フリードリヒ・フォン・シラー
劇作家、詩人、思想家
フリードリヒ・フォン・シラーの名言
フリードリヒ・フォン・シラーの過去の名言をまとめた名言集です。
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人生に幸せを感じられない時、あなたがいることだけで幸せを感じる人のことを思い出しなさい。
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はかなく過ぎゆく人生の見かけに気を煩わせてはいけない。多くを所有する者は、失うことを知るであろう。幸運な者は、痛みを知るであろう。
出典: フリードリヒ・フォン・シラー「メッシーナの花嫁」
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人間はひとりひとりを見ると、みんな利口で分別ありげだが、集団をなせばたちまち馬鹿がでてくる。
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誰をも怖れない者は、誰からも怖がられている者に劣らず強い
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金銭を奪うのも、富を奪うのも犯罪だ。しかし、王位を奪うのは偉大な業績となる。あまりにも重い罪は、批判されないのだ。
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多数の声であるというのは、それが正義であることの証明にはならない。
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熱狂的な集団による喧騒の真っ只中で、真実の声を聞き分けるのは難しいものだ。
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もし全員に好まれるものがあるとしたら、それは間違いなくくだらないものだ。
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女性を敬おう。女性はこの世のあらゆる人生にすてきな花を添えてくれるのだ。
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自分を知りたいなら、他人がどう行動しているかを観察してみることだ。他人を知りたいなら、自分自身の心に聞いてみることだ。
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友人は私になにができるかを教えてくれる。敵は私がなにをすべきかを教えてくれる。
出典: 「Aesthetical Essays of Schiller: Top Classic of German」
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人はいつも、行動するときより口で言うときのほうが大胆になる。
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世の中は、輝くものを黒く塗りつぶし、気高いものをほこりまみれにさせることを好むものだ。しかし恐れるな。そこになお、高貴なもの輝かしいもののために燃える、美しい心もあるのだから。
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人は幸運に恵まれている時に偉大に見えるかも知れない。しかし、真に向上するのは不運の時である。
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外見上の美しさは、内面の美しさを示す兆候だ。精神的、道徳的美しさは土台や根源であり、それらが人の美をなすのだ。
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はるか彼方の時のために自分を失わず、今自分の手にあるこの瞬間を大切にしなさい。
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歴史的に真理なる人が世間に迫害されるのは世の常である。それゆえ、不当な扱いを受けるのは、偉大な心の持ち主にとっては気持ちがいいものだ。
出典: フリードリヒ・フォン・シラー「オルレアンの少女」
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簡単なことを完全にやる忍耐力の持ち主だけが、いつも、困難なことを軽々とやってのける熟練を身につける。
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見返りを期待せずに恋するものだけが、真実の恋を知る。
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ライオンが吠えていないからといって、眠っていると思ってはいけない。
出典: フリードリヒ・フォン・シラー 「Fiesco」
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勇敢な男は、自分自身のことを最後になって考えるものである。
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あまりに考え過ごす者は、なにごともなし得ない。
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正義を測るのは、声の多さではない。
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一人立つ時に強き者は、真正の勇者なり。
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いかなる道でも効果がない場合の、最後の手段として剣が与えられている。最高の宝のためであれば、われわれは暴力に対して正当防衛をしてもよいのだ。
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夢を見るためなら、喜んで間違うのだ。
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チャンスなどというものはない。運命の深い底から突如やってくる偶然があるだけだ。
出典: フリードリヒ・フォン・シラー「Early Dramas The Death of Wallenstein」
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未来はゆっくりと訪れる、現在は刻々と時を刻み、過去は永遠に消えることはない。
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一人立っているとき強いものは、真の勇者である。
