芥川龍之介

作家

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芥川龍之介の名言

芥川龍之介の過去の名言をまとめた名言集です。

  • 女は常に好人物を夫に持ちたがるものではない。しかし男は好人物を常に友だちに持ちたがるものである。

  • 幸福とは幸福を問題にしない時をいう。

  • 運命をはねつけ、死を嘲り、野望のみを抱き、知恵も恩恵も恐怖も忘れてしまう。お前たちもみな知っているように運命は偶然よりも必然である。「運命は性格の中にある」という言葉は決してなおざりに生まれたものではない。

    出典:  芥川龍之介「侏儒の言葉」

  • 子供に対する母親の愛は最も利己心のない愛である。が、利己心のない愛は必ずしも子供の養育に最も適したものではない。この愛の子供に与える影響は...少くとも影響の大半は暴君にするか、弱者にするかである。

  • 理想的兵卒はいやしくも上官の命令には絶対に服従しなければならぬ。絶対に服従することは絶対に責任を負わぬことである。すなわち理想的兵卒はまず無責任を好まなければならぬ。

  • 完全に自己を告白することは、何びとにも出来ることではない。同時にまた、自己を告白せずには如何なる表現も出来るものではない。

  • 私は不幸にも知っている。時には嘘によるほかは語られぬ真実もあることを。

  • 天才とは、わずかに我々と一歩を隔てた者のことである。天才の悲劇は、こじんまりとした居心地の良い名声を与えられることである。

    出典:  芥川龍之介「侏儒の言葉・西方の人」

  • 人生は一箱のマッチに似ている。重大に扱うのはばかばかしい。重大に扱わなければ危険である。

    出典:  芥川龍之介「侏儒の言葉・西方の人」

  • あらゆる神の属性中、最も神のために同情するのは神には自殺の出来ないことである。

  • 奴隷廃止と云うことは唯奴隷たる自意識を廃止すると云うことである。

  • 経験ばかりにたよるのは消化力を考えずに食物ばかりにたよるものである。同時に又経験を徒らにしない能力ばかりにたよるのもやはり食物を考えずに消化力ばかりにたよるものである。

  • 恋愛の徴候の一つは、彼女に似た顔を発見することに極度に鋭敏になることである。

  • 自然を愛するのは、自然がわれわれを憎んだり、嫉妬しないためでもない事はない。

  • 我々に武器を執らしめるものは、いつも敵に対する恐怖である。しかもしばしば実在しない架空の敵に対する恐怖である。

  • 文を作るのに欠くべからざるものは、何よりも創作的情熱である。

  • あなた方のお母さんを慈しみ愛しなさい。でもその母への愛ゆえに、自分の意志を曲げてはいけない。そうすることが後に、あなた方のお母さんを幸せにすることなのだから。

  • われわれを恋愛から救うものは、理性よりもむしろ多忙である。

  • 文章の中にある言葉は辞書の中にある時よりも美しさを加えていなければならぬ。

  • 宿命は後悔の子かも知れない。...或いは後悔は宿命の子かも知れない。

  • 道徳は便宜の異名である。「左側通行」と似たものである。

  • 人間の心こそ、無明の闇も異らね、ただ煩悩の火と燃えて、消ゆるばかりぞ命なる。

  • 他人を弁護するよりも自己を弁護するのは困難である。疑うものは弁護士を見よ。

  • 忍従はロマンティックな卑屈である。

  • 人生は常に複雑である。複雑なる人生を簡単にするものは、暴力よりほかにあるはずはない。

  • あらゆる社交はおのずから虚偽を必要とするものである。最も賢い処世術は、社会的因習を軽蔑しながら、しかも社会的因習と矛盾せぬ生活をすることである。最も賢い生活は、一時代の習慣を軽蔑しながら、しかもそのまた習慣を少しも破らないように暮らすことである。

  • 正義は武器に似たものである。武器は金を出しさえすれば、敵にも味方にも買われるであろう。正義も理屈さえつけさえすれば、敵にも味方にも買われるものである。

  • 完全なるユウトピアの生まれない所以は大体下の通りである。...人間性そのものを変えないとすれば、完全なるユウトピアの生まれる筈はない。人間性そのものを変えるとすれば、完全なるユウトピアと思ったものも忽ち又不完全に感ぜられてしまう。

  • 革命に革命を重ねたとしても、我々人間の生活は「選ばれたる少数」を除きさえすれば、いつも暗澹としている筈である。しかも「選ばれたる少数」とは「阿呆と悪党と」の異名に過ぎない。

  • 眠りは死よりも愉快である。少くとも容易には違いあるまい。

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芥川龍之介について

多くの傑作短編小説を残した夏目漱石の門下生。小説のほとんどが短編小説で、代表作に「羅生門」、「鼻」、「地獄変」、「トロッコ」、「河童」、「歯車」など。

1892年(明治25年)芥川龍之介は東京都京橋区入舟町(現在の東京都中央区)に牛乳の販売業を営む新原家の長男として生まれる。生後7ヶ月で母が精神に異常をきたし、母の実家の芥川家に預けられて育つ。11歳で母が死去すると叔父(母の兄)の養子になり芥川性を名乗った。当時のエリート校である第一高等学校に進み、菊池寛、久米正雄、松岡讓、佐野文夫、土屋文明らと出会う。1913年(大正2年)東京帝国大学文学部英文学科入学。翌年、芥川龍之介は菊池寛、久米正雄らと同人誌「新思潮」を創刊。1915年(大正4年)松岡讓の紹介で夏目漱石の門下生となった。同年「帝国文学」上で「羅生門」を発表。1916年(大正5年)に「新思潮」で発表した短編小説「鼻」が夏目漱石に絶賛される。以後芥川龍之介は短編小説を中心に多くの傑作を残したが、1925年に胃潰瘍、神経衰弱により療養生活に入る。1927年のとき睡眠薬を飲んで自殺。享年35歳。芥川龍之介の死後、生前の友人で、文藝春秋社を創立した菊池寛が、龍之介の業績を記念して芥川賞を創設した。芥川賞は純文学の若手作家に送られる賞で、数々の有名作家を世に出した。