フリードリヒ・フォン・シラー

劇作家、詩人、思想家

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フリードリヒ・フォン・シラーの名言

フリードリヒ・フォン・シラーの過去の名言をまとめた名言集です。

  • 神は、もはや人間の力では助けられない場合のみお助けくださる。

  • 死を恐れない者に何を恐れろというのだ。

  • 若き頃に数千の帆を立てて船出したその港へと、老いた後に救いのボートに助けられ、人知れず帰ってくる。

  • 悪行の呪いは、絶えずそれが悪を産まざるをえないところにある。

  • 友情は、喜びを二倍にし、悲しみを半分にしてくれる。

  • 熱狂的な支持者の喧騒の中から、真実の声を聞き分けるのは困難だ。

  • 私は私の心のままに生きる。自分の心を信じているから。

  • 若い頃の夢は捨て去らずに持ち続けよ。

  • 時の歩みには三通りある。未来はためらいながら近づき、現代は矢のように飛び去り、過去は永遠に静止している。

  • その人間が偉大かどうかは、その者の志次第だ。

  • 愛の光なき人生は無意味である。

  • 若い頃の夢に忠実でありなさい。

  • 自分自身のためならば、好ましく心やさしい妻をめとるがいい。そうでないならば、いっそめとらぬがいい。

  • 平等は人の道の神聖な法則である。

  • 冗談を言った本人が笑ったら、その冗談は冗談でなくなる。

  • 太陽のように生き、太陽のように死にたい。

  • 世界史とは、世界中で行われる審判である。

  • 一人の富める者がなんと多数の乞食を養うことか。王が建築を始めれば、馬車曳きの仕事が生まれるのだ。

  • 重荷を抱えた心は、それを打ち明ければ軽くなる。

  • おお嫉妬よ、お前は些事の大きくなったものである。

  • 悪い種からは悪い実ができる。

  • 信仰と信頼の間にのみ平和がある。

  • 歓びは、自然を動かす強いバネ。歓びこそは、大宇宙の時計仕掛けの歯車を回すもの。

  • 自然は無限に分割された神である。神と自然は、完全に相等しい二つの偉大な力である。

  • 自由は教育を通じてのみ達成される。

フリードリヒ・フォン・シラーの名言を見ている方へお薦めする名言

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フリードリヒ・フォン・シラーについて

フリードリヒ・フォン・シラーは18世紀に活躍したドイツの劇作家、詩人。「群盗」「たくらみと恋」「ドン=カルロス」「ワレンシュタイン」「オルレアンの少女」「ウィルヘルム=テル」といった優れた劇作を残し、ゲーテと並んでドイツ古典主義文学の代表的作家と言われる。また、詩人としても著名であり、その作風は優美で緻密であり、詩「歓喜に寄す」はベートーヴェンの「歓喜の歌」の歌詞としても用いられた。さらにカントの哲学に影響を受けて、美学の研究に取り組み著作を残している。

1759年現在のドイツ南西部のヴュルテンベルク公国・マールバッハで生まれた。父は軍医のヨーハン・カスパール・シラー。幼い頃から優秀で、神学校への進学を目指していたが、領主の命により、シラーは軍人学校で法律や医学を学んだ。ドイツの若手作家によって起こった文学運動「シュトゥルム・ウント・ドラング」に触発され文学を志ざし、1776年詩集「夜」を出版して作家デビュー。1781年初めての劇作「群盗」を書き上げて上演、舞台は大好評となった。しかし、領主によって軍人になることを命じられていたシラーは、領主カール・オイゲンによって文学活動を禁じられ、軍に入ることを強制された。

執筆活動への情熱を捨てられなかったシラーは、地元のヴュルテンベルク公国から亡命し、ドイツ各地を放浪しながら執筆活動を続ける。この放浪生活の中で「たくらみと恋」、「ドン・カルロス」 といった戯曲、詩、評論などを執筆した。このころ執筆した詩「歓喜の歌」にベートーヴェンが感銘を受け交響曲第9番第4楽章(歓喜の歌)の詩として採用した。1789年からイェナ大学の歴史学の教授となる。この頃からカントの「純粋理性批判」、「実践理性批判」、「判断力批判」といった著作を研究し、これらをもとにシラーは独自の哲学を構築、「カリアス書簡」、「素朴文学と情感文学」などの著作を残した。1794年には学会でゲーテと知り合い、以降深い交友を続けてドイツ古典主義文学を確立した。これ以降、「ワレンシュタイン」、「オルレアンの少女」、「メッシーナの花嫁」、「ウィルヘルム=テル」といた戯曲を書き上げた。1805年死去。享年45歳。