アントン・チェーホフ

劇作家、小説家

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アントン・チェーホフの名言

アントン・チェーホフの過去の名言をまとめた名言集です。

  • 歴史によって神聖化されないものなんか、一つだってありはしない。

    出典:  「チェーホフの手帖」

  • 人間は好んで自分の病気を話題にする。彼の生活の中で一番面白くないことなのに。

  • 千年後にも人間は「ああ、人生はなんというつまらないものだろう!」と嘆きつづけるにちがいない。そしてまた同時に、今とまったく同じように死を恐れ、死ぬことをいやがるにちがいない。

  • 学問の世界で哲学者になるのは簡単だ。しかし、人生において哲学者となることほど困難なことはない。

  • あるものに対する共通の嫌悪を持つことは、愛、友情、尊敬よりも人々を団結させる。

  • 愛に理由を求めようとすれば、自分の道理を失うだろう。

  • やさしい言葉で相手を征服できないような人は、きつい言葉でも征服はできない。

  • 我々は、天候に恵まれること、豊作、恋愛、金持ちになること、会社を持つこと、昇進することを願うことに慣れている。しかし、より賢くなりたいと願う人はだれもいない。

  • 称賛されているという錯覚は、数千の真実よりも愛しいものだ。

  • 他人が全く罪を犯さないとしたら、あなたは聖人と呼ばれることはない。

  • 男と交際しない女は少しずつ色褪せる。女と交際しない男は次第に阿呆になる。

  • 自分の運命は自分で作り出すべきもので、虚偽や不正は絶対に排撃せねばならない。

  • 幸福な人間が良い気分でいられるのは、不幸な人々が自己の重荷を黙々と担ってくれているからに過ぎない。

  • 書物の新しいページを1ページ、1ページ読むごとに、私はより豊かにより強くなり、高みへと登っていく。

  • 人生は一度しか与えられていない。大胆に、注意深く、美しく生きたい。

  • 私にとっての愛とは首にまとわりついた石のようなものだ。それは私を奈落の底に引きずり下ろす。しかし、私はその石が好きだ。それなしでは生きられないほどに。

    出典:  アントン・チェーホフ「桜の園」

  • この地球はなにもかもが美しい。我々が人生の目的や人間の尊厳を忘れた時を除いて。

  • 人間の目は失敗したとき初めて開く

  • 愚者は教えたがり、賢者は学びたがる

  • 人生は苦しい。人生は多くの人々に、陰惨な、希望のないものと思われています。しかし、それにしても、だんだん明るくなり、楽になってゆくのは、認めないわけにはいきません。そしてどうやらまったく明るくなってしまうときも、そう遠くはないらしい。

  • もし人生の目的なり意義なりが貧窮と出口のない絶望的な無知にあるとするなら、誰のために、何のためにこうした責め苦が必要なのか僕にはわからない。

  • もし人生をやり直すのだったら、私は結婚しないでしょう。

  • 芸術、そのなかでも特に舞台は、躓くことなく進んでいくのは不可能だ。長い不遇の日々があり、シーズン全て不成功ということも多い。ひどい誤解を受け、失望することもしばしばだ。これら全てに備えておかなければならない。全てを予期して、それでも頑固に、熱心に自分の道を行くのだ。

    出典:  「Letters of Anton Chekhov」

  • 僕は君、人生がわからない、それで恐れているのです。ひょっとすると、僕は理性を失った病人かも知れない。正常で健康な人は、見たり聞いたりする一切のことを理解しているつもりですが、僕はこの「つもり」というやつを見事なくしてしまったために、来る日も来る日も恐怖に中毒しているのです。

  • 人生は、いまいましい罠です。人は自分の存在の意義や目的を知りたいと思う、が、誰も答えてくれないか、愚にもつかないことを聞かされるだけ。叩けども―――開かれずです。そのうちに死がやって来る。

  • 孤独が怖ければ結婚するな。

  • 祝日を待つように、あなたの回復を待ち望んでくれる人がいるなら、病気になるのも悪くはないものだ。

  • いいかね。もし我々が下の方の階段の助けを借りずに、一足飛びに最上段へ躍り上がる方法を見つけだそうものなら、その長い前階段は我々にとって、一切の意味を失うことになる。こういう不幸な考え方には、何の進歩も、学問も、芸術も、思想そのものすらありえないということを知らねばならないのだよ。

  • 男が恋をするなら必ず純潔な相手を選べというのはエゴイズムである。自分にはありもしないものを女性に求めるのは、それは愛ではなく崇拝にすぎない。人間は自らと同等の者を愛すべきだから。

  • 女は男の失敗を許さない。女は常に完全な男性を要求する。

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アントン・チェーホフについて

アントン・チェーホフは19世紀末から20世紀初めに活躍したはロシアの劇作家、小説家。劇作家としては非常に有名。小説では優れた短編小説を多く残した。

1860年ロシア・タガンログ生まれ。父パーヴェル・エゴーロヴィチ・チェーホフと、母エヴゲーニヤ・ヤーコヴレヴナ・チェーホワの3男として生まれた。父は雑貨店を営んでいたが、アントン・チェーホフが10代前半の頃に倒産。文筆業で家族を支えながら、モスクワ大学医学部に入学した。在学中にも家計を支えるため短編のユーモア小説などを雑誌に寄稿。医学部での勉強と作家としての活動を両立する多忙な学生生活を送った。1884年にアントン・チェーホフは大学を卒業し医師の資格を得て、医師として働き始めるが、生活のために執筆していた短編ユーモア小説がロシア文壇の作家からの賞賛や激励を受け1886年ごろから本格的に文筆活動に取り組み始めた。1887年にアントン・チェーホフは舞台向けの戯曲「イワーノフ」を書き上げ、好評を得て人気作家となった。戯曲の代表作に「かもめ」、「三人姉妹」、「ワーニャ伯父さん」、「桜の園」。短編小説の代表作としては「犬を連れた奥さん」などがある。1904年結核により死去。享年44歳