為末大

陸上選手、世界陸上400mハードル銅メダリスト

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為末大の名言

為末大の過去の名言をまとめた名言集です。

  • 成功をある程度成功率が高いものにおくのであれば、努力すれば夢は叶うと思う。でも五輪選手になるとか、かなり少ない席の話であれば誰でもできるわけではなくて、才能と、環境がまず重要だと思う。

  • 「自分がなぜそれを目指すのか」と認識している人は、失敗しても、この失敗が自分にとって何を意味するのか、どんな影響があるのかという解を見つけやすい。

  • 世の中に怒っている人は世の中は公平で理不尽ではないと思っている。だからそうではない現実が受け入れられない。子供が親に甘える感情。現実社会は理不尽で不公平。その上で人間らしくあろうと皆生きている。

  • 一般的に言われる努力は、目標に向かって力を尽くして積み重ねる行為をイメージします。1時間の練習を2時間やったら、2倍努力したと言う。でも、行動前に、「自分が何をやるべきなのか」「何のために実行するのか」と考える努力は、日本人はあまりせず、人任せにする場合が多い。僕は、こうした自問する作業は、「努力」という行為の半分以上の領域を占めると思っています。

  • 努力こそが勝利への道。そう考え続けてきましたが、才能や運が占める比率が高いと感じ始めました。どれだけ努力しても勝てない選手がいる。なぜ自分はトップになることができたのか。社会に対してどんな役割を果たすべきなのか。そんなことを考え始めました。

  • 逃げてもいいんです。耐えられないものを耐えようとすれば人は壊れる。

  • 英語が喋れないから英語は必要ないといい、お金が無いから世の中お金じゃ無いという。英語がしゃべれていれば喋れないやつはばかだと、お金があればお金が無いやつはだめだと言っただろう。それが他人に依存している人の特徴。

  • 社会で広く共有されている価値基準の下で、すべての人がナンバーワンになるのは不可能です。また、社会に認められたい一心で努力を重ねていると、ふと「自分は本当は何を喜びとしているか」、すなわち個人としての価値観を見失ってしまうかもしれません。すると、成功しても本人は幸福を感じられなくなってしまうでしょう。

  • 自分にできることに絞って能力を伸ばしていくほうが、成功の確率は高まります。私の場合、チームプレーが苦手ですから、子供時代にサッカーなどの球技を選んでいたら、頭角を現すことはできなかったでしょう。

  • 夢を追いかけ続けている状態こそ、ふり返ってみれば成功なのではないでしょうか。

  • 人生って自分で選択しなくても答えが準備されていて「あなたの学力ならこの大学ですよ」、「この大学ならだいたいこの会社」、「この会社に入るとあなたはこの部署ですよ」って、選択するというよりも受け入れるという作業が多いんです。その中でもどこかのタイミングで「これは自分が選んだんだ」というものがある人が社会を支えていくんだと思います。

  • 本当に強い人というのは「世の中はこういう物差しで動いているけれど自分の勝負はここだ」と自分で決められる人だ。

  • 僕の競技人生は、まさに「負けで終わった」けれど、幸せな人生だったと胸を張って言える。そう、負けと幸福感は別である。

  • 自分や自分の観点が「小さく思える」ような体験をしよう。

  • 継続は力なりは常に撤退を頭に入れている時に効力を発揮する。只ひたすらに継続を信じ過ぎると、大体積み重ね以外の発想も出てこないし、周囲にも継続を信望するように迫ってしまう。大きなイノベーションは大体何かの思い込みをやめる事が側面にある。

  • 競技者が考え始めたら最初スランプにはまる。それを抜けると本質を掴み始めるのだがそれにはセンスもいるし時間もかかる。だから多くの部活動、実業団は囲い込んで一つの色に染める。

  • 怒る人は多くの場合許せないものがあって怒るんじゃなくて、怒りたくて許せないものを探してる。だから、怒っている人は何にでも怒っている。許せてないのが自分自身だという事にまだ気付いていない。

