暴君を暴君と呼ぶことは危険だったのに違いない。が、今日は暴君以外に奴隷を奴隷と呼ぶこともやはりはなはだ危険である。
芥川龍之介 作家
この名言を見ている方にお薦めの名言
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あのね 自分にとって一番大切なものは 自分のいのちなんだよ だからすべての他人のいのちがみんな大切なんだよ
相田みつを 書家、詩人
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自分の考えだけが何時も正しいと信じている者、自分の思想や行動が決して間違っていないと信じている者、そしてそのために周りへの影響や迷惑に気づかぬ者、そのために他人を不幸にしているのに一向に無頓着な者――それを善魔という。
遠藤周作 小説家
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不正を受ける者は、不正を働く者よりも幸福である。
ソクラテス 哲学者
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道徳とは、人間の真心から出ている。こうすればお互いに仲良くいく、ということを真心から考えるというのが、道徳だ。道徳があって、はじめて世界の平和も人類の福祉もある。
出光佐三 出光興産創業者
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いちばん小さい物事を軽蔑し、いちばん大きい物事を信じない人間から何が得られようか。
パスカル 哲学者、数学者
芥川龍之介の他の名言
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正義は武器に似たものである。武器は金を出しさえすれば、敵にも味方にも買われるであろう。正義も理屈さえつけさえすれば、敵にも味方にも買われるものである。
芥川龍之介
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芸術のための芸術は、一歩を転ずれば芸術遊戯説に墜ちる。人生のための芸術は、一歩を転ずれば芸術功利説に堕ちる
芥川龍之介
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人間の心には、互いに矛盾したふたつの感情がある。誰でも他人の不幸に同情しないものはない。ところが、その不幸を切り抜けてよくなると、なんとなく物足りなくて、少し誇張して言えば、もう一度同じ不幸に陥れてみたいような気持になる。
芥川龍之介
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女人は、我々男子にはまさに人生そのものである。即ち、諸悪の根源である。
芥川龍之介
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わたしは二三の友だちにはたとい真実を言わないにもせよ、嘘をついたことは一度もなかった。彼等もまた嘘をつかなかったら。
芥川龍之介
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私は第三者を愛するために夫の目を盗んでいる女には、恋愛を感じないことはない。しかし第三者を愛するために子供を顧みない女には、満身の憎悪を感じている。
芥川龍之介
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軍人の誇りとするものは、小児の玩具に似ている。なぜ軍人は酒にも酔わずに、勲章を下げて歩かれるのであろう。
芥川龍之介
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古人は神の前に懺悔した。今人は社会の前に懺悔している。
芥川龍之介
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良心は道徳を創るかもしれぬ。しかし道徳はいまだかつて良心の「良」の字も創ったことはない。
芥川龍之介