人間の心には、互いに矛盾したふたつの感情がある。誰でも他人の不幸に同情しないものはない。ところが、その不幸を切り抜けてよくなると、なんとなく物足りなくて、少し誇張して言えば、もう一度同じ不幸に陥れてみたいような気持になる。
芥川龍之介 作家
この名言を見ている方にお薦めの名言
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どれだけ証拠を集めようとも、馬鹿を説得するのは不可能だ。
マーク・トウェイン 小説家
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この世界の問題点は人々がなにも知らないことではない。問題なのは、人々が真実でないたくさんのことを信じ込んでいることだ。
マーク・トウェイン 小説家
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智に働けば角が立つ。情に棹させば流される。意地を通せば窮屈だ。とかくに人の世は住みにくい。
夏目漱石 小説家
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今は「多様化の時代」と、誰もがしたり顔で話します。しかし、今の日本のどこが多様化なのでしょう。誰かが「多様化」という耳に心地よい言葉を使うので、みんな、多様化、多様化といっているのであって、私が商売を通じて見る日本人の姿は、明らかに「画一化の時代」です。
鈴木敏文 セブン&アイ・ホールディングスCEO
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世の中のために働いていると言っている人間で、本当に世の中のために働いている人間を見たことはない。
アダム・スミス 経済学者
芥川龍之介の他の名言
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正義は武器に似たものである。武器は金を出しさえすれば、敵にも味方にも買われるであろう。正義も理屈さえつけさえすれば、敵にも味方にも買われるものである。
芥川龍之介
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自然を愛するのは、自然がわれわれを憎んだり、嫉妬しないためでもない事はない。
芥川龍之介
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暴君を暴君と呼ぶことは危険だったのに違いない。が、今日は暴君以外に奴隷を奴隷と呼ぶこともやはりはなはだ危険である。
芥川龍之介
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あらゆる神の属性中、最も神のために同情するのは神には自殺の出来ないことである。
芥川龍之介
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周囲は醜い。自己も醜い。そしてそれを目のあたりに見て生きるのは苦しい。
芥川龍之介
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我々に武器を執らしめるものは、いつも敵に対する恐怖である。しかもしばしば実在しない架空の敵に対する恐怖である。
芥川龍之介
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完全なるユウトピアの生まれない所以は大体下の通りである。...人間性そのものを変えないとすれば、完全なるユウトピアの生まれる筈はない。人間性そのものを変えるとすれば、完全なるユウトピアと思ったものも忽ち又不完全に感ぜられてしまう。
芥川龍之介
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あらゆる社交はおのずから虚偽を必要とするものである。最も賢い処世術は、社会的因習を軽蔑しながら、しかも社会的因習と矛盾せぬ生活をすることである。最も賢い生活は、一時代の習慣を軽蔑しながら、しかもそのまた習慣を少しも破らないように暮らすことである。
芥川龍之介
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恋愛の徴候の一つは、彼女に似た顔を発見することに極度に鋭敏になることである。
芥川龍之介
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人生の悲劇の第一幕は、親子となったことに始まっている。
芥川龍之介