ツルゲーネフ

ロシアの作家

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ツルゲーネフの名言

ツルゲーネフの過去の名言をまとめた名言集です。

  • ほとんど全ての人間の運命には悲劇が起こっている。表面的にはその悲劇が見えないだけだ。

  • 人の幸福はすべて、他人の不幸の上に築かれている。

  • 自らの過ちに怒りを感じる者は、間違いなく過ちを克服するだろう。

  • なにか始めようと夢見ているときは、ワシのように舞い上がり、山を動かせるように思える。しかし、それを始めてしまうと、疲れ、擦り切れてしまうものだ。

  • 私は誰の意見にも賛成したいとは思わない。私は自分の意見を持っている。

    出典:  ツルゲーネフ「父と子」

  • 自然は人間の論理など気にしない。それは独自の論理を持っており、我々は破滅させられるまで、それを認識もせず、受け入れることもない。

  • なにもかもが完全に準備が整うのを待っていたら、我々はなにも始めることはないだろう。

    出典:  ツルゲーネフ「処女地」

  • 幸福には、明日という日はありません。昨日という日もありません。幸福は、過去のことを記憶してもいなければ、将来のことも考えません。幸福には、現在があるだけです。今日という日ではなく、ただいまのこの瞬間があるだけです。

  • 愛とは実際には感情ではない、それは病であり、肉体や魂の特定の状態だ。いつもそれは本人の許可なく突然に、さらには本人の意志に反して、その人物を占有してしまう。それはコレラや熱病のようだ。

  • 悪人の心の有り様は、私にはわからない。しかし、善人の心の有り様はわかる。それはとてもひどいものだ。

  • 生活は冗談でもなければ、慰みでもない。それは義務という鎖をまとった苦しい労働なのだ。

  • 断固とした性格を持つ者は、運命を自分自身で作ろうとする。意志を持ち、自ら責任を取ることの必要性を信じている。

  • 愛は死や死への恐れよりも強いと私は思う。愛によってのみ人生は他人と繋がり、前に進むことができる。

  • よく知られているように時間は時には鳥のように飛び去り、時には虫のようにのっそり行き去る。時の過ぎるのが早いか遅いか、それに気づくこともないような時に、人はとりわけて幸福なのである。

    出典:  ツルゲーネフ「父と子」

  • 死は太古からのありふれたものだが、その者個人にとっては初めての体験となる。

  • ある一人の人間のそばにいると、ほかの人間の存在など、まったく問題にならなくなることがある。それが恋というものである。

  • 「明日は、明日こそは」と、人はそれをなだめる。この「明日」が、彼を墓場に送り込むその日まで。

  • 遅すぎた幸福ほど最悪で痛ましいものはない。

  • 社会体制に自らを縛り付けてしまう者は、真実を追いかけ、その尻尾をつかもうとできない者だ。社会体制の中にも真実があるように思えるが、そうではない。真実とはトカゲのようなもので、捕まえたと思ったら尻尾を残して逃げてしまう。そして新しい尻尾が育ち、きらめいている。

  • 人間には不幸か、貧困か、あるいは病気が必要なのだ。そうでないと、人間はすぐ高慢になってしまう。

  • 疲れた人は、しばし路傍の草に腰を下ろして、道行く人を眺めるがよい。人は決してそう遠くへは行くまい。

  • あなたは誰かと長い間一緒に過ごすことになるかもしれない。彼らに友好的な態度を示すことになるだろうが、心から率直に話をすることはないだろう。

  • 明日という言葉は、優柔不断な者と子供のために生み出されたのだ。

  • 乗りかけた船には、ためらわずに乗ってしまえ。

  • 尊い愛のおかげで、人生は支えられる。

  • 安らかならんと願うなら、交際することなく独りで生きよ。何事もくわだてず、一物たりとも惜しむな。

  • 自分でできることは、他人の手を借りずに自分でやるべきだ。そうすることで、あなた自身のものとなる。

    出典:  「初恋」

  • 前に進める間は前に進みなさい。しかし力に屈服したときには、道端に座って怒りも妬みも持たず通り過ぎる人を見送りなさい。彼らもそんなに遠くへは行けない。

    出典:  「Essential Turgenev」

  • 自らにはなにも望まず、期待せず、他者に深い同情を示すのは神聖な行いである。

  • 境遇は我々の人生を限定する。それは我々をある道へ、また別の道へと進ませ、それによって我々を罰する。

    出典:  「Essential Turgenev」

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ツルゲーネフについて

ツルゲーネフはロシアの作家。ドストエフスキートルストイと並んで19世紀のロシアを代表する文豪と言われる。代表作に「猟人日記」、「ルージン」、「処女地」、「父と子」など。ロシア革命に思想的な影響を与えたとも言われる。

1818年ロシア・オリョール生まれ。一家はロシア皇帝の貴族だった。1833年モスクワ大学教育学部に入学するが、翌年一家がペテルブルクに引っ越したため、ペテルブルク大学哲学部言語学科に転校し卒業。卒業後のツルゲーネフはベルリン大学に入学し、哲学やラテン語、ギリシャ語を学ぶ。学者の道を目指していたが、そは叶わずに博士課程の途中で学業の道を諦めた。1843年内務省に就職したが1年半後には退職してしまった。この頃、ツルゲーネフは叙事詩「パラーシャ」を発表している。

内務省を退職後は執筆生活に入り、1847年否定的に農奴の生活を描いた「猟人日記」を発表。ツルゲーネフは広大な土地と多数の農奴を有する貴族の生まれだったが、自身は農奴制に反対していた。「猟人日記」での農奴批判によって政府から敵視されたツルゲーネフは1カ月投獄された上、2年間スパスコエの領地で謹慎処分となった。この騒動の間に彼は農奴の悲劇を描いた「ムムー」を執筆した。1850年に母が死去したため、彼は広大な領地と多数の農奴を相続することになった。1856年「ルージン」、1862年「父と子」、1877年7年間の執筆活動の末に書き上げた長編小説「処女地」を発表。1883年脊髄ガンのため死去。享年64歳。