負けても諦めず、もう一勝負を挑む人が多い。でも、違うカテゴリーで勝負を挑むという手もあります。前者は、まさに同じ土俵で再挑戦することで、後者はすでに勝負はついたと考えて土俵を変えて別の戦いを挑む。スポーツに限らず、企業も人も日本の場合は前者が美談になりがちです。だからいつまでも同じ戦いを続けることが多い。僕もそういう気持ちがありました。でも引退したいま、次に世界一に建つ可能性がある勝負は何だろうと模索しています。
為末大 陸上選手、世界陸上400mハードル銅メダリスト
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リスクは当然取らなければいけない。よく分からないリスクは取らないが、分かるリスクの中でもこれは取ろうよと。
新浪剛史 元ローソン社長、サントリーホールディングス社長
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うちの会社のヒットは社員が提案して出てきたものがほとんどです。プログラミング教育について言い出したのは私ですが、ちょうど小学校に上がる年頃の子どもがいる社員が多く、「プログラミングを教えるアプリを作りたいよね」「子どもたちがアプリで学んでプログラミングをできるようになったら、すごい世の中になるよね」と情熱を共有する仲間が集まって盛り上がり、形になりました。
南場智子 株式会社ディー・エヌ・エー創業者
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仕事って、フラットな気持ちで臨んだほうがいい結果を生みますね。収録前に構えないほうがいいんです。
内村光良 コメディアン、タレント
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成功の秘訣は自らの仕事にあるのではない、誰がその仕事を行うべきかを知ることにある。
アンドリュー・カーネギー カーネギー鉄鋼会社創業者
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僕は常識を知らなかったから自由に挑戦できた。今も素人目線を忘れてしまわないように気をつけている。
松浦勝人 エイベックス創業者、音楽プロデューサー
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目的に到達する経路はひとつとは限らない。こう考えることができたら、ひとつの道で挫折しても、前に進み続けられる。
為末大
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スポーツの世界では天才は触らないのが一番ですが、秀才はある程度システムで作れる。秀才システムでは天才が死ぬし、天才システムでは凡人が秀才になれない。
為末大
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人間はアドバイスをしながら優越に浸り、親切をしながら相手に恩を着せようとする。もちろんそれで違和感が無いならそれもいい。だけど、苦しいと感じている人は、抜け出す為に自分を見つめなきゃいけない。
為末大
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結果がすべての世界で生きていると、自分への要求はどんどん高くなっていきます。すると、満足できるレースがどんどん減っていく。そのなかで頑張るのは苦しい。1、2年もすれば誰でも燃え尽きてしまいます。大切なことは、自分の外側に目標を置くのではなく、自分の「モチベーションのフック」が何かを知ること。そのためには、まずは自分を観察することです。僕の場合、自分で立てた仮説を検証したり、人をビックリさせたりすることが、モチベーションのフックです。
為末大
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100メートル走をやっていた頃、記録が伸び止まり、自分がほんとうの一流ではないことに気づきました。そして、「だとしたら、身体的にトップではない人間でも勝てるものは何だろう」と考えるようになったのです。それから、自分の人生に対する考え方がより戦略的になっていったように思います。
為末大
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実際にはやめる事が簡単じゃなくても、でもいざとなったら全部捨ててやめてしまおうという選択肢が頭にあるだけで随分世界が違う。逆説的だけど、本当に大事なものを無くさない為に、やめるという選択肢を常に置いておくべきだと、僕は思う。
為末大
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世の中にはどうしようもないことがたくさんあって、そこに出口がないなら、どうにかしようがあることに努力や時間を割いていったほうがいい。あきらめたものが多いほうが、ひとつのことに集中投下できる。それゆえ成功しやすい。
為末大
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中学生の時に100mでチャンピオンになったのですが、典型的な早熟型だったため、100mでいくら頑張ってもタイムが伸びなくなってしまい、最終的に嫌々ながら400mに行ってハードルに移りました。その時は「これで頑張るぞ」というよりも生き残れる方法に縋り付いた感覚でしたね。希望を持って移ったのではなく、これなら何とかなるかもしれないという感じでしょうか。
為末大
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成功者の言葉しか残らないから「やればできる」が格言になる。現実の社会においてははるかに敗者のほうが多いという事実はわかっておくべきだ。
為末大
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陸上の指導者にとって言葉は大切です。僕の年齢であればまだ身体を使って手本を見せることができますが、40歳を過ぎると身体の動きが鈍くなって、自身では見せられない。そのとき指導するには、言葉しかないわけです。
為末大