又吉直樹

お笑い芸人、小説家

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又吉直樹の名言

又吉直樹の過去の名言をまとめた名言集です。

  • 「僕はみんなだ」とか「僕はあなただ」っていう感覚はむちゃくちゃあります。好きな人になりたいとか。小説を読むときも、例えば「人間失格」を読んで大庭葉蔵に対して「これ俺や」とか、「罪と罰」を読んでラスコーリニコフに対して「これ俺や」とか、「変身」のグレーゴル・ザムザにさえ「これ俺や」って思ってしまうんです。ずっと「俺やな」と思って本を読んできた。

  • この登場人物ならなんて言うかなあと考えるんです。先輩芸人の神谷が「美しい世界を全力で壊す。ぶっ壊したらさらに美しい世界が、そこに現れるんや」と言いますが、書く前から頭の中にあったのは「美しい世界を全力でぶっ壊したら、笑いが生まれる」というところまで。でも、その後の「ぶっ壊したらさらに美しい世界が現れるんや」というのは神谷の言葉。それには自分でもびっくりしたんです。神谷の言った理論が今度は僕の中に入ってきて、さらには小説の構造全体に影響を与えていったんですよ。

  • 芸人ほどあほで楽な商売はないという人もおるかもしれませんし、こんな壮絶な人もいます。徳永が物事をシリアスに捉え過ぎるので、神谷がここまですごくなったのかも。

  • 本や小説って面白いなって思ってくれたら、誰か他の作家の小説でいいから、2冊目に行ってほしいです。そういうきっかけになればいいですね。

  • マイノリティの感覚は確かにあると思うのですが、一方でマジョリティの感覚もあります。自分の中で、両方を行きつ戻りつみたいな感じです。

  • 恋愛小説を書こうとしたひとつのきっかけは、過去に書いてきたエッセイの中で恋愛について触れることがあまりなかったからなんです。書いてこなかった、その世界観を広げ、深く掘り下げていったら、立ち上がってくる新たなものがあるんじゃないかと編集の方から助言をいただいたこともあって。

  • 実は僕、芸人としては致命的なんですけど、モノボケみたいなストレートなギャグが一番嫌いやって。でもやらなあかんから、真剣に向き合おうと。だったら、ストレートで面白いギャグってないんかなと考えた時に、それは「短い」と気づいたんですね。俳句や短歌は文字数は短いけど面白いし、決してその言葉の中で終わってへん。広がっていっている。そう思ってから、一度にすべて言うんじゃなくて、そこからみんなが想像できる「何かの一部分」を出していくようにしたんです。

  • サッカー部でしごかれていたので、怒られてもへこむ前に何がダメなのか考えるクセがつきました。これは芸を磨く上で役立っています。

  • 「ぺぺ」、「ペペロ」、「ペペロン」、「ペペロンチ」、「ペロ」、「ロン」、「ロンチ」、「チーノ」、「ロンチーノ」。9人の名前にわけることが出来るペペロンチーノを下北沢で食べています。

  • 後輩のロシアンモンキーとマキシマムパーパーサムが解散する。面白いコンビの解散は寂しいけれど、この二組が僕達同世代の芸人に与えた影響と功績と痕跡は絶対に消えない。ただ、彼等は四人とも僕が真面目な話をすると「ボケろや!」とか言うてくる鬱陶しい部分もある。

  • 近代文学が好きなんです。太宰治。会話以外は密度濃く書いてしまうんです。

  • フルーツポンチ村上から、「中村文則さんの『教団X』を読み終えたんですが、凄すぎて、興奮して電話してしまいました。今から、もう一度読みます」という電話があった。本当に凄い小説。僕も同じように二回読んだ。そして、村上に触発されて三回目に突入している。破格の面白さ。

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