人というものは、はじめから悪の道を知っているわけではない。何かの拍子で、小さな悪事を起こしてしまい、それを世間の目に触れさせぬため、また、次の悪事をする。そして、これを隠そうとして、さらに大きな悪の道へ踏み込んでいくものなのだ。
池波正太郎 歴史小説家、劇作家
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真理はつねに迫害に打ち勝つという格言は、実際、ほほえましい虚偽にすぎない。その虚偽は、人から人へと伝えられて、ついには決まり文句のようになっているが、あらゆる経験によって否定される。歴史は、真理が迫害によって踏みにじられた実例に満ちている。
ジョン・スチュアート・ミル 哲学者、思想家
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世の中のほとんどの人は自由なんて求めてはいないんだ。求めていると思いこんでいるだけだ。すべては幻想だ。
村上春樹 小説家
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現代の資本主義社会には生活はない。あるものはただあらかじめ決められた運命だけだ。
サルトル 哲学者
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世間が若い者に求める役割は、欺され易い誠実な聴き手といふことで、それ以上の何ものでもない。
三島由紀夫 小説家、政治活動家
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英国政府はもはや、みなさんの面倒を見ることができません。どうか自分の足で立ってください。
マーガレット・サッチャー イギリス初の女性首相
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たまにはうんといい肉で贅沢なことをやってみないと、本当のすきやきの美味しさとか、肉の旨みというのが味わえない。
池波正太郎
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人生の苦難に直面した男が求めるものは、酒と女に決まっている。この二つは、それほど男にとって貴重なものなのだ。
池波正太郎
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六十を過ぎると、あらゆる拘束が、あまり気にならなくなる。何とか切り抜ける智恵も若い時と違って頭に浮かんでくる。拘束を、楽しむ気分が生じてくる。
池波正太郎
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生きているということの意味も、だんだんわかってくるでしょうね、ときどき「死」を思っていれば。
池波正太郎
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気分転換がうまくできない人は仕事も小さくなってくるし、体も壊すことになりがちだね。
池波正太郎
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人というものはな、おのれの長所を隠すことを工夫しなければいかぬよ。それでないと、おまえは自分の長所のために身を滅ぼすことになろう。
池波正太郎
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全てわかったようなつもりでいても、双方の思い違いは間々あることで、大形にいうならば、人の世の大半は、人びとの勘ちがいによって成り立っているといってもよいほどなのだ。
池波正太郎
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つまらないところに毎日行くよりも、そのお金を貯めておいて、いい店を一つずつ、たとえ半年ごとでもいいから覚えて行くことが自分の身になるんですよ。
池波正太郎
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剣道で「残心」という言葉がある。闘って、相手を打ち据えたとき、気をゆるめずに尚も構えをたて直し相手の出方を見る。これが残心だ。
池波正太郎