松田優作

俳優

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松田優作の名言

松田優作の過去の名言をまとめた名言集です。

  • 見えないものをつくっていく喜びがあるから、どんなに苦しくてもやり続けられるんだよね。

  • 世間は「松田優作は着々と・・・」なんて言うけど、着々なんて言うのは、そんなもの、目的じゃないもの。家を建てたとか子供が産まれたとか、俺の中ではそういうものは着々でもないしねえ。家とか、家庭とか、着々とか、ないわけでねえ。だって70年しかないんだから、人生って。ただ、ゼロとの落差はつきやすくなったかも知れないね。でも危険度は相変わらずですよ。むしろ増してんじゃないかな?だけど、ま、いつゼロになってもいい覚悟はしているから。転げ落ちるのは全然怖くないよ。だって、物質的に欲しいもの、ないんだから。

  • 全部に感性を開いてないと、これから新しい映画っていうのは出来ていかないと思うんですよ。ですから、もちろん音楽もそうだし、それからやっぱり絵を見ることもそうだし、土をいじることもそうだし、風を感じるのもそうだし、ありとあらゆるものに関して敏感じゃないと、当然人間に関しても敏感になれない、と。誰でも目立つことに関してはすぐ気がつくんですけども、やっぱり潜在的に隠されてるものってのに気づくためにはいろんな角度でその人の考え方とかしゃべり方とか、それから目の見つめ方とか、耳の良さとか、音楽の趣味とか、全部含めて映画に絡み込んでいかないと。

  • 僕は別に変身してきたつもりはなかった。そういう風に言われるのは、逆にいうと「アレは松田優作じゃない」と気づく人が多くなってきたってことじゃないかな、だんだん。でもね、ピストル持って走り回ってるような役しかなかなか来なかったけど。

  • 人生には、とにかくやってみなきゃわからないってことが多すぎますよねえ。やるかやらないか、それは自分の判断ですけど。

  • 誰かがやらないと、ねえ。200年も300年も生きてやるんだったらね、そらもう少し長く走ったり、もっと無茶苦茶やってますけど、70年でしょ。これからやったって、50までやれるかどうかでしょ、一応主役で。あとはボケ老人やったりとかね。勘弁して欲しいと俺は思うわけ。そのために今一所懸命やってないと。もう構っちゃいられないですよ。

  • やっぱり、僕は役者ですからね。ものをつくるとか、自分が感じることにとことん真面目でありたい。それが僕にとって、生きることだと思うんです。

  • 興味なんてものは、まずは自分の周りにあるものを否定したり肯定したりすることから始まる。環境の中で自分の生理とか、同じ匂いがする、とかで選んでいくしかないじゃない。

  • 真剣にやっぱり映画に向かってほしいですね。癖ですから、役者の。いつも勝負してるっていうのは。

  • つまらない仕事なんて絶対に口にするな。この世はそんなものはない。どんな些細なことでも真面目にしろ。

  • これからやることを言えなんて、それじゃ、犯罪計画をばらせって言うようなものですよ。

  • 俺は自分の死に様なんてわかりませんね・・・そんなもの考えた事もない。人間は二度死ぬ。肉体が滅びた時と、みんなに忘れ去られた時だ。俺は若い人に、自分の中の変化と重ね合わせて映画を見てもらいたいんだ。

  • それで、芸人はその、なんすか、あの、悲惨な方がいい、破滅型がいいとかなんとかいって、みんな泣きながら死んでいくわけだからね。結局最後は・・。自由になれなくて、結局。なんかお酒でいったり、女にいったりとか。そんなのは結局しばられていくわけだから。結局、自由じゃないですよね?

  • なんで女の人を好きになるのか?そう聞かれたって答えられません。うーん、顔もきれいだし、心も広いしなぁ・・・・。と言ってみたって、言葉の端々が嘘になっていくんだから。男と女は赤い糸で結ばれているいうけど、それじゃその赤い糸が二本も三本もあるのかよ!ってことになってしまうでしょ。年齢が進んでいくうちに、人間はいろんな人と出会います。若い頃、10人の中から一人を選ぶのと、後になって100人の中から一人を選ぶのとでは、えらい違いですよ。

