義に出なくなると単位も取れませんし、それがストレスになって陸上に真剣に向き合えないのでは困るのです。ビジネスにおいても、その組織のカラーを意識して人を採用することは重要ではないでしょうか。
原晋 陸上指導者
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組織体というのは、人間の体と同じように、生まれたときから、死に始める。つまりそれ自体が、破滅の原因をもっている。
ジャン=ジャック・ルソー 哲学者
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会社のトップが会長、社長なら、そのうちのひとりは技術者であるべきだというのが私の持論です。やはり、メーカーのトップには必ず技術者を入れた方がいい。結局、クルマをつくるのはエンジニアであって、彼らをきちんと処遇すること、報酬でもポストでも処遇することが非常に大切だと感じています。スズキの場合は、役員人事でも技術系と事務系が均衡しています。
鈴木修 元スズキ株式会社社長
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太鼓の音に足の合わぬ者を咎めるな。その人は、別の太鼓に聞き入っているのかもしれない。
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サッカーっていうのはもちろん自己判断しなきゃいけないから、こうやれ、ああやれって監督が命令してサイン出すものじゃない。もちろんそうだけど、その原点にはやっぱりしっかりした型があってね。
岡田武史 サッカー監督、元サッカー選手
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定期採用だけでは必要な人材を採れないし、スカウトしないで成功した企業もありません。だから私は「これは」という人に出会ったら、食事に誘い、一本釣りをするのです。
似鳥昭雄 ニトリ創業者
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暗いは暗い子で、それが一つの特徴だと思いますので、逆にこちらが明るくさせるように指導教育をすればいい話だと思います。
原晋
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僕の思いだけで「優勝できるぞ」と言うのは半分嘘になってしまう。客観的なデータ、裏付けみたいなものがある程度優勝の領域に入ってきて、チーム内の雰囲気やベクトルが、部員が50人いたら50人のベクトルがトップの方に向かっている状態になっているか、です。さらにそれを押し上げるのが監督の仕事なんですよね。だからデータがある一定のラインを越えたら「優勝の可能性はゼロじゃないな」って思えるのはありますよ。
原晋
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何か問題点とか疑問なところがあったらミーティングで吐き出す、話をすることいい事だ、提案する事はいい事だというチーム組織にしている。
原晋
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陸上競技の場合、1番がいれば50番もいます。50番の選手がやはり50番のままでも、自己ベストを出せば必ず褒めます。そして、どう努力をすれば次の結果につながるかを一緒に考え、ヒントを与えています。選手として芽が出なくても、マネージャーとして活躍する選手が現れたり、故障で苦しみ、大会に出場できるかできないかの瀬戸際で、自分が選ばれたい気持ちをグッと我慢して、チームが勝つために辞退を申し出る選手もいます。そんな選手たちと向き合うたび、本当は出してやりたい思いで胸が熱くなりますけどね。
原晋
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古い常識を打ち破り、強いチームを作るコツは同じベクトルを共有すること。私の指導方針の柱の一つが「考える集団を作る」こと。指導者が提示する目標や練習メニューに従わせるのではなく、選手自身が個人とチームの目標を設定し、やるべきことを決め、グループで話し合う。ベクトルを共有し「強くなるために、何をするべきか」を自ら考え、取り組めるようになれば、結果はおのずとついてくる。
原晋
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部員からの提案を嫌がる監督もいますが、それだと、監督の指示を仰ぐ部員やスタッフばかりになってしまいます。たとえば、陸上競技部のマネジャーが夏合宿の練習時間について、「今日のスタートは何時にしますか?」と聞きに来たとします。指示を出したい監督であれば、「いついつからこのグラウンドで、こういうトレーニングをする」と伝えて終わりでしょう。でも、それではマネジャーは御用聞きになってしまい、何も得るものはありません。天候、気温、風、グラウンドコンディション、練習場の選定など練習時間を決めるさまざまな要素から、マネジャー自身が答えを出して、「今日は日中の気温が30度を超えるので、練習時間は遅めの午後4時半からにしませんか?」と相談に来る。これが、今の青学陸上競技部です
原晋
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ランダムに集まることで目標を客観的に見直すことができ、それぞれの思いを理解することで大きな目標に向けてチームに一体感が生まれる。これは営業マン時代に培った方法。
原晋
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業界という小さな世界に固執して、大きな世界の流れを直視しないと、時代遅れどころか手遅れ。新しい発見やアイデアは外と交わることで生まれます。
原晋
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人間は生まれも育ちも不公平だが、たったひとつ公平なものがある。それは、1日24時間という有限で貴重な「時間」という資源だ。時間をいかに有効活用するか。時間との戦いである陸上競技での勝敗はこの1点で決まる。
原晋
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僕自身、そんなに真面目な学生じゃなかったから、今の学生たちの気持ちが分かる部分もある。ちょっと息抜きしたがっているな、遊びたがっているな、とか。要所要所でアドバイスできるのは昔の経験があるからです。
原晋