音楽を表現する場所・娯楽として見せる手段が映画ってカタチを借りてもいいんじゃないかなぁ。だってお芝居を演出するのって、僕らがコンサートを演るのと通じ合う。役者に芝居をつけるのにも似た何かが……だからほんとうはすごく密接な関係があるなと。
桑田佳祐 ミュージシャン
この名言を見ている方にお薦めの名言
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ピアノが象徴している近代的な音楽の体系やシステムに対してですね。それに対する疑いというか、反発というか、物足りなさというか、そういうものは感じてました。今になってはっきり思い出すんですけれど、大学に入ったときに、88鍵をいっぺんに押さえて不協和音を出しても、大して不協和音に聴こえないと思ったんですね。すでにその当時から不協和音に聞こえなかった。現代音楽では、新しい技法や新しい表現を追及したりするわけですけど、使える音を全部同時に押さえても大したことないんだったら、それ以上何も追及できないじゃんと思って、音楽の可能性としては、こっちの方向性はもうないなと思いました。
坂本龍一 作曲家、ミュージシャン
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大づかみのテーマになるようなメロディーやフレーズをたくさん考え、それらからふさわしいものを選択。また、2分半程度の短い音楽のなかに、ドラマにあるいくつかの要素をどう配置するかなど。テーマを選んだあとも、本当にそれでよいのか。
坂本龍一 作曲家、ミュージシャン
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この世は一冊の美しい書物である。しかしそれを読めない人間にとっては何の役にも立たない。
ゴルバチョフ ロシアの最高指導者
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「乾杯」を発表してから何十年も経って、今と当時とでは国民性も時代性もまったく違う。しきりに結婚式の定番みたいに歌われてきたけど、もともとは個人的に祝いたい人のために作った曲だから、僕としては「何が『乾杯』だよ!」って。だから今歌うのなら現在の時代感や思いを込めて、リスナーに対して「本当に『乾杯』でいいのか?」という問いかけが必要になる。
長渕剛 シンガーソングライター、俳優
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最も偉大な芸術とは、自分を限定し、他から隔離するものをいうのだ。
ゲーテ 詩人、劇作家、小説家
桑田佳祐の他の名言
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やっぱり音楽やっててよかったなと思いたいですよ、ボクは。音楽やってるから映画が撮れたんだとは当然、思っているし。だったら、そういった音楽っていうのかな、やっぱりノリですかね、そういったものがうまくその中に出ていればいいかなぁという気がするんだけどね。
桑田佳祐
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みんな、評論家がどこかのメディアでしゃべったり書いたりしたことを無意識に日常に持ち込んでいるのかもしれないね。その意味では「解説の時代」なんじゃないの?スポーツでも映画でも、なんで解説が必要なんだ?って思うときがあるけど、やっぱり必要なんだよね。
桑田佳祐
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「勝手にシンドバット」の後はすぐ煮詰まっちゃったけどね。テレビばっか出てさ、毎回毎回同じ歌を歌ってりゃさ。だって、そうでしょ。何か他の曲もあって、で、「勝手にシンドバッド」があるならいいよ。芸人の顔もできるから。でも、まるっきりあれしかやんねーんだもん。芸人の顔がすべてだもんね。
桑田佳祐
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いろんなバンド作ってやってるやついるけど、みんな今、軟弱すぎるよね。バンドがなんかひとつの単位になっちゃってて、管理されたみたいになってるじゃない?でも、バンドってそうじゃないよね。ジョン・レノンのトロントでのライブ盤の、あの刺激を知らなすぎる。
桑田佳祐
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音楽や音ってすごい強いよ。冬空の下でミゼット走らせて撮るでしょう?でもそこに蝉の声をかぶせると、どんなに絵が枯れてても「夏のシーン」になるからね、スゴイよ。
桑田佳祐
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アルバム出した!さあツアーやって盛り上がろう!っていうのは逆のような気がします。俺もやってるけどね。
桑田佳祐
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「ロックの概念」なんてそれ自体どうでもいいことだし、人それぞれというか幅があるんだろうけど、80年代初頭の日本は「ロックの概念」をそれこそナタを振り回しながら探していたんだね。いまは、「これはロックか否か?」的議論をしないでしょ。賢明だよ。
桑田佳祐
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もしかしたら英語よりもスペイン語のほうが発音しやすいしね。食い物なんかも似てるし。それとかアジア系というものがヨーロッパとかの接点でしょう、なんかアメリカなんかよりももっと似たところを感じたりとか、音楽なんか似てたりしてるもん。
桑田佳祐
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「稲村ジェーン」って映画は匿名性っていうか、匿名の映画なんですよ。お互いに名前を呼ばないし、誰がヒロインであって誰がヒーローであってというのははっきりしているし、あんまり事件とか出来事は要らないんですよ。
桑田佳祐
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エンターテイメントというのは、こうしたマヤカシとかイカサマ性を約束事として認め合っている上に成立するものなんじゃないかな。お互い阿吽の呼吸とでも言うか……。そんなことみんな分かりきってやってることじゃないか、とね。
桑田佳祐