  • 自分のやってきたフィルムっていうのは、宝物っていえばみんな宝物だけど、なくしたいっていやあ、みんななくしたい。

  • 結局、女を意識することは自分の男を意識することでもあるわけだから。

  • いますごく自分の中でさえてるなと思ってる時間、たくさん持ってるけど、それはやっぱり、死ぬまで続くものでもないですから。

  • よそで燃焼するんだったら、この稼業で燃焼したい。よけいな闘い方はしたくない。

  • うなだれていてもしょうがない。自分はできると信じ込め。もっと前を向いて生きろ。生きてることは楽しいことなんだ。

  • おれはまだ発展途上人なんですよ。かつて積み上げていったアクションスターとしての自分が、邪魔っけでね。

  • テレビなんかで完全にお仕事として、お金として割り切ってやるやつは、そのままいくだろうけどな。

  • 俺は夢ん中でも映画のこと考えてんだよ。

  • 全部に感性を開いていないと、新しい映画っていうのはできていかない。ありとあらゆるものに関して敏感じゃないと。

  • あくまでも自分が考える本物志向でありたいな、と思っている。他人がなにを言おうと。

  • 勝負じゃないんだ、一緒に作っているんだ。監督に勝てるわけはないんだから。ただ、バカな監督が多いから俳優が勝てるだけでね。でも、いるんだな、とんでもない監督がね。ちゃんと見ている。監督は現場でアンテナ張っているんだ。俳優は演じる、ということで電波を出しているけれども、同時に見られている意識がある。それを判断しようとしている監督が、俳優の電波をかんじ「違うな」という。そうすれば、今度は、俳優が「何ミリかな」という確認をする。俺がそうした微調整ができるとなれば、今度はそれに応じて監督の要求も多くなる。

  • 日本映画は大きな中途半端をやってるじゃない。例えばSF映画なんて呼べるものがある?どこにもねえだろう。SFがどうしたなんて言える状態じゃないだろ。作れないんだからさ。それが全てを物語ってる。市場が世界に向かって無いじゃない。香港映画に負けてるし。いくら中国で「敦煌」なんてやっても爆笑だぜ。市場は日本以外にないもの。それをどっかの会社が社運を賭けてやるっていうのは、金余りの会社が名画かなんか買うのと同じもん感じるね。

  • 俺は監督やスタッフにどんどんアイデアを出したよ。ところがことごとく否定しやがるんだ。セリフでくどくど説明しないでもっと沈黙の演技をしたらいいじゃないですか、といっても駄目。犯人を捕まえるときに何でもかんでも手錠をガチャっとかけてラストになるけど、たまには犯人の肩をたたきながらパトカーに乗せてやってもいいじゃないですか。それも駄目。監督の方が脚本を深く読んでいると思えばそりゃ従うよ。しかしとても納得できる説明はないんだ。やつら、無難に番組ができあがることしか頭にねぇんだ。俺の求めている世界とは違う。テレビなんてそんなものさ。

  • 男から笑いとか、喜びとか、傷つき方とか、別れとか、教えてもらっても、全部忘れちゃうから。全部、女から教えてもらうんですよね。

  • いいんじゃないですかね、36ですから、まだ。向こうの役者なんてデビューは30からですからね。僕なんかはもう23、4ぐらいでデビューしちゃってるから、ホントなら息切れしてますよ。だから、20代は走って、ファッションでピストル撃ってきたけど、30代は初めてやっと役者に向かわなきゃいけないという、その準備をしてるというか、その練習をしてるというか、まず心のフラットさを今すごく勉強してる。40からですよ、無茶苦茶やるのは。待っててくださいよ。

  • ファンほど恐ろしいものはないし、勝手なものはないし、また、ありがたいものはないですね。その時ばっかりに固執して、こっちが抱き込んでいこうとしても、向こうはどんどん変わっていってしまうし、ぼくよりいい人を見たら、そっちへ行っちゃうしね。それを「待て」とも言えないでしょ。こだわってしまうとかえってつまんなくなってしまうんですよ。

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松田優作について

松田優作は日本の俳優。テレビドラマ「太陽にほえろ!」で注目される。テレビドラマ「探偵物語」では主演を努め、コミカルでかつカッコいい私立探偵を演じ上げ、カリスマ的な人気を獲得。リドリー・スコット監督のハリウッド映画「ブラック・レイン」にも出演。ほかにテレビドラマでは「俺たちの勲章」、「大都会 PARTII」といった刑事ドラマに、映画では「家族ゲーム」、「蘇る金狼」、映画版「探偵物語」などに出演。40歳の若さでガンにより死去。

1949年(昭和24年)9月21日山口県下関市に生まれる。下関第一高校に進むが2年の時に中退し、母方の叔母を頼ってアメリカ・カリフォルニアのシーサイド高校に入学。しかし、この学校も1年半で中退して帰国。豊南高校夜間部に入学し直して関東学院大学文学部に進学する。1971年(昭和46年)「新演劇人クラブ・マールイ」に所属し、演劇を始める。その後劇団・文学座の研究生となり大学を退学。石原裕次郎主演の刑事ドラマ「太陽にほえろ!」に「ジーパン刑事」として出演し注目を集める。映画「狼の紋章」で映画デビューも果たす。さらに映画「竜馬暗殺」「暴力教室」「人間の証明」などの作品に出演しに好演を見せた。

その後はハードボイルド映画を徳井とする村川透監督の作品に立て続けに出演、「最も危険な遊戯」、「蘇える金狼」、「野獣死すべし」などで見せた演技によりハードボイルドなアクションスターとしての地位を確立。また、「竜馬暗殺」では時代劇映画、森田芳光監督の「家族ゲーム」「それから」では個性派の役者としての一面も見せた。1989年(平成元年)にはマイケル・ダグラス、高倉健主演のハリウッド映画「ブラックレイン」に冷酷な悪役で出演。海外からも注目される存在となっていったが、同年11月膀胱癌により死去。享年40歳。