  • 幸福は山頂ではなくて山登りにある。

  • コントロールできないことに目を向けず、コントロールできることに目を向ける。体力の低下や世間の評価はコントロールできないことの代表格。ここだけに目を向けていると、苦しさがつのるばかりです。

  • 成功というものは、確かなもの、確定したものではないと思います。というのは、うまくいっていた人生が、最後の一日で全部ひつくり返って失敗することもありうるからです。反対に、いろいろな失敗があっても、最後の最後に「これでよかったんだ」と幸せに死んでいけたなら、その人生は成功である気がします。

  • 無理なこと、適性のないことで努力をしても、結局は勝つことができず、「負けた」という意識だけを引きずってしまいます。

  • 成功か失敗かは死ぬまで分からない。突き詰めれば、成功と失敗は他人には評価できないとも思います。

  • 私はやりたいことをやってきました。明日死んでも悔いがないくらいです。

  • スポーツで一番大事と言われているのは「兆しを作る」ということなんです。つまり「自分は変われるかもしれない」、「自分はこの方向で成長できるかもしれない」と、なにか一点突破できっかけを作るということです。

  • 良い結果は恐ろしいほどプロセスを肯定してしまう。

  • 本番で勝負強い選手は、自己肯定感が強い。このままの自分でいいと知っている選手は、やはり腹が据わっている。

  • 僕がハードラーとしてひとつのことに25年を費やしたのは、気持ちが強いわけでもなんでもない。毎朝同じものを選び、他の可能性をあきらめ続けただけ。

  • 「やればできる」という姿勢は、結果責任が個人の努力に向かいやすい。子どもは敏感だからそのカラクリにすぐに気づき、本音で夢を語ることを嫌がるようになる。本音で夢を語った瞬間、それがかなわなかったら「お前の努力不足なんだよ」という批判が飛んでくるのを知っているからだ。

  • ほとんどの夢は叶わないし、ほとんどの人生は負けで終わる。「夢は叶う」は叶った人だけが言えるだけで、叶わなかったほとんどの普通の人はそうは言えない。とすれば、「夢が叶わない現実」の中をどう生きていくか。

  • 成功者の言葉しか残らないから「やればできる」が格言になる。現実の社会においてははるかに敗者のほうが多いという事実はわかっておくべきだ。

為末大について

為末大(ためすえ・だい)は広島県出身の陸上選手。2001年の世界陸上エドモントン大会の男子400mハードルで銅メダルを獲得。これは世界陸上のハードル競技で日本人初のメダルであるとともに、トラック種目においても日本人初のメダルだった。さらに2005年の世界陸上ヘルシンキ大会でも男子400mハードルで銅メダルを獲得している。日本選手権の400mハードルでは7度優勝。引退後はスポーツコメンテーターとして活躍する他、東京大学先端科学技術研究センター特任研究員、株式会社R.project取締役、株式会社コロプラの社外取締役、V・ファーレン長崎のフィジカルアドバイザーなど多方面で活躍している。

1978年(昭和53年)5月3日、広島県広島市に生まれる。広島市立五日市中学校時代、全日本中学校選手権にて、100m、200mで優勝し、ジュニアオリンピックでも200mで優勝。広島皆実高等学校に進んでハードル競技にも注力。1996年に出場した広島国体で為末大は、400mハードルで49秒09の記録を残し、ジュニア日本記録、高校記録を更新。高校卒業後は法政大学経済学部に入学し、日本学生選手権400mハードルを3連覇した。2000年のシドニーオリンピックに出場するも予選敗退。2001年に世界陸上エドモントン大会の男子400mハードルに出場し、為末大は47秒89の日本新記録で日本人初の銅メダルを獲得。同年の日本選手権でも400mハードルで初優勝を果たした(以降5連覇)。

大学卒業後、為末大は大阪ガスに入社したが、まもなく退社し陸上のプロ選手となった。2004年アテネオリンピックでは準決勝敗退。2005年世界陸上ヘルシンキ大会で再び銅メダル獲得。2012年に為末大は現役を引退。以降はテレビのスポーツコメンテーター、本の出版、東京大学先端科学技術研究センター特任研究員、企業の取締役など幅広く活躍している。

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