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苦しみは短く、喜びは永遠である。
フリードリヒ・フォン・シラーの名言を見ている方へお薦めする名言
フリードリヒ・フォン・シラーの残した名言を分析し、それらの名言の傾向に近い名言を厳選して紹介します。
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利益の側からだけ見ても、人の信用こそ商売での利益の根源なのだから、人に雇われる者は、自分の利益になる重要なことなのだと思って正直に働き、主人もまた、その正直の代償として報酬を多くすべきである。
福沢諭吉 思想家、教育家
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過失の弁明をすると、その過失を目立たせる。
シェイクスピア 劇作家、詩人
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二人の人間がすべてにおいて同じ意見なのであれば、そのうち一人は必要ない。
ウィンストン・チャーチル イギリス首相、軍人、作家
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われわれの社会生活といふものは、自分さへ儲かれば他はどうなってもよいといふものではない。
小林一三 阪急グループ創業者
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もし自由な社会が大多数の貧しい人々を助けられないなら、少数派の富豪たちも救われない。
ジョン・F・ケネディ アメリカ合衆国大統領
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悪人の心の有り様は、私にはわからない。しかし、善人の心の有り様はわかる。それはとてもひどいものだ。
ツルゲーネフ ロシアの作家
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誰かが嘘をついていると疑うなら、信じたふりをするがよい。そうすると彼は大胆になり、もっとひどい嘘をついて正体を暴露する。
ショーペンハウアー 哲学者
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この人自分のことを分かってくれているんだって思う人の話は人間聞こうとしますから、コミュニケーションというのはコミュニケーションが始まる前に大体決着している。
林修 予備校教師、タレント
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これまで蓄積してきたノウハウを生かし、他社がマネしたくてもマネできない製品を作っていく。それが、企業として優位性を持ち、生き残っていくためには欠かせない。
樫尾和雄 カシオ計算機創業者
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現代の悩みは、人が自分のために何かをしてくれるものと期待している人間が多すぎることだ。今日の大部分の問題の解決は、自分で何かをする一人一人の中に見出される。
ヘンリー・フォード フォード・モーター創業者
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アメリカでは、食料の不足よりも食料が多すぎることによって、より多くの人が死んでいる。
ジョン・ケネス・ガルブレイス 経済学者
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偉大で崇高なものを判断するには、それと同じ心がいる。そうでないと我々自身の中にある欠陥をそれに付与してしまう。まっすぐなオールも水の中では曲がってしまう。
モンテーニュ 哲学者
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人の心だったり価値観だったり考え方が変わらないと、次の時代は来ない。
岡田武史 サッカー監督、元サッカー選手
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過度に謙遜する人を真に受けてはいけない。ことに、自分で自分を皮肉るような態度を信用してはいけない。その背後には、たいがい虚栄心と名誉心の強烈な一服がひそんでいる。
カール・ヒルティ 哲学者、法学者
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目的を達成するためには、人間対人間のうじうじした関係に沈み込んでいたら物事は進まない。そういうものを振り切って、前に進め。
大久保利通 武士、政治家
フリードリヒ・フォン・シラーについて
フリードリヒ・フォン・シラーは18世紀に活躍したドイツの劇作家、詩人。「群盗」「たくらみと恋」「ドン=カルロス」「ワレンシュタイン」「オルレアンの少女」「ウィルヘルム=テル」といった優れた劇作を残し、ゲーテと並んでドイツ古典主義文学の代表的作家と言われる。また、詩人としても著名であり、その作風は優美で緻密であり、詩「歓喜に寄す」はベートーヴェンの「歓喜の歌」の歌詞としても用いられた。さらにカントの哲学に影響を受けて、美学の研究に取り組み著作を残している。
1759年現在のドイツ南西部のヴュルテンベルク公国・マールバッハで生まれた。父は軍医のヨーハン・カスパール・シラー。幼い頃から優秀で、神学校への進学を目指していたが、領主の命により、シラーは軍人学校で法律や医学を学んだ。ドイツの若手作家によって起こった文学運動「シュトゥルム・ウント・ドラング」に触発され文学を志ざし、1776年詩集「夜」を出版して作家デビュー。1781年初めての劇作「群盗」を書き上げて上演、舞台は大好評となった。しかし、領主によって軍人になることを命じられていたシラーは、領主カール・オイゲンによって文学活動を禁じられ、軍に入ることを強制された。
執筆活動への情熱を捨てられなかったシラーは、地元のヴュルテンベルク公国から亡命し、ドイツ各地を放浪しながら執筆活動を続ける。この放浪生活の中で「たくらみと恋」、「ドン・カルロス」 といった戯曲、詩、評論などを執筆した。このころ執筆した詩「歓喜の歌」にベートーヴェンが感銘を受け交響曲第9番第4楽章(歓喜の歌)の詩として採用した。1789年からイェナ大学の歴史学の教授となる。この頃からカントの「純粋理性批判」、「実践理性批判」、「判断力批判」といった著作を研究し、これらをもとにシラーは独自の哲学を構築、「カリアス書簡」、「素朴文学と情感文学」などの著作を残した。1794年には学会でゲーテと知り合い、以降深い交友を続けてドイツ古典主義文学を確立した。これ以降、「ワレンシュタイン」、「オルレアンの少女」、「メッシーナの花嫁」、「ウィルヘルム=テル」といた戯曲を書き上げた。1805年死去。享年45